日ごと日ごとに



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一日一首を義務づけて
私がんてつの身の周りに起こったこと、ALSとの格闘?の模様、
季節の移ろい、世の中の出来事までをも、三十一文字に纏めて、
日記のつもりで短歌らしきものにしています、どうぞ、ご笑読下さい。

2006年11月、私達ALS患者が集まって、現在迄の各々の体験を
岩波書店より 「生きる力」(840円) として、出版しました。
購って下さい、読んで下さい、印税は全額ALS協会へ寄付されます。
「生きる力」 へのリンクはこちら


・・12年版は「短歌のページ」へ移動しました・・



13年12月31日(火)
 世の中の高揚感に背を向けてひっそり閑と除夜の鐘まつ

孫娘
(まご)の来ぬ両親つれて正月を楽しみますとハイテンションで

(この一年飽きずにようこそお出で下さいました。
引き続き来年も飽きずにご訪問下さいますようお願いします。
そして皆様お揃いで佳いお年をお迎え下さいますように祈念申し上げます)

13年12月30日(月)
 この一年などと云ふまい他人様(ひとさま)のお手を頼りに十と三年

(歳末も歳末、今年は明日の大晦日を残すのみとなりました。
ぼんやりとしてて出来た歌です。ALSに虐められ、
ヘルパーさん探しに明け暮れた一年でした。
こんな暮らしがもう13年です。)

13年12月29日(
 初氷むすびし朝の冷え込みに氷とたわむる妻は嬉しげ



(外で働いてる方々は大変でしょうね。)

13年12月28日(
 猫のよにおお欠伸してまどろみて眼を覚ましても背伸びはできぬ

(あと4回寝ると正月だと云うのに、
ただ寝てるだけ、
なんとも自堕落な年越しです)

13年12月27日(金)
 外すとか調整するとか休むとか言いつつヘルパーはお辞めになりし

(またです、若い女性ヘルパーさんが今日で辞めてしまいました。
最初は、我が家から外す、社内調整で、暫く休むんで、の後家庭の
事情となり、本人によくよく訊いてみましたら、暫く遊ぶつもりだけど
介護は、特に訪問はやらないかも、とつれないもの。若いだけに悩むんでしょう)

13年12月26日(木)
 予約して九十分も待たされてエコー検査の結果に笑う

昨日はいやと云うほど落ち込んで今日は主治医の話にほっと

(エコーで帰ろうか?と云うほど待たされましたが、結果オーライでした。
歳なりに古びてるようですが、心配は不要とのこと、ALSに
余病は出ないは本当のようです。そのALSの方は、
遅れのせいでタイムアップ。次回は3月末)

13年12月25日(水)
 苦しくてスピーチバルブを着けぬままひと日を暮らす時の訪る

色々とやってはみるけど呼吸筋の退化はどうにもならぬとですと

言の葉を出せるに出さぬ苦しさをこの先いつまで続けるかくご


(突然やってきました。先生は呼吸筋が衰えて、
発声するに足る空気を吸い、吐き出す力が失われたんでしょう。
午前中に起こる心拍の乱れや跳び、100を超す頻脈は別ものと仰るんですが、
今日二週間ぶりにカニューレを交換した後の調子が、すこぶる良くって戸惑ってるところです)

13年12月24日(火)
 御仏に黄泉の世界におくらるる俺らは見てるクリスマスイブ(いぶ)の騒ぎを

(胸を張って私は仏教徒です、と云えない!お経を唱えられない
私ですが、死んだらきっとお寺の和尚さんが黄泉の世界へ
送り出してくださる筈と勝手に思い込んでいます。
は余談として、何時も思うんですがクリスマスの
大騒ぎで、特にイブの24日はオールジャパンで、子供も
大人も夢中で楽しんでるんでしょうが、俄かクリスチャンです)

13年12月23日(
 年末で慶ばしきは今もって喪中はがきの一通も来ぬこと

(今年はかって経験したことのない珍しい年で終わりそうです。
今日現在一通も年賀の「欠礼通知」が届いていません。
と云うことは大変悦ばしく、皆さんが平穏無事に
この一年を過ごされたって事ですね。)

13年12月22日(
 冬至湯に疲れを癒せし女房は柚子の香りを振り撒きゆきぬ

(昔から日本では冬至には柚子湯に入る、でしたが今はどうなんでしょうね?。
我が家では知人が生産された柚子を贈ってくれますので、私も一昨日の訪問
入浴の際に刻んだものを袋に入れて、香りと皮脂のすべすべ感を楽しみました)

13年12月21日(
 呑み易くしたと新ビールのコマーシャル。飲みにくいもの売ってどうする

(数日前に民放テレビで視た、ビールのコマーシャルに絡んで詠んだ歌です。
画面は視てなかったんですが、ナレーションの声に引っ掛かって・・・・。
「呑み易い」の反対語は当然「呑み難い」ですからね、じゃあ今迄売って
たビールは「呑み難い」ものだったんだ!。と屁理屈つけて楽しんでます)

13年12月20日(金)
 逡巡をしてる出掛けに陽の射して背を押しくれし師走の街へ

喧騒の街は天気もはしゃぎいて氷雨にみぞれカンカン照りも

温室のベッドに暮らす身であればいと寒風
(さむかぜ)に追はれ帰りく

(今年最後の散歩の日、昨日からの雨が降ったり止んだりに、
ところによってはミゾレやヒョウが降ったりし、時にはからっと晴れ
るんですが、風の冷たいことったら、ほうほうの体で逃げ帰ってきちゃいました)

13年12月19日(木)
 ほら見てみ!大嘘つきのおじさんが白状しろと虐められてる

(猪瀬知事のなんともはや情けない、無駄な抵抗でした。
大恥かいて大汗かいて、カバンに札束が入らない!コントまで見せてくれ、
5000万円の扱いについては「政治家についてはアマチュアだったということです」
と開き直り、作家に戻ると気の早いことです。そして、政務に対しての経験不足、
認識の甘さ、また傲慢になっていた部分もあったと述べ、謝罪しました。
5000万円が選挙資金だったと認定されれば、公職選挙法違反で。
徳洲会が取得を希望していた東京電力病院の売却の便宜を図っ
ての資金提供なれば贈収賄容疑も視野に入ってくるとか。
どうやら辞めてハイ終わり!とはいかないようです)

13年12月18日(水)
 これもまたこれもまただよ再放送あと二週間の辛抱でしょか

年末でエヌエッチケーは大さわぎ新年番組制作中で


(コマーシャルの無い、と言っても番組のコマーシャルは合間合間に
やりますが、民放の騒々しさと比べたらNHKのそれは可愛いものです。
が午後の総合は再放送と番組のコマーシャルで一杯、正月が楽しみですね。)

13年12月17日(火)
 吐露したき事のみ多き療養の様子を語る保健士さんへ

(今年最後の訪問を受けて、苦しい声を絞り出すようにして現状を報告しましたが、
これまでと違ってコマ切れに休み休みで、想うようにゆかず、歯痒い一時となりました。
それにしても有難いことです。病んで精神的にも苦しんでる患者の愚痴を、にこやかな笑顔で
聴いて優しく受け止めてくれるんですから、私にとっては何よりの薬です。ありがとう保健士さん。)

13年12月16日(月)
 一年(ひととせ)の憂さを晴らすぞ忘年会やって新年迎えたきもの

(忘年会とはなんぞや?。会と云うんですから独りでやるもんじゃないし。
やるつもり、やったつもりに晴れたつもり、あとは新年を待つだけです)

13年12月15日(
 恒例のホームページの来年支度、頼りにしてますぱそぼらんさん

来る年も駄作で埋めます療養の辛さを短歌で「日ごと日ごとに」を


(今年も来年用の「日ごと日ごとに」のページを作って貰いました。
もう当たり前のように自分では学ぼうともせず、頼りっきりです。
残念だったのは苦しくってパソコンの相談、話が出来なかった事。
これで用意は整いましたが、心配なのはパソコンの故障と
右手中指の故障です。声が出せなくなっても中指さ
え元気で居てくれさえすれば、と弱気の虫が
冬眠しないで頑張ってくれてるようです)

13年12月14日(
 ネプライザーしながら胃ろうで飯を食い口パクで云う吸引をして

(ネプライザーで痰を柔らかくして排出を促しますが、スムースに上がって
きてはくれません。いきおい胸押しでとなりますが、胃ろうへは
人工栄養も同時進行でしたので、思い切って押せずに
時間を食いましたし疲れました。合理的ですが)

13年12月13日(金)
 初霜が降りましたのとヘルパーさん、そうでしょうともその手が冷たい

(今朝の8時から入ってくれたヘルパーさんが、霜で真っ白ですよ!練馬の初霜ですね、
それもその筈、私に触った手の冷たいことったら
手洗いは温水でと頼んでるんですが、手が荒れるからと一年中水で洗う人が多いんです)

13年12月12日(木)
 ひとつに今年の世相を映すとふ災害列島手つなぎゆかん



(平成25年の「今年の漢字」に「輪」が選ばれました。
2020年の
東京五輪招致などが理由に挙げられたようですが、
「来年も力を合わせて、
『平和な輪』のつながりの世界に向け
て、努力していこう」との願いがこめられてるようです)

13年12月11日(水)
 来年のカレンダー八部を戴くも揃ひも揃ひて数字の羅列

(今年も残すを三週間となりました。
今年も例年のごとくカレンダーを8事業所から戴きました。
今年も8事業所がご相談なさったように、数字オンリーのカレンダーでした。
各日の下にメモを書き留めるスペースがあって便利に使わせて貰ってますが、それとて
3部で事足りますので、抽選をして残った物は人様に貰ってもらうかお蔵入りになる運命です)

13年12月10日(火)
 在宅て療養なす吾にALS協会(きょうかい)ゆ在宅暮らしの講習受けよと

無事故にて在宅療養十四年今更何を学べと申す

利用者は三番目だと嘯
(うそぶ)きし事業所幹部は何を語らん

在宅を介護保険で二十四時間出来るんですか講師せんせい

ALS患者の在宅生活は<重度>なくして成り立ちませぬ


(この度、ALS協会から<どこまで進んだ医療的ケア>と銘打った講習会の案内があり、
二日目のシンポジウムでは、
病院から在宅へ(〜家へ帰ろう〜)と呼び掛けた討論会に
参加を促しています。既に14年も在宅療養をしてる私宛に郵便で送り着けてきました。

無駄なことをするもんだ、と思いつつ読んで驚きました!。介護保険の決まり事以外は
洗濯物がぶら下がってて通る度に頭にあたっても、指示書に無いのでどかすことはでき
ません!に驚いて、事業所長と話し合った結果が三首目の歌にある「一番はヘルパーで、
二番目はそのヘルパーを護る私ら管理者で、三番目が○さんのような利用者です」に驚
き即!断った事業所の二名がシンポジストとして参加されると云うんですから驚きです。

何しろこの事業所は「介護保険」オンリーで「重度」は遣ってません。勿論!医療の範疇
にはいる「胃ろう」による人工栄養注入と痰の吸引も遣らないんですから、病院から自宅
へ帰ろうとするALS患者に安心してどうぞお帰りなさい、とは経験がないんですから
云える筈ありませんが、どのような経緯でシンポジストに決まったのか知りたいものです)

13年12月9日(月)
 辞めさすもフォローはできぬと素っ気ない一言もらひヘルパー探し

(何故?なぜ?何故?なぜ?何故?です。
今月末で辞めさせますが、代わりはいませんので!。
この前には、夜の3時間二コマを何の相談もなく突然辞められました。
明けても暮れてもヘルパーさん探し、こんな事が私が死ぬまで続くんでしょうね)

13年12月8日(
 いち日を痰のやからに虐められ女房とふたり泣きごとを吐く

宿命と付き合いなさいと医師
(せんせい)に諭さるる病身(み)をもてあましてる

(お得意のぼやき節に加え尾籠な歌でご免なさい。
何時ものことですが、昨日今日は特に酷く!胸押ししても動いてくれず、
一時息が吸えなくなって大騒ぎ、無理にカテーテルを入れると肺の
中の空気を吸い出されて苦しいことったら、口パクで訴えるも
全く読んでもらえず、ただひたすらに胸押しで息をしなが
ら吸引をするの繰り返しで事無きを得ましたが、出て
くるものは無色透明で病的なものでないだけに?。
痰採り人生が続く、と思うと・・・・・です)

13年12月7日(
 仕事ゆえ致し方なき掃除機の音に消されしテレビコンサート

(ヘルパーさんの掃除機の音です。仕事でやってくれてるんですから、
ウルサ〜イ!ウルサイ!ウルサ〜〜イッ!
とも云えず諦めて終わるのを待ってたら、終わっちゃいました)

13年12月6日(金)
 黄葉を纏ふ公孫樹を見上ぐれば空の真青と競ふがごとし

散りつみし公孫樹の落ち葉をそ〜ろりと踏みゆく人は黄金色
(こがね)を纏ふ

(絶好の散歩日和に恵まれて酸素ボンベを抱えてですが黄葉を愛でてきました。
石神井川の下流に向かって右側
(右岸)に、大公孫樹の並木が空と交わる辺りまで
続いてて盛りを過ぎてはいましたが見事でした。残念だったのは逆光で、
黄色の
公孫樹
真っ青な空との写真が撮れなかったこと。左側(左岸)にあればと
冬枯れの桜の並木を恨めしく思いましたが、春には水面にまで枝を伸ばした
桜達が春の陽を一身に浴びつつ微笑んで呉れる筈です。)

13年12月5日(木)
 なにげなく食べてた和食が目出度くも無形文化遺産に登録さるる

生きるため食べてたものを文化まで昇華なしたる歴史を誇る

おお和食、情けなきかな病みたれば一口たりとも食へず眼で愛ず


富士山(世界文化遺産)について今度は「和食」(無形文化遺産)に登録されました。
形が有るのに無形とはこれ如何に!なんて馬鹿なことは措いといて、目出度いことです。
下々が生きるが為の糧として日常的に食べてる物は、何時の間にかアメリカナイズされ
たのみならず、多国籍の食材や料理が入ってきてすっかり馴染んでるようですが、和食
は一線を画してこの度の登録となりました。料亭とか料理屋さんで提供されるお料理は
眼で楽しみ食べても楽しみますが、最後に驚くほどのものを支払うことは覚悟の上です)

13年12月4日(水)
 一日に溜まりし痰をネプライザーで排除す作業に疲れて眠る

(今では、ネプライザーによる痰採りが日課になってしまいました。
約一時間、薬液を煙状にしたものを気切から吸い込んで、
肺からの排出を促し、気管え上がってきたのを
吸引器で吸い取ると云う段取りですが、
涙ボロボロで正直疲れます。
ほぼ毎日ですからねぇ)

13年12月3日(火)
 三十年秩父沿線に住みながら夜祭見物果たさず倒る

卒業をすれば行くぞと決めていた秩父夜祭を病床に観る




(1日から6日まで行われている秩父神社の例祭・秩父夜祭・へ
商売を離れて時間に余裕が出来たら、行くんだと楽しみ
にしてましたが、叶わぬままに終わりました。)

(笠鉾や屋台の曳き回しに曳き踊り、団子坂の曳き上げはこの祭りの
クライマックスですが、冬花火も観たかったなぁと嘆いています。)

13年12月2日(月)
 今でしょおもてなし受け倍返しじぇじぇじぇじぇじぇじぇと流行語大賞

(今年の流行語大賞が発表されました。一度に四つは初だそうです。
今でしょ・「今でしょ!」は、決断をする際の“後押し”として世の中に浸透した。
お・も・て・な・し・オリンピック招致プレゼンで滝川クリステルが世界へ広めた。
倍返し・テレビ番組『半沢直樹』の主役が「倍返し!」と血相変えて怒鳴ってた?。
じぇじぇじぇ・朝の連続テレビ小説「あまちゃん」のロケ地東北の方言、驚いた時に)

13年12月1日(
 お歳暮だ年賀状だと気のあせる師走となりて臥せる身疼(うず)

(毎度々々の事ですが、月日の経つ早さに驚くばかりですが、
カチカチカチと一秒ずつ消えていって今があるんですよね。
そんな今日から師走、十二月ですね、気ばかり焦ります。)

13年11月30日(
 床に臥せ酸素チューブに繋がれて天井ごしに碧空見てる

(お得意の<ぼやき節>です。)
(天井ごしに青空が・・・見えっこないのに、は言いっこなしです。)

13年11月29日(金)
九日間連休ですとのお知らせが届きあたふた訪問看護ゆ

にじゅうはち、にじゅうくさんじゅう、大晦日、正月三日に土日までああ


(今年は御用納めの土曜日から始まって、翌々週の日曜日までの9日間の大連休です。
よってこの間の訪問看護は当然ながらお休みですから困りました。
ヘルパーさんとの二人体制の仕事が6コマ有りますので、早速ヘルパー探しをして
ますが、ヘルパーさんとて一年で一番休みたい時期ですからねぇ。
看護婦さんがなさる仕事は女房が遣る事になりますので、今日あたりからご機嫌が
悪くって閉口してます、長時間ではないんですが前後を拘束され
るのが辛いようです。正月には二人の孫娘と遊びたいのは山々でしょうし気の毒です)

13年11月28日(木)
 気切から呼吸するくせそのままに鼻から酸素を吸へど効なし

ではではと気切ゆ直接吸ひたれば九十七%
(きゅうじゅうなな)もの血中酸素

(流石にご商売人です。昨日の発注に今朝の9時には届けてくれ、
セッティングを終えてハイどうぞ。早速!色々と試してみました。
先ず鼻から1分間に2Lを意識して吸ってみましたが、94%と平常値
と全く同じ、ではと、気切のカニューレに直接吹き込むようにセットした
ところ一瞬98%にも上がりましたので、酸素を1Lに半減させたところ97%
で安定しました。これで暫くは様子をみようと思いますが、何よりも嬉しいのは
息苦しさが無く、今日は脈が80代で安定し結滞は殆ど無しと随分と楽になりました)

13年11月27日(水)
 苦しいと訴えたれば家庭医は酸素吸ひなと実に明快

(息苦しのは進行による肺の機能低下による血中酸素の低減。
よって酸素を吸うことにしか軽減の方法は無いので、と早速業者
に発注してくれました。酸素を使うと肺が怠けるので止めろ!の助言は
健全な肺に云える事で、私のような肺炎、
無気肺を患った肺では無意味との事。
眠いのは頻脈、結滞を止める薬によるものなので、薬を止めれば?の勇気は有りません)

[無気肺]・肺の中の空気が著しく減少したり、肺の中に空気が入っていない領域ができた場合)

13年11月26日(火)
 小僧っ子ゆ病しらずの豆腐屋が脳梗塞で店を閉めらる

正月の三日以外は休まずに働きづめの八十一歳

勲章が半身不随とは泣ける顧客大事と働きし豆腐屋
(ひと)

(私が蕎麦屋を商ってた時からのお付き合いでしたが、
医者に診てもらった事が無い!が自慢で、一年中をランニングシャツに
白衣で過ごすと云う、仕事人間でした。残念なのは
二人の息子さんがそれぞれに仕事を持って独立してますので、後継ぎが
居ない事、カンバック出来ればと思いますが、お歳
ですからねぇ、奇跡でも起きない限り無理でしょうが、旨い豆腐でした)

13年11月25日(月)
 起こさるにゆんべの眠りを引き摺りて覚めぬがままに夜を迎えし

(このところず〜とこの様な状態が続いてて実に不愉快です。
痰がらみは何らかの方法で克服してますので、残るは血中酸素量の
欠乏かと思いますが、眠いだけで他の症状はありませんので徒に悩むのみ、
水曜日に先生がきてくれますので、事情を話して診断を仰ぎたいと待っています)

13年11月24日(
 立ち合いに変はるか叩(は)るかの日馬富士(よこづな)に優勝さらわる九州場所の

(「力士」の頂点に在位する横綱は強いが故に与えられた地位です。
その横綱の称号を持つ者は存在が神と称され土俵入りには注連縄をしめています。
よって盤石の強さを誇るべき横綱が、下位に対しビシ!バシ!叩ったり、苦し紛れに
立ち合いで変化し自分有利な組み手を作り勝ちにいこうとする横綱を観たのは初めてです。
今場所は、千秋楽の横綱白鵬との決戦でも左へ変化して上手を取り態勢が崩れたところを押し
出して優勝しました。この外にも二番変化してますが、巨体の臥牙丸が突っ込んで腹這いになって
るのを真横から見下ろしてましたから、臥牙丸はさぞや悔しかったことでしょう。何れにしろ
この様なお相撲さんを、私は横綱とは見ていません。今場所は大関は二人だけ、その他の
役力士が絶不調でしたからの結果です。豊ノ島戦では手の甲が土俵に着いたのを審判
が見逃してくれてるし、先の思い遣られるお相撲さんですが、和製力士に頑張れです)

13年11月23日(
 今日もです女房どのの勤労に感謝をします床に臥せつつ

(今日は「勤労感謝の日」残念ながら土曜日と重なってサラリーマンの
方々は休日を一日損したような気分でしょうね。でもなんで
25日の月曜日に持ってこないんでしょうね?。)

13年11月22日(金)
 頻脈に結滞頻発のみならず苦しき呼吸に弱音を吐きぬ

頓服と二時間ほどの静養に何時もにもどり散歩に出でし


(薬を服むことで治まっていた頻脈と脈の跳びのみならず、血中酸素の数値が
ボーダーラインの90まで一瞬ながら下がったりして苦しく、散歩どころじゃ
ないと医師の指示で薬を服みベッドに身を伸ばして静かにしてたら楽になって
外へ出る勇気が湧いてきましたので、二時間ほど高い青空と秋の乾いた風の
感触を楽しんできましたが、紅葉は愛でるどころか全く酷いものでした。)

【結滞・けったい】 心臓の拍動につれて送り出される血液のリズムが乱れること。)

13年11月21日(木)
 乳癌を克服されし介護師は笑顔で復帰す吾を看る仕事に

(私を二年ほどヘルパーとして看てくれていた若い女性が、
乳癌を発症し手術治療のためにと辞められてもう6年にもなります。
この度、術後5年と云われる峠を何事も無くクリアして仕事に復帰されました。
病気が病気だけに随分と心配しましたが、歳を重ねられた(失礼)だけで元気そのもの。
あの頃は椅子に座ってましたが、今は気切をし吸引、胃ろうと未知の仕事があり
ますので慣れるまでは時間を要するものと思いますが、宜しくお願いします)

13年11月20日(水)
 吸引の講習をする講習をと集ひしナースを頼もしと見上ぐ

出はいりの激しきヘルパー対応にナースに頼る吸引研修


(痰の吸引は医療の範疇に入るとかで、ヘルパーさんは講習を受けた上で
テストをクリアして初めて出来るという法律?を作ってくれましたので、
現場は大騒ぎです。今迄は所長さんが一手で引き受けてくれてましたが、
この度天下り?なさいましたので、今後はお世話になってる看護ステーション
の5名の看護婦さんにお願いすることになり、打ち合わせを兼ねた講習会
が開かれました。現在5名のヘルパーさんが待機してくれてますが、既に
18名のヘルパーさんが8事業所から来てくれてますが、安定しません
ので、出来るだけ沢山のヘルパーさんに資格を持っててほしく思います。
問題は女房が受け持ってくれてる週32.5時間です。この中には夜中の
1時から8時迄の泊まりが二晩あります。ヘルパーさんが背負ってくれ
ない時間帯です、無茶するなよ!と云えない辛さ。脱線してしまいました)

13年11月19日(火)
 今日こそは今日こそきっとと朝刊の<声欄>開き友の名探す

あったぞよ十ヶ月目に
印冠りし川柳の根際(ねき)に輝ふ

(時事川柳を趣味にし新聞に投稿して楽しんでる友人が、
今年の1月8日を最後に大スランプに陥ったようで一向に
入選しないままにファンをヤキモキさせてましたが、やっとの
今日!、目出度くも今年2句目の入選句が発表され、それも
印が
付いて輝いていました。今頃ニヤッとして悦に入ってるものと思います
が、1日に2,3千句もの投稿があるそうですから、その内の7句となると
随分の狭き門を潜り抜けての入選です。以前のようにコンスタントに頼みますよ)

13年11月18日(月)
 (いたずら)に頭一つが痒くって、顎、頬、瞼は振るえてござる

採り切れぬ痰に呼吸をじゃまされてうとうとぼ〜っとひと日の暮れぬ


(どうしたものか?頭が痒くって、顎と頬と左瞼はピクピクと痙攣するはで最悪!。
それに輪をかけたのが痰で、ずーっと貼り付いた状態が続いてて眠く、
頭はぼーっとしてて思考力もゼロ状態、夜に入ってやっと
落ち着きましたが、昨晩はたっぷり寝たのにです。
顔のピクピクは明らかに進行してますね)

13年11月17日(
 自宅から駆け付け息子は親孝行なして帰りく韋駄天走りで

(困った時の息子頼み!で、パソコンの不具合を診てもらいました。
開いて綿埃を掃除するところから始まって、あれやこれやと遣ってましたが、
デフラグを水曜日の13時に自動的に始めるように設定されてたので、私が入力した
作業とバッティングしてフリーズしてしまったものと判断したようです。今後は毎月1日
の深夜1時に作動するように設定したので、と帰ってゆきました。果して結果は?楽しみです。)

(「デフラグメンテーション」の略》ハードディスクなどの記憶装置において、
データが書き込まれたファイルの位置を物理的に再配置すること。ディスク最適化)

13年11月16日(
 頻脈にときおり脈のとぶ不快、抱えて暮らすことに疲れぬ

心臓よあわてふためき何なさるゆっくりゆこうぜ先はながいよ


(どうにもいけません、薬の量を加減したり替えたりして下さってるんですが、
一向に落ち着いてくれません。夜になると嘘のように無くなり安眠
出来るんですから不思議です。そんな今日も暮れて、静かになってきました)

13年11月15日(金)
 訪ひくれし福祉事務所の障害者支援係員(がかり)に窮状吐露す

相槌を打ち下さるるをよいことに愚痴をこぼしぬ被介護暮らしの


(係の方々が交代されたとかで、態々!新旧の三人さんが挨拶に来てくれました。
何かにつけて相談に乗って貰い今がある訳ですし、今後も、負んぶに抱っこに
肩車と、お世話を戴きながらの療養暮らしを続ける事になりますが有難い事です)

13年11月14日(木)
 ケータイを携帯なさるはずなるに呼べど虚しき妻に無視さる

(本当のところは無聞だと思いますが、コール音を聞こうとしてるのか、
聞こえないようにしてるのか、聞こえてても無視してるのか、ですが。
緊急事態が発生した時の為に持ってるんですから、聞き逃しのないよ
うにしといてほしいものですが。我が家を取り仕切ってる張本人です
からこれでは困ります。などとここで吠えてみたって詮無いことです)

13年11月13日(水)
 頻発す不整脈また頻脈と仲良くできず不愉快なりき

頻脈を整ふ薬に酔ひしごとうつらうつらとまどろむけふも


(原因不明、宿命とは仰らないんですが、本格的に治療するほどでもないしと、
心電図を診ながらの先生。今服んでる薬をもう少し続けて様子をみましょう。
寝てる時は穏やかに働いてますので、起きて余計な神経を使わなきゃいいんですよね。)

13年11月12日(火)
 一陣の木枯らし一号吹き抜けし練馬の天は碧く高かり


飛行機雲が鮮やかです

(昨11日夜になって、「東京地方で木枯らし1号が吹いた」と気象庁天気相談所が発表しました。
昨年より7日早いそうですが、昨晩はこの秋一番の冷え込みで練馬では6,1℃迄下がりました。
その木枯らしが止んだ今日は、ご覧の冬晴れとなりました)

13年11月11日(月)
 しずしずと尿瓶に採られししいしいを股間にぶち撒くお主何様

片づけに二人掛かりで一時間、こんな思いは初めてでした


(尾籠な話で恐縮ですが、療養日記ですのでご容赦を。)
(尿瓶を使い始めたのが2004年2月ですから、もう10年近くになりますが、
このような事は初めての経験で、やられた私は勿論!やらかしたヘルパーさん
もパニクッてどう対処していいのか判らない状態で、尿の量など確認してるん
ですから呆れました。私の感覚では400tは出た筈ですから300t近くを
股間にドバッ!とぶち撒けたんですから大騒ぎでした。外出中の女房を電話で
呼び戻して、私をリフトで車椅子に移してベッドに敷いてあったバスタオル、
シーツ、冬用マットを剥がしたところビニール製のエアーマットまでもが
ビショビショでベテランのヘルパーさんが縮こまって平身低頭でした)

(採り終わって外すとこまでは体感的に分かってましたが、その直後に
生温いのがドバッ!ときたんですが、ご本人は覚えてないんだそうです?)

13年11月10日(
 どうせなら壊れてしまえば諦めて日記を詠まずに暮らせるものを

とは云へどこのパソコンを命にとALS
(エーエルエス)と暮らすもまた佳し

(今日もまた固まってくれました。
思い切って修理に出せばと、考えてもいますが、踏ん切りがつきません。
何かいい方法は無いんでしょうか)

13年11月9日(
 切手なき封書が付箋をおでこに貼られ出もどる女房の元に

(大きめの茶封筒で妹の処へ楽譜を送ったようですが、
料金不足どころか、切手を一枚も貼らずに、投函したと云うんですから、
心配ですよねぇ、老年性健忘症?? これ内緒です。)

13年11月8日(金)
 この前の散歩は日陰を歩きしに今日はお陽さま追ひつつ歩く

(前回ではなく前々回だったと思いますが、直射日光を避けて歩きましたのに、
今日は逆にお陽様を求めて歩き、時には日向ぼっこをしたりして2時間
歩いてきましたが、今年の光が丘公園の紅葉は、先の26,27号
台風の大風に叩かれたせいでしょうか、お世辞にも美しいなど
と云えるものではなく銀杏を除けば散るのを待つのみです)

13年11月7日(木)
 ストライキ打ちしパソコン儘(まま)ならずご機嫌うかがひこの歌一首

(何が気に食わないのか?、パソコン嬢がすねちゃって、まともに
働いてくれなくなって困りました。そんな折に外部からメールで送って
きた「ワード」の文章にスクリーンキーボード(オペナビ)で手を入れてた
ところ突然!固まって動かなくなってしまいました。そこで専門家さんに訊いた
ところ、一週間預けて下さい、内部を掃除して整理整頓すれば、との事でしたが、真坂!
私のパソコンは、手にも足にもなり目にもなってくれているものを、例え一週間でも無理!です)

13年11月6日(水)
 立冬をあしたにひかえ奨められワクチン打たるインフルエンザの

(今年もインフルエンザに怯える季節がやってきました。
未だ流行期には程遠い感じですが、備えあれば憂い無し、と
訪問医師に奨められるままに、女房と二人で打ってもらいました)

13年11月5日(火)
 一つまた一つと減りゆく鉢植えの蜜柑を手にし帰りく笑顔が



(我が家の庭には二抱えもある鉢に温州ミカンを植えてますが、
今年は粒は小さいながら珍しく大豊作で、約100個ほどが稔り
私の眼を楽しませてくれてます。その代わりと言っちゃあおこがまし
いんですが、訪問なさって下さる皆さんに1,2個づつお裾わけ
して、事の外美味しい(女房談)蜜柑を楽しんで貰っています)

13年11月4日(
 自ずから動けぬひと日はただ一つ短歌で日記を詠みてお仕舞ひ

(こんな日もあります)

13年11月3日(
 また増えた薬のせいか眠とうてうつらうつらとこの歌やっと

(頻脈が一向に治まりません!と訴えたら、悪さはしませんから
同じ薬を増やしましょう。の効果てきめんで随分と楽になりま
したが、眠さは倍増したようで、眠くて眠くてぼ〜っとしてます)

13年11月2日(
 秋という秋なきままの寒さゆへ受け入れられぬと身体が悲鳴を

(早い梅雨明けのあとの猛暑がそろそろ終わる頃になっての台風騒ぎでした。
その台風が寒気を呼び込んだ、というよりは、台風をブロックする
為に大陸の高気圧が南下して寒気を置いてったものと思います。
例年ですと10月は、秋雨前線が消滅すると同時に雲一つ
無い秋晴れが続くんですが、練馬の10月は15日
間も雨が降ったんですから、秋のプロローク
が無いままにドスン!と本格的な秋が
きましので、臥せてる身には応えます)

13年11月1日(金)
 頻脈を抑える薬を盛られ過ぎうつらうつらとこの歌一首

これにあれそれにはこれよと処方受け現在
(いま)あんのんと薬に頼る

(懸案の頻脈が、一日中続くようになって気分の悪い毎日が続いていましたが、
先生に訴えたところ薬の量を増やして頂けたようで、頻脈が治まるのに反比例して
今度は眠気の倍増です。眠いのなんのってパソコンに向かってると何時の間にやら眠って
しまうと云う失態をやらかすんですが、不思議なことに脈が70代に落ちて、血中
酸素は95%にもなるんですからOKですが、薬に頼るのもどうかと思います)

13年10月31日(木)
 台風におどろかされて胃ろうには泣かされしまま神無月ゆく

それに引き換え「八百万の神」御座す出雲の国は稔りの秋ぞ


(出雲地方には全国から「八百万の神」が集合されて、お国をどうしようかと
会議をしてるんだそうですが、それも今日で終わり各々がお国へ帰られるとか。
でも、不思議な事が二つあって、出雲大社も伊勢神宮も同じ十月に60年と20年
の遷宮祭が行われました。前者は全国会議が判ってて遷宮祭をなさり、後者は会議を
知ってて欠席し遷宮祭を優先された!。まあ神様の世界の事てすから人間もどきがとやかく
云ってもと思いますが、その辛い辛い神無月も終わって明日からは例年並に寒いと云う霜月です。
ここで面白い事を一つ・出雲地方の各神社には、全国の神様がお泊りになる「お宿」が在りますよ)

13年10月30日(水)
 カニューレを取り換え発するひと声に聴き耳たてる若しや若しやと

頻脈に痰のからみが加担してつづかぬ息に声を殺さる


(毎度のことですが、気切のカニューレを新しい物に取り換える度に、
今日こそは!と期待するんですが、一向に変わり映えしません。
こうして何時の日か声を出せなくなる時が来るんでしょう。
と諦めないで、都合をつけて専門科で診て貰う積りです)

13年10月29日(火)
 おねだりの無いまま孫娘(まご)の誕生日忘れてばあちゃん泣きべそかきぬ

(お姉ちゃんが9月9日で妹は10月7日ですが、おまけに娘も10月26日で
忘れる筈ないんですが、忙しさにかまけて忘れてたようです。と云っても
私も同様ですっかり忘れてました。二人とも成長して「遠慮」と云う
字を覚えたんでしょうか、電話もメールも寄越しませんので、は
言い訳で、早速!何か贈ろうとおばあちゃんが考えてます)

13年10月28日(月)
今日もまた最敬礼で謝罪する濃紺
(あお)い背広のお偉いさんが

毎日のように目にするこの姿、何かが狂っております日本
(にほん)

(皆さんもテレビその他でご覧に、それも毎日のようになってると思いますが、
今日はあの「みずほ銀行」の頭取が部下を引き連れて深々と長時間に亘って
の最敬礼!、つい先日はホテルグループのお偉いさんが同じ事をしています。
あの「みのさん」も可愛い?息子の為に最敬礼をし、バカヤローで鬱憤晴らし。
流石にテレビドラマで話題になった「土下座」は、未だ極々少数ですね。)

13年10月27日(
 口パクで痒いところを掻いてよが伝わらぬまま痒み治まる

(痒みを我慢するほど辛いものはありません!ね。
なのに私の場合は、全てが他人様の手を頼りに解放して
貰う訳ですから、本当に辛いしイライラ感は沸騰点に達します。
口パクで、何処をを伝えるのが至難の業で、お互いに苦労しますので、
暗号を作りパネルにして、とも考えましたが、毎度々々使ってる「タントッテ」
さえ読み取るのに苦労なさるところを見る限り、我慢の一手しかないと我慢してます)

13年10月26日(
 台風27号(たいふう)が避けてゆくほどの寒さゆへこの秋初のストーブを焚く

(先週の26号に続いての空振りです。その26号では伊豆大島で、避難勧告を出さなかった
ばっかりに、土砂崩れによって50人になんなんとする死者、不明者を出す被害を被りました。
その経験に懲りてか、今回はお年寄りその他を島外へ半ば強制的に避難させた結果がこれです。
気象庁はスパコンを駆使して予報を出してる筈ですのに、何故?こんなに外れるんでしょうか。
寒気が関東以北を覆い、その寒気に沿うように偏西風が吹いてれば、素人の私にだって
寒い列島への上陸どころか、離れてゆくだろうこと位は判ろうと云うものです。
26号の時も今回とほぼ同じ動きでした。
「台風はドテラを着てまで来ない」が私の格言です)

13年10月25日(金)
 俺さまの外出じゃまする時雨奴を尻目に宝くじ購ふ池袋(ぶくろ)

(予報(私の)どおりに台風27号は、ほぼ東に向かい始めました。
とは云え未だ九州沖にあってゆっくりと進んでるようですが、
その遠い影響で東京は雨が降ったり止んだりの空模様。
流石の晴れ男も台風には敵いません!光が丘の
秋彩観賞を諦めて、電車に乗って池袋へ
行き地下街をぶらついたのちに
宝くじを買ってきました)

13年10月24日(木)
 事件、事故、人間社会の諸々にしたり顔もつ専門家諸氏

(テレビのニュース、報道番組等で「専門家」と紹介される方々が出てこられて、
各ジャンルで解説をされてますが、中にはヘェー?と云うようなジャンルの専門家も
いらっしゃって面白いものです。皆さんも気にしてご覧になればとお奨めします)

13年10月23日(水)
 優しき目優しき声で話しかく保健士さんは優しく聴き呉る

(担当の保健士さんが、研修の看護大学生を連れて来て呉れました。
例によって私の話は愚痴っぽい!ものばかりで、来春には看護師として
現場で働く事が決まってる学生さんには、酷な話だったかも?と反省してます。
それにしても、保健士さんがお持ちになってるほっこり感は、いったい何なんでしょう。
病み臥せってる者にとっては大変有難い存在で、毎月でもと思いますが、
私の話で身体を壊されたら大変なので、我慢してその時を待ちます)

13年10月22日(火)
 きょうもまた単発派遣看護士に入浴サービス受ける悲哀よ

看護士よ貴殿はいったい何なさる胃ろうにバーユを入れる狂乱 


(毎金曜日に訪問入浴サービスを受けていますが、この春から、同行する看護師が
固定しなくなったどころか、毎回!新顔の看護師と名乗る人が来て、入浴前後に
バイタルを録り、入浴後には「気切」と「胃ろう」の手入れをしてくれてますが、
その仕事っぷりたるや実にお粗末で投げ遣りで、流石に単発(その日限り)です。
血圧を測れば100と60ぐらいです。ぐらい!とは何よと訊けば大体でいいん
ですよ。大体でいい仕事しかしない人が日給を15000から8000円をも
取るって云うんですから、異常です。聴くところによれば一緒に来て大汗掻
いて頑張ってくれてる、ヘルパーさんは半分だと云うんですから、
何をか云わんやです。
今日の歌は上記に輪を掛けた事件で、バーユ(馬油)を、
胃ろうの注入口へ入れようとしたのを寸前でヘルパーさんがストップ
をかけて事無きを得まましたが、時にはステロイド剤の入った軟膏
を使いますので、寸でのところでとんでもない物を食べさせられ
るところで怒り心頭です。このような看護師でも同行させなきゃ
ならない法律ってなんでしょうね、呆れて物も あっ言っちゃった)

13年10月21日(月)
 すすりこむ音を立てずにもくもくと蕎麦食む妻の優しさを知る

(蕎麦は「音を立てて啜り込む」が昔からの流儀ですが、旨味のバロメーターてもありますね。
外国からの旅行者からは、下品だと眉をひそめられたりするそうですが、大仰に音を立てて
あっと云うまに食べる事で、日本蕎麦の命でもある「延びる」前の美味しい内にお腹に
納めてしまえ!。が30年間を蕎麦屋として「二八蕎麦」を商った私の見解です。)

(今日の歌は、蕎麦大好き人間の女房が食べられない私を気遣ってか、音を立てずに食べ
てたのを詠みましたが、ヘルパーさんが見たり聞いたりしてるのを気にしたのかもしれません)

13年10月20日(
 結婚を子供も欲しいと泣きし病友(とも)は涙乾かぬままに逝かれし


またまたも訃報が届く病友のメールでだけの友との別離
(わか)

(この11日に続いての訃報です。前者は会合で何度かお会いしてますが、
自己紹介で歌のような事を口にして泣いていた30代の美人さんでした。
進行が早いとは聞いてましたが・・・・・こんなに早く亡くなるとは(合掌)
後者は、ALSのメーリングリストに集ってた病友の一人で年配女性でした。
詳細は不明ですが、夢も希望ももてないままに亡くなられたものと思います(合掌))

13年10月19日(
 富士山が初冠雪をしたという只それだけに浮き浮きとする



(北海道、東北の山々にかなりの遅れをとって、今日やっと冠雪したと発表されました。
何でも平年よりは19日、去年よりは37日も遅いんだそうですから、太平洋高気圧
が頑張ってたんでしょうね。こうして見ると富士山は雪を頂いてこその美しさですね)

13年10月18日(金)
 火傷せし妻の手首を見るにつけ余りの細さに言葉うしなふ

細腕で繁盛ならぬ介護陣を纏め管理す妻を頼りに


(おっちょこちょいを自認する女房殿が、調理中に火傷をしたと
手首辺りを見せにきましたが、いやあぁその細いことったら!痛々しい
ほどの細さで、よくぞ私の面倒を看てくれてるものと頭が下がる思いをしました。
昔あったテレビドラマの細腕繁盛記じゃありませんが、あの細腕で切り盛りしてくれてるとは)

13年10月17日(木)
 真夜中に寒さに振るへ眼を覚まし夏掛けすてて羽毛にくるまる

台風のさりし朝
(あした)の青空は羽毛着るほどの寒さ招(お)き暮る

(あの強力台風26号が東京・伊豆大島に甚大な山崩れ被害をもたらして
北海道沖で消滅しましたが、替わりに北から寒気が入ってきて快晴の青空は
嬉しいんですが、夜の15℃は慌てました。風邪は私にとっては天敵ですから。)
(お・き【招き】 呼び寄せる)

13年10月16日(水)
 定年と云へど本部に移るとふ看護婦さんに着いてゆきたし

十年にわたる療養生活を看くれし看護婦
(ナース)を一先ず送別(おく)

彼の女
(ひと)がおられてこその吾の暮らし導き 育て 支え 励まし

さようならなどと云ふまひ何時の日かあの温い手と笑顔に合はん


(この度、私が10年間お世話になったナースステーションの所長さんが、
定年退職の名目で現場を離れられ本部で働かれる事になりました。
特に気管切開をしてからは今に到るまで一方ならぬお世話
になっていましただけに、そのショックは大きくて
何時まででも引き摺りそうな私ら夫婦です。)

13年10月15日(火)
 口々にあしたが怖いとヘルパーさん最強台風くると脅され

台風はドテラを着てまで来ないはず進路変えるか衰弱するか


(10年に一度の大型強力台風が関東を標的にして北上中です。
予報では、明朝頃がピークで上陸の可能性もありとのことですが、
都心の大企業では早々と休業にしたり、航空便の欠航を発表したりと
対応に苦慮されてるようです。我が家の明日は、夜の10時迄に訪問医を
筆頭に計6人の看、介護士さんが出入りされますので皆さん口々に来られるか
なぁ?などとそれこそ怖いことを仰ってましたので、
二首目の歌のような事をお話
しましたが果してです。夜に入って東京の気温は17℃です、北から寒気が張り出して
列島の縦半分を覆ってますので、強力台風といえども近寄り難いはずと、読みましたが)

後記・大型台風26号は、心配された上陸をすることなく、秋特有の駆け足で
陸地をなぞるように北上してゆきました。10年に1度クラスと大騒ぎした
割には被害が少なく治まったことに胸をなでおろしたところです)

13年10月14日(
 体育の 日は十月十日(とおか)ぞと覚えしに第二月曜などとふらちな

祭日を増やすや否や二千二十年
(にじゅうねん)の東京五輪は七月に開く

(今日は、今年の「体育の日」です。本来は私が云うまでもなく64年10月に
開催された東京オリンピックの開会式の日10日を記念して制定された祭日が、
「体育の日・10月10日」でした。が98年にハッピーマンデー制度が出来て
今に到っています。私の記憶が確かならですが10月10日が晴れの特異日
なので決めた筈ですが、20年の日程はIOCが東京に決まる前から決定して
いたようで、下手すると梅雨明け前だし、真夏の蒸し暑さをも敵にまわします。
夏季大会ですから、暑いのは当たり前でしょうが、猛暑になったらどうしましょ)
正式名称・第32回オリンピック夏季競技大会
開催期間・2020年7月24日(金)〜8月9日(日)

13年10月13日(
 酸欠が苦しみ生むや頻脈で苦しくなるのかとにかく不快ぞ

(酸欠と云っても、計って見ると血中酸素量は91,2%あるのに苦しさを
感じます。但し脈拍は100回前後も打ってますのでこれかなぁ?と眼を
瞑って静かにしてても一向に落ち着きません。いよいよ来たのかなぁ?と
少々落ち込んでこの歌?を詠んだ直後から、気管がゴロゴロ鳴り出して
ひとしきりの喀痰騒ぎでスッキリ!。宿命とは云え痰の多さには閉口です)

13年10月12日(
 ゆんべからイライライライライラと日暮れてもなほイライライラ

(健常な時だったら確実に胃潰瘍を発症しただろうと思へる程のイラつきです。
自分ではどうにもならない事で、ですから自分で我慢するしかないのが
分かってのイラつきですから始末が悪い!。お主若いのう!が聞こえますが)

13年10月11日(金)
 吾をしばる時間は地球の自転で生まれ諸々人を支配下に置く

(この地球は約24時間で自転するんだそうですが、
その時間に縛られて暮らしてるのが人間です。ご多分に
漏れず私もその一人ですが、病人でありながら時間に縛られてます)

13年10月10日(木)
 帰りこし妻の疲れた!耳にしてご苦労さんを云えぬ寧日

(木曜日は彼女の休日ですから、
原則!私に縛られることなく自由行動が出来ます。
今日もお昼過ぎに出掛けて夜になって帰ってきましたが・・・・・。)

13年10月9日(水)
 直訴して胃ろう交換のみをなす施術受けしに疲れ果てたり

両鼻腔より捻じ込むに受けつけぬ内視鏡奴を口腔
(くち)ゆ入れらる

胃に入りましたにつづくエイッ!ヤッ!で胃ろう交換終わりましたよ

懲りました!たっぷり待たされその挙句 口 気切より痰 唾噴き出ず

帰りきて十五時間ぶりの注水のみなぎる音に耳を澄ましぬ


分かりました!では私がと、「胃ろう交換」をする為に鼻から内視鏡を入れて
出来るだけ速く終わるようにします。で始まりましたが、両鼻腔からはどうし
ても入らないので、急遽マウスピースを無理遣りに銜えさせられ、鼻腔用の細
い内視鏡を押し込んだとたんにエイッ!ヤッ!で交換完了!。間髪をいれずに、
4,5人の女性スタッフから、
ご免なさいね、お使れだったでしょ!を戴きま
したので少々違和感を覚えつつ2時間遅れの帰宅をしました。何でも鼻用の
内視鏡を前の患者さんに使ったので消毒してます。と待たされました。)

(前回までの「胃ろう交換」は、私が感じてたとおりに、研修医による内視鏡に
よる「上部消化管内視鏡検査」の訓練がセットされていた事がはっきりしました。
今日の体験から、次回が心配ですが側臥位がとれない以上止めた方がと考えています)

13年10月8日(火)
 山麓ゆ紅葉(もみぢ)便りの届きしに真夏日となる東京の秋

(季節外れの大型台風24号が、対馬海峡から日本海をうかがって
列島沿いに進む様相ですが、この台風は太平洋高気圧を日本列島上まで
押し上げましたので、湿った熱い空気を呼び込んでのバカ陽気となったようです。
他方!高い山や山麓からは紅葉の便りが9月の末から続々と届きました。
何でも猛暑日が続いた後に、キュンと冷え込んだ日が何日か続い
たとかで例年を凌ぐ程の紅葉になったとか、昨日NHKで
放送された那須山麓の紅葉は実に美しい紅色でした)

13年10月7日(月)
 帰りこし妻はピロリ菌ゐないとふ勲章手にしにこにこ顔で

内視鏡検査結果も何も出ずほっと安堵す妻もおいらも




(女房が1日に受けた胃カメラ検査の結果が出て、
ポリープはあるけど、場所がいいので問題無いでしょう、
に加え、ピロリ菌も棲んでない!との証明章を貰って大喜びです)

13年10月6日(
 決着のつきしゴルフを手に汗を握り観てゐし疑ひもせず

(NHK総合が女子ゴルフを生で放送してましたが、
終盤になって3選手が1打の争いをしてましたので眼が放せず
宮里美香プロが優勝して表彰されたのを見届けてから
4時から始まってた
男子の放送に移ったところ、こちらも三つ巴の1打差の争いを丁寧に放送してたもの
ですから真坂?とネットへ行ってみたら、片山選手が優勝カップを掲げてる
写真にバッタリ!。見事に騙されました!、考えるまでもなく
5時過ぎ迄陽がカンカン照ってる筈ありませんね。
結果は、3選手のプレーオフ!それもワンホールでの決着でしたが、男女ともに
観応えのある試合?でした。
それにしても今日の私は?認知症の始まり?でしょうか?)

13年10月5日(
 遺言のつもりで遺しし歌を聴くいまあることに感謝をしつつ

(自分の歌を聴くなんて照れくさくって!、と仰る方が多いように聞きます。
が、私は不思議と落ち着くんですよ、遺言は歌の中での表現で、
近い将来!歌えなくなるだろうからと、録り溜めま
したが、持ち歌の全部を録らずに終った
ので、聴けないのが残念です)

13年10月4日(金)
 未だでなくもう七年になったかとオリンピックを待つに遠かり

(7年先のオリンピックを待つのにも色々な待ち方がありますね。
関係者は追い駆けられながら、観るだけの沢山の人々は、ほぼ忘れて
私は!そこまで生きることなく、千の風になって高い空から観ているような)

13年10月3日(木)
 いよいよの胃ろう交換前にして胃カメラ検査を断る覚悟す

呼吸苦に痛くない腹さぐらるる辛さをセットの胃ろう交換

そう云へばALSの発症を最後に忘れし胃潰瘍ああ


(伸ばしに伸ばしてた胃ろう交換をこの9日にしてもらうよう予約をしてますが、
前回の施術時に余りにも酷い扱いを受けたものですから、胃、十二指腸
までもの検査を断る覚悟をしました。その結果がどう出るかは
全く分かりませんが、最悪!施術拒否でしょうからそう
なったら、とぼとぼと帰ってきて他所を探します)

(それにしてもです、ALSは余病を併発しない!と聞いてますが、当にその通りで
32歳からALSを罹患する60歳迄に9回も胃潰瘍をやって吐血も2回体験しま
したのに、ALSを背負ったストレスに、被介護暮らしのストレスをも抱え込んで
いるにも拘らず「胃」の調子は快調で、検査を必要とする兆候など全くありません)

13年10月2日(水)
 消費税を八パーセントに上げるのはよかれどねこばばだけは許さじ

益税
(えきぜい)と呼ばるる税を知るにつけ表に出ない額を知りたし

(遂に安倍総理は、昨10月1日に来年の4月1日より消費税の3%アップを発表しました。
が8%は取り敢えずの税率で近い将来には10%に引き上げられる事に決まってるとか。
今日の歌は、消費税が始まった時から問題になってる「益税」をおちょくったものです。
売り上げを過少申告したり、無申告だったりで、消費者が払った税金が、国の金庫に入ら
ないで業者の懐に納まる事態は如何ともし難いようですが、下記の合法的な税もあります)

【益税】 消費者が支払った消費税のうち、国庫に納入されず、
合法的に事業者の手元に残る部分。事業者免税点制度や簡易課税制度により発生 )

13年10月1日(火)
 子供らに帰宅うながす放送の四時半となる十月一日(いっぴ)

(昨日まで5時半になると鳴り出した、
外?で遊んでる「良い子」を自宅へ帰るように促す
放送が今日10月1日から、1時間早い4時半に鳴り出し
ました。日暮れがそれだけ早くなったって事でしょうが、秋の
日の入りは、釣瓶落としと云われるだけのことがあってストンッ!て
感じで暮れてしまいます。うら寂しい秋の訪れですが、錦秋でもありますね)

13年9月30日(月)
 清拭に右に左にころがされそのつど回る地球の周る

(気切をして言葉を失い、飲食の全てを放棄したショックに打ちひしがれ、
不貞腐れて顔を右に向けたまま半年をベッドに貼り付いてた影響で
頭を動かすと眼が回るようになって、未だに治まりません。
苦痛は自分持ち!ただひたすら我慢我慢の毎日です)

13年9月29日(
 ともがきと積もる話に絞り出す声の酷さにあしたを想ふ

六時間スピーチバルブを着けつづけ一度たりとも喀痰せぬとは


(二人の友人が来てくれましたので、女房を加えた4人で駄弁ること6時間。
声が出難いうえに不明瞭ときてるんですから、聴いてくれる方も大変
だったでしょうが付き合ってくれました。それにしても6時間
もスピーチバルブを着けっ放しにしてて、吸引をしないで
過ごしたなんて本当に久し振りでした。この調子が
続けばと祈るようですが、今晩が心配です。)

13年9月28日(
 秋晴れに学童たちの歓声と太鼓の音につつまる寧日

(運動会に絶好の季節となってあちこちの学校で行われてるようですが、
我が家の目の前に在る小学校でも、今日は朝早くから賑やかな
歓声や太鼓の音が聞こえて、活気のある一日でした。
運動会と云えば子供二人のに、一度も応援に行ってやれなかった事を
悔いてますが、当時は平日開催でしたので、95%もの常連客さんが当てに
してくれてる店(蕎麦屋)を休んで迄と、二人に寂しい思いをさせました)

13年9月27日(金)
 金木犀(もくせい)の香りにつつまれ見上げれば天高くして碧く広がる



(弱風快晴!湿度30%とくれば気分が悪かろうはずがありません。
光が丘公園をひと回りしてきましたが、金木犀の香りに包まれる幸せを
堪能しつつ空を見上げればこの青空です。台風18号を境に秋が訪れました。)

13年9月26日(木)
 病院の予約時間に追われつつお通じ作業のなんと疎まし

呑みもせず喰ひもせずして脂肪肝などと脅され採血さるる

犯人はアクエリアスの糖類とぽっこり腹をにぎりて見せぬ

早速にアクエリアスを東京の水道水に替えて注入
(いれ)ます

頻脈に多痰、倦怠、睡魔までアクエリアスのなせる業なの?


(かねてから腹の膨満感に苦しい思いをしてますが、
今日の主治医の診察時に、このお腹と訪問医の血液検査
の数値を診くらべて、これは脂肪肝でしょうがこの身体で12
00キロカロリーは過剰じゃないが、600t飲んでるアクエリアス
の糖類が体内で脂肪になって肝臓に溜まるからと、エコーを指示されました、
が予約で一杯!、仕方なく採血をして帰ってきました。と云う事でアクエリアスは
きっぱりと止めて、鉄管ビールにします。次の予約は12月末、大学病院は大繁盛です)

13年9月25日(水)
 彼の女(ひと)ゆ賜はり輝くパジャマ着るおいらを弄る笑顔のあまた

(彼の女(ひと)から戴いたパジャマを、久し振りに着せられたのを見た
ヘルパーさんや看護婦さんが、あれやこれやと賑やかなことです。
彼の女(ひと)って誰か?ですって、それは女房かも知れませんし、
他の女性かも知れませんが、ここは皆さんのご想像にお任せします)

13年9月24日(火)
 頻脈か酸素不足か深呼吸しつつひと日をうつうつ暮らす

七時間ぐっすり眠るを知らずに眠り欠伸をしつつひと日暮らしぬ


(ここ10数日、頻脈による不快感に息苦しさまで加わり、
深呼吸をしたり、大欠伸をしたりと情けない限りですが、
血中酸素はマックスで94%ありますし、睡眠も充分にとってるにも拘らず
ですから不思議ですが、スピーチバルブを長時間使えないのが辛いこの頃です)

13年9月23日(
 お彼岸の中日なれば眼をつむり彼の地に御座(おわ)すひとびと想ふ

(手を合わす事は勿論!頭を垂れる事も出来ない私ですが、
眼をつむって黙祷を捧げる事は出来ます。)

13年9月22日(
 日曜は日曜だけのリズムにてひと日の暮れてほっと寝(い)につく

(今日はなんの予定もなく、ヘルパーさんのペースで4時まで過ごし、
その後はゴルフと相撲を行ったり来たりのテレビ三昧、夜に入って
からも電話一本無いままに粛々と経過してますが、これをアップし
終わったら、寝支度をする為に泊まりのヘルパー君に身柄を預けます)

13年9月21日(
 日馬富士が勝ち星ほしさに事を欠き立ち合ひ変化(かは)りて綱に土塗る

(横綱日馬富士があがいています。全勝優勝を二場所つづけたところで、規約に則って横綱に
なったとたんに下記の成績です。尤も全勝優勝を二場所する前の場所は、大関でもひんしゅく
をかう
8勝7敗でしたから、横綱には・・・・・の声はあちこちから聞こえてはいましたが。
九州場所・9ー6・初場所・15ー0・春場所・9ー6・夏場所・11ー4・名古屋場所・10ー5・
九月場所・5ー2・と既に今場所も平幕に金星を二つ献上しています。

そして今日の取組!、日馬富士は左に変って上手を取り豊響(前頭4)の突進をかわして
寄り切りましたが、横綱がなんであるかを心得てないようです。足首を怪我してるとの噂
もあるようですが、だとしたら休場をして治療に専念し万全の体調で横綱相撲を魅せてほ
しいものですが、私は、あの全勝優勝を二場所したあの頃がピークだったように思います)

13年9月20日(金)
 日替わりの看護師ともなひ訪るる入浴サービス受けて苛立つ

看護師を名乗るお女
(ひと)にカニューレを弄らる辛さに血圧上がる

ひと日だけ一日だけの派遣ではこれでいいのと悪びれもせず


(私がお願いしてる訪問入浴サービスには、看護師が同行する決まりがあって
利用者のバイタルをとって体調を確認したり、外科的な手当をするんで
すが、その仕事、いやまともに出来ない人達ですから実にお粗末で、
一日だけの派遣ですから明日の事は考える必要はないんでしょう。
カッカ!して血圧が100ー140と聞いて、その後は女房
に全てをやって貰いましたが、平気で突っ立って見てま
した。あの白衣の天使はいったいどうしたんでしょうね。
入浴でサッパリして気分爽快の真逆ですからねぇ)

13年9月19日(木)
 寝てる間に出掛けし妻はカラオケの舞台にスポットライト(らいと)を浴びてゐるらむ

介護にて溜まるストレス捨てやうと舞台で違ふ其
(そ)溜めて帰りく

(友人が主催する「カラオケ大会」の手伝いがてら歌うんだと、随分前から練習してましたが、
数日前からは着る物がどうのと大騒ぎでした。女性は幾つになっても他人様の眼を気にする
ようですが、肝心の歌は二の次で、ステージで歌うんですからそのストレスは大変なものだ
ろうにと、密かに心配してます。なのに、折角捨てた介護ストレスをステージのそれに替え
てきては元の木阿弥ですが、例え一日でも私を忘れて過ごして呉れれば、また明日から
ヨシッやるぞ!、となってくれるだろうとカラオケだけは続けるようけし掛けています)

13年9月18日(水)
 カニューレを新品にして三つもの肉芽を切除(き)れば声の戻りく

三つもの肉芽切除し出す声にあしたのあるをちょっぴりとみぬ

若しかしてなどとちょっぴり安堵する、のは早いぞといぶかる我は 


(昨日の今日ですが、スピーチカニューレの定期交換の序でに
憎っくき肉芽を切除してくれました。バルブを着けても昨日迄の
あの苦しさは無くなりましたが、声は盤石ではないものの出るように
なりましたので、一先ず無言に過ごす苦しさからは解放されたようです。
とは云え、痰が絡んでる時には昨日迄と同じ状態になりますので悩むところです)

13年9月17日(火)
 台風のあしたの空は高く澄み俺の言の葉濁りをましぬ

いよいよの時の来しかとしぼりだす声の出ぬ日よくるなと祈る


(ここへきて急ピッチで悪化してるように感じ、落ち込んでいます。
喀痰さえしっかり出来てれば、と思いたいですが
どうも、そうではないような?)

13年9月16日(
 台風の眼をも貫(ぬ)かんと待ちゐるに東京かすめし十八号は

あちこちに風水害を配りつつ列島つらぬく韋駄天台風


(昨日から今日にかけて台風襲来の予報に振り回されてましたが、
午前8時前に愛知県豊橋市付近に上陸し東海から関東甲信、東北南部を
縦断し、大船渡市付近から海上へ出て北上中(18時現在)と韋駄天奔りで
列島上を駆け抜けて行きました。が、風水害は勿論、土砂崩れに停電と多数の車
が水没して、スクラップ状態になったかと思へば、三連休の最終日に強風で600便
もの飛行機が欠航したと云うんですから、本当にお気の毒です。流石に東京は西の端っこ
辺りを掠めるように北上しましたので、これと云った被害を被らないままに台風騒ぎは終わりました)

13年9月15日(

 噂とはいやはやなんとも怖きもの旦那の怪我が幼馴染(とも)のそれとは

(奈良に居る幼馴染が、腰を傷めてシルバーカーに頼らないと歩けなくなった、
のでと、8月の女性だけのクラス会に出て来なかった、との情報が入り
ましたので、娘さんにメールをしましたところ本人から電話がきて、
腰を傷めて手術したのはお父さんで、私は足の骨折でつい先頃
まで松葉杖で歩いててとても行ける状態じゃなかったから。
その旦那さんはほぼ快復されて、家庭菜園の手入れを
なさってる由、ご夫婦揃ってとはお仲の宜しい事、
では冗談ですが、人の噂って・・・・ですね)

13年9月14日(
 ピーンポーンに急ぎあの方電話器の子機を手にして笑ってござる

子機を手にテレビチャンネル替えようとなさりし刹那に気づくあの方

エアコンの電源入れんとあの方はテレビのリモコン突きつけをりぬ


(あの方とは誰ですって、それは皆さんのご想像にお任せします。
として、お蔭さんで明るく毎日が送れてる事は確かです。)

13年9月13日(金)
 勇みたち散歩に出でしにその余り息苦しくてスピーチバルブ(ばるぶ)を外す

声出せぬ公園散策くうきょにて初秋の風を愛でる気も失す


(二週間ぶりの外出でしたが、さあ!と云う時になって咽込んでしまい、
吸引騒ぎで時間を盗られてしまいましたので、例の光が丘公園は諦めて、
練馬のつつじ公園へ行ったんですが、息苦しさにバルブを外しての吸引
騒ぎで、散策どころじゃなくなったところで早々と退散してきました。
痰と唾が3対7の割合ですが、炎症は起こしてませんので不思議です。)

13年9月12日(木)
 つくづくと日本に生まれ今がある幸せかみしむALS(なんびょう)背負ふに

(このような歌を詠むと、おいどうした!大丈夫か?などのお言葉を頂きそうですが、
決してそのようなものではなく、テレビ番組から得た情報によりますと、我が日本
の医療技術、システムは世界に冠たるもので、貧富の差による分け隔てなど皆無と
云えるほどのものだそうです。お蔭さんでその恩恵に授かって、今の療養生活が送
れてるんですから有難いことで、
医療に関する心配の無い生活を謳歌しています。)

13年9月11日(水)
 吾を囲む俄か講義を受講せし医学生(がくせい)二人の前途洋洋

診療を公開されし医師
(せんせい)の講義を拝受す医学生(がくせい)二人

(昨日に続いて、今日は二人の医学生さんが訪看さんと共に来宅され、
同時刻から始まった先生の診療の様子を、つぶさに観た後に、
先生自ら俄か講師になって下さって、学生さんに話を
してくれました。未だ三年生で座学オンリーだ
そうですから、医療現場で直接見聞きし
たことは、きっと今後の糧になる
事と思いますし期待もします)

13年9月10日(火)
 医学生、看、介護師に新ヘルパー、妻も加はり姦しきこと

(女三人寄れば・・・なんとやら、と何方かが仰ったようですが、
今日の我が家はそれに大きな輪を掛けて、計7人が私を取り囲
んでピーチクパーチクと
姦しいことったらこの上無しです。
とは云え、医学生以外の6人さんは、私の療養生活を支えて呉
れてる方々ですから、お蔭さんで、と感謝の心で応対しています)

13年9月9日(月)
 口々に東京五輪が決まりしと自分の年齢(とし)に重ね笑ひぬ

楽しみと東京五輪を待つ人は七年なんてあっと云う間と


(二回目の東京オリンピック開催が決まりました。
2020年ですから7年後です、と云うことは82歳。
昨日今日来られた年配の方々と、お若いと自認されてる方々
とでは明らかに受け取り方が違ってて、前者は私を筆頭にその時迄
生きてない!人と、観てもテレビだからと消極的!後者は皆さん楽しみ!
にしてらっしゃるようです。面白いのは皆さんが、幾つになると仰らない事です)

13年9月8日(
 夜を徹し開催都市を決めるとふお祭りすんで東京の沸く

目標を東京五輪と定めしも出場
(でる)にあらずて観るだけのこと

東京のオリンピックを観んがため生きるは辛き七十五歳

その昔白黒テレビで観終えし東京五輪
(ごりん)のあしたに娘の生まる

(皆さんご存知の「2020東京オリンピック開催」が今朝5時過ぎに発表されました。
時差は12時間で日本の真逆ですから、徹夜して騒ぎをしたのは東京です。
リアルタイムで観られて最高ですが、私は現在75歳!7年先は
82歳です、こんな病気を背負っての7年は余りにも永過ぎ、
果してそこまで、生きられるかは神のみぞ知るですね。)

(唐突ですが、初回の東京五輪が終った翌々日に生まれた娘は、
親孝行ですねぇと産院でおお持てでした。お蔭でしっかり観られました。
白黒でしたが庶民にもテレビが買えるようになり、東海道線には
夢の新幹線が奔るようになり、都心には首都高が出来始まってて、
マツダのクーペやニッサンのダットサンが庶民の足になりつつ
ありましたが、電話だけは申し込み順で何カ月も待たされました。
遠〜い遠〜い昔の、古き良き時代のお話でした。)

13年9月7日(
 2020年(にじゅうねん)の五輪誘致の喧(かまびす)し七年先とは他人(ひと)ごとならむ

(いよいよと待ちに待ったその時が来たんだそうで、テレビが大騒ぎをしています。
前回の失敗を踏まえての再挑戦でしょうが、報道によれば福島原発からの、
海への汚染水流出問題を追求されて、アタフタって感じに見てとれ
ますが、投票結果が発表される8日の早朝まで徹夜?で放送
すると云うんですから、呆れてもいます。万が一じゃ
無くって三つに一つの確率です。若し東京に
決まってもその時私の命は無理でしょね)

13年9月6日(金)
 胸裡を吐き出す愚かをさけやうとスピーチバルブを着けずに暮らす

(西洋生まれの諺? 沈黙は金なり を拝借して口をつぐんでみましたが、
雄弁は銀 とも云うんだそうで、銀メダルてもいいから喋っちゃいましょうか)

13年9月5日(木)
 胃ろうにて食べる食事の虚しくてただただ腹が膨らむばかり

(今更なに云ってんだか、ですが、先頃入賞した、本を読んで
くれた知人からのメールに励まされて、返信をしたあとに
さあて!と腕を捲ったら、こんな歌になってしまいました。)

13年9月4日(水)
 終わりしを確かめてのち「梅雨入りの日」を発表す気象庁さんは

スパコンを駆使し発表す梅雨入りを訂正なさる厚顔無恥よ

それほどに気象を読むは難しくましてや病みし地球のそれは


(矢張り!でした。)
(気象庁が「5月29日に梅雨入りしたとみられる」と発表した翌々日から、
見事な皐月晴れが10日ほど続いたものですから、訂正するよ!と話
してましたら、案の定「今年の梅雨入りは6月10日でした」と
昨日、新聞に小さく発表しました。だとしたら「明け」は?
と、訊きたいものですが、もう少し待ちましょう)

13年9月3日(火)
 ひょっこりと訪ひこし母の丸い背は九十七歳(きゅうじゅうなな)を背負ひてござる

母の手を握らんとして伸ばす手に力入れるにピクリともせず


(お袋が兄貴に連れられて来てくれました。
耳の遠いお袋と、スピーチカニューレの調子が悪くって言葉が
不明瞭な私ですから、話が思うように繋がらなくってちょっぴり
寂しい思いにも駆られましたが、元気に居てくれるだけで充分です。)

13年9月2日(月)
お気の毒さま一瞬の竜巻に叩きのめさる咎
(とが)無き民よ

この夏の異常をみたり酷,猛暑ゲリラ豪雨に竜巻までも

延々と竜巻による被災地を俯瞰せし絵を見せらるる午後


(早速!昨日の「防災の日」を嘲笑うかのように竜巻による被害が出ました。
埼玉と千葉でおよそ540棟の建物に被害が出て、63人のけが人が出る
という防ぎようのない被災でした。ほんの一瞬の出来事でお気の毒ですね。
それにしてもNHKの放送には呆れるばかりです。2時過ぎから始まった
ヘルコプターからの俯瞰を延々と放送し続け、太陽が傾いて絵がぼんやり
した頃にビデオに切り替えましたが、その合間に被災者へのインタビュー
を流すんですが、これとて同じ人のをこれでもかこれでもかですからねぇ、
時間を追って状況は変ってる筈ですから、一工夫欲しいものと思います。)

13年9月1日(
 九月です防災の日です災いを恐れて始まる晩夏のひと日

(その9月の始まりも相も変わらずの猛暑日でした。
大正12年9月1日(1923年)のお昼頃に起きた、関東
大地震を記念して出来たのが「防災の日」です。そこで私のよ
うな臍曲りは、災害を防ぐんではなく「逃災」ではないのかなあぁと。
地震、津波、台風、ゲリラ豪雨、洪水、竜巻等々を起こらないように防ぐ事
が出来ないんですから、如何にして人身を、それらから護るか逃れる手段を事前に
整えておこう!とご苦労なさってるんですから「逃災の日」でいいんじゃないか?は私の
独り言です。等と馬鹿な冗談は止しにして、想定外でした!だけは勘弁して下さいと祈るようです)

13年8月31日(
 きょうもまた何故どうしてに囚われて介護を受ける吾が身を憂う

努力なら買ってもするに我慢をは病む身を支へる心が保
(も)たぬ

(いけないのは・・・身体が動かせないのに、その他は健常だ!と云うことです。
でも、あっ!でもは口にしてはいけなかったんでした。)
(ご免なさい!日記ですので、ご容赦を)

13年8月30日(金)
 この夏のゲリラ豪雨に倣ひしか光が丘公園(ひかりがおか)の蝉らしき鳴く

蝉時雨などと洒落こむものでなし豪雨のごとく森を震はす

(た)がタクト振るや蝉らの大合唱光が丘公園(ひかりがおか)の森を舞台に

(猛暑日それも昼過ぎの陽盛りに光が丘公園へ行きましたところ、
人影はポツンポツンなのに蝉の声は大合唱でした。
それもヒグラシ以外はみんな居るんじゃないかと思われる程の、
鳴き音の大洪水、必死に雌を呼んでるんでしょうが)

13年8月29日(木)
 若き人のみに売る気かその余り活字小さき「訪問看護と介護(かんごとかいご)

応募せし<胃ろう>の懸賞論文に拾はれがっくりびりっけつとは


(今年の始め頃に「ALSメーリングリスト」に流された、
・・・「胃ろう」をつけたWあの人”のこと・・・
と題した懸賞論文の募集に、私の体験を纏めて応募しましたところ、入賞した
とかで今日、その本
「訪問看護と介護」(医学書院)を一冊送ってきました。
いやぁその活字の小っちゃいことったら、まるで年寄りは読むな!!。
若し!興味がおありでしたら、お買い求めのうえでお読みになって下さい)
(尚、これはセールスではありません、私に印税は入りませんので)

13年8月28日(水)
 心地よき硬直予防のマッサージに意識のとびて終はりを知らず

(週2回、水、土に約40分づつマッサージを受けてますが、
どうしたものか、中途で必ずと云っていいほど眠り込んで
しまうらしく、女房に起こされた時にはマッサージ師さん
はお帰りになった後。あれ程までに弄くりまわされてた筈
ですから、眠ると云うよりは意識を無くしたが当たりです)

13年8月27日(火)
 懺悔をとさとすお人に背をむけて今際(いまわ)の際(きわ)まで持ってゆきます

(今日は保健所の保健士さんの訪問を受けましたので、
愚痴やら何やらを聴いて貰いました。病気が病気てすから
身体うんぬんよりも、「身体の内に溜まってるものを吐露しちゃ
えば楽になると思うんですが」を聞き流すことなく、今ここでしちゃえ
ば!とそそのかされ?ましたが、そこは頑固親父で通ってる私のことです口を
割らずにお終いにしました。が、実を言いますと、女房に面と向かって
「ありがとう!」を言った事が無い!と云う不埒な奴って事です)

13年8月26日(月)
 週明け!と腕を捲るに先週をなぞるが如き月曜日なり

(健常であれば、さあ仕事だ!と張り切る月曜日ですが、囚われの身です。
当然!予め決められたスケジュール通りに一日が過ぎてゆきます。
8時に始まる朝食から、洗顔、歯磨き、新聞を読み、看護婦
さんが来られるとバイタルチェックの後は全身の清拭、
一休みあって1時半から、カフアシストで痰を
追い出してから、お通じ作業で一段落。
3時頃から自由時間となりますが、
ベッドに貼り付いたままに
パソコン三昧です。)
(カフアシスト=空気で肺を膨らませ、一気に吐き出す勢いで痰を排出します。)

13年8月25日(
 飽きました流石に飽きたよ生きていく目標無きまま臥せる暮らしに

生きている証拠と抱える宿命を恨みにつつの暮らしに飽きぬ

贅沢を云うんでないとお叱りを受けるを承知の独り言です


(ノーコメントとさせて頂きます)

13年8月24日(
 哀しくて泣いてゐるんじゃありませぬ、涙腺ゆるめし<歳>の仕業じゃ

(ALSは情動を抑え難くなる!とも云われてますが、私の場合は
それに<歳>が加わって、今では手放し状態になってしまいました。
時と場合によっては変に誤解されたりして迷惑ですが、自分の物ですからねぇ)

13年8月23日(金)
 夏負けか介護疲れかストレスか女房どのは内視鏡(カメラ)を呑むと

(一週間ほど前から胃が痛むと言いだした女房が、
とうとう我慢できないからと病院へ行ったところ、内視鏡
による検査を受けるように、との指示をもらって帰ってきました。
この頃、歳だ!疲れる!を連発してましたので、心配してましたが、困った
ことになりました。真坂とは思いますが、色々のストレスに虐められてますからねぇ)

13年8月22日(木)
 高齢者は暑さを感じず熱中症になるぞと脅さる吾は後期のそれ

エアコンの風は寒くてベッド背負
(しょ)う背中は汗に塗れて暑し

何ゆえにこうも暑い!と怒
(いか)ってみても頭へ血のぼり暑さますのみ

(お暑うございます。皆さん!お変わりございませんでしょうか。
この暑さはまだまだ続くようですので、ご自愛下さいま
して乗り越えられますよう、祈念申し上げます)

13年8月21日(水)
 ALSメーリングリストに政治をば持ち込む輩(やから)を叱るに虚し

(ALS患者を筆頭に家族、遺族、医療、看護、介護、医療機器関係等々の方々が
集ってる約800人程のメーリングリストです。ALSという今だに得体の知れない
病に罹った患者その他が、情報を求めて集ってる処へ、この度、女性ALS患者から
原発、いらない!
原発なくても、ウチら生きてる!
エアコンめっちゃ使っても、原発使ってない!

に続いて、現政府を糾弾するような事を書き込んでたものですから、
ここは政治を語る場ではない!と叱ったところ、下記メールが私に届きました。)
ため口で、ごめんね ちゃんと節電してるよ
(虚しい限りです。)

13年8月20日(火)
 歌詠みに熱中なすも臥せをれば待宵月にも心さわがず



(綺麗なお月さんが出てるよう!で、待宵月に想いを馳せましたが・・・・・)

13年8月19日(月)
 おねだりに弱い爺です「欲しいの」に孫娘(まご)の言うなりパソコン入力

(あのね から始まった おねだりは、鯵の開き干しを模した「ペンケース」が
欲しい!でした。小4ですがパソコンが操れることからネットで探し出した
ようで、お店では売ってないからお爺ちゃんパソコンで注文してぇ!でした。
策略にまんまと嵌められました。写真で見る限りですが実にリアルに出来て
て子供の好奇心をくすぐるには充分過ぎる程ですが、変な物を作るものです)

13年8月18日(
 甲子園に戦ひ敗れし球児らの汗と涙に塗れし土よ

背番号もらへぬ球児はスタンドに汗と涙と共に戦ふ


(高校野球もいよいよ終盤です。大汗かいて土まみれになって戦った挙句に負けて、
涙涙の終戦挨拶、いいですねぇ、私なんかあの歳には親元を離れて働いてました。
同じ青春の過ごし方も時代によってこうも違うものか?、は独り言。
グランドの土を記念に持って帰る気持もよ〜く解ります、一生の宝物ですね。
それに引き替え部員でありながら、背番号を貰えない生徒達、ダグアウトへは
18人しか入れませんので、必然的にスタンドでの応援となります。)

13年8月17日(
 鈴虫の集きをバックに甲子園の高校野球を視聴(みき)きつつ暮るる

(今日は何の予定も無くって、パソコンを弄りながら、高校野球を
観るでもなく聞くでもなくの勿体ない時間を過ごしてしまい
ました。たまにはこんな日もいいかなとも思いますが、
スズムシ君が懸命に鳴いてるのを聞くと、今の
私の暮らしの情けなさが身に沁みます。)

13年8月16日(金)
 蝉しぐれ降る木の陰に痰吸引さるる散歩は車椅子にて



(この暑さの中蛮勇をふるって散歩にと出掛けました。近隣に在る
小っちゃな公園を三か所巡って、それぞれに違う「蝉しぐれ」を
楽しみましたが、三つの公園全てに欅の大木があって、オス蝉たちの
恋の叫び!の大合唱や輪唱に包まれてました。今日の散歩は風が心地
よかったんですが、痰が暴れて吸引をする破目になったのは失敗でした)

13年8月15日(木)
 <終戦>かはたまた<敗戦記念日>かあれから六十八年経ちぬ

富を手に平和を享受す我が国は核爆弾の傘下に在りぬ


(言わずもがなの8月15日、敗戦記念日です。
政府その他は、終戦記念日と称してるようですが、
2発の原子爆弾の威力に驚いた軍部が、白旗をあげて
降伏し戦争が終わりました。その結果が日本の敗戦でした。
あれから68年、アメリカの原爆の傘の下で、世界屈指の経済
大国になりました。310万の犠牲者のお蔭で今がある事を忘れません)

13年8月14日(水)
 突然にお休みなさる介護師の穴埋め忙し旧盆にして

(詳細は知る由もありませんが、突然お休み通告があり、代理のヘルパーさん探しに
お手数をお掛けしています。お互い生身の人間ですから、いつ何時何が
あっても不思議ではないんですが、突然はほんとうに困ります。
でも介護の世界はこれが当たり前なんですよねぇ)

13年8月13日(火)
 孫一家出かけし後の寂しさに時計をにらむ未だか今かと

(折角の東京滞在ですから、有意義に使おうと寸暇を惜しんで?
出掛け、楽しんでるそうです(末孫談)。と云うことでその間は
火が消えたようになって、歌のようになりますが、今日がそうでした)

13年8月12日(月)
 雷雨めに追ひ立てらるに暮れなずむけふの猛暑をひきずりにつつ

(朝10時頃には雲が晴れてカンカン照りとなり、3時頃には入道雲が
移動を始め雷を伴った夕立が降ると云う典型的な夏です、これで夜の気温
がぐっと下がってくれればいいんですが、昔のようには下がってくれませんね。
昨晩なぞ都心では最低気温が30℃を切らなかった!と云うんですから異常ですね。
それにしてもです、今日の雷雨は心配になるほど鳴って降りましたが、停電も逃れました)

13年8月11日(
 仕事終えひと風呂あびてキュー!と呑(や)る、それがどうした俺は禁食

飲み食いをせずとも生きてる人生を自ずと揶揄す己に飽きぬ


(実を云いますと、喉が乾いた!とか腹が減った!とかの感覚は
全くと云っていいほど無くなりましたが、目と耳はしっかりと
覚えてて、時折ですがぐずりだしてくれます、情けないことに)

13年8月10日(
 酷、猛暑どころか今日の暑さめを狂暑とよびて臥せるに辛き

四十度超の暑さがいかほどか熱めの温泉
(おゆ)と想へば天国

(いやぁ〜酷い暑さですねぇ 呆れるばかりです。
高知県四万十市江川崎と山梨県甲府市で40.7℃まで上がり、
山梨県甲州市、群馬県館林市でも40℃を超えたそうですから当に
狂ってますね。外仕事の人々はさぞや大変なことでしょうが、今日あたり
から「お盆休み」に入っだようですので、今週一杯は避暑地で過ごせるでしょう)

13年8月9日(金)
 六時間を交通博物館(はくぶつかん)に遊びしと孫娘(まご)は爺婆の心配よそに

(朝の8時22分に、新幹線で仙台を出ました!とのメールが来たっきり・・・、
もう大宮には着いてる筈だ!に始まって、電話くれれば、どこ行ったんだろか?
で約8時間やきもきのし通し、今、中2と小4ですがケータイは親の教育方針で
持たせないとか、爺としても大賛成ですが、今日のようなのは勘弁してくれ〜です。
そして6時半になって、コンニチハ!とこんにちは!の合唱で無事にご到着でした)

13年8月8日(木)
 仙台の七夕祭りを放送でみれば探しぬ二人の孫娘(まご)

その孫娘
(まご)がちちははおいてあしたには来るとの嬉しい電話を受ける

(仙台に暮らす孫娘が映ってるんじゃないか?、とニュース画面を凝視する
爺馬鹿ぶりをお笑い下さい。その孫娘が、二人だけで明日来ると云ってきま
したが、前に一度経験してますので大丈夫でしょう、は己に云い聞かせてます)

13年8月7日(水)
 立秋に梅雨明けしたか快晴の猛暑日なるも暑さ乾きぬ

十五日つづきし曇天けちらして快晴猛暑にとって替はりぬ


(先月6日に「梅雨明けしたとみられる」と発表されてから、真夏らしい快晴で
カンカン照ったのは6日程で、後はどんよりとした蒸し暑い日が続いていまし
たが、今日は朝からカンカン照って湿度が一気に下がりました。この後は安定
した晴れの猛暑が続くそうですから、当に「梅雨明け10日」ですね。
その今日は皮肉にも「立秋」ですが暫くはお休み戴いて、本来の真夏を楽しみたいものです)

13年8月6日(火)
 ヒロシマにピカドン落とされ今がある未曾有の犠牲を踏み台として

(あれから68年、未だに「原爆症」に苦しんでらっしゃる方々が
沢山いらっしゃるようで大変お気の毒な事ですが、あの気違いじみた
戦争を終結に導いたのも
「原子爆弾」二発だと私は考えています。若し!
あれがなかったら?、軍部より
竹槍を手に「本土決戦」を強いられて、1億の
国民全てが犠牲になるか、日本国土は焼け野原と化すのみならず、降伏寸前を知った
ソヴエト連邦が「日ソ中立条約」を一方的に破棄して参戦しましたので、朝鮮半島のよう
に分断してたかもしれません。かと云って核兵器は無くすどころか拡散してるのが現状ですね。
でも核戦争は起きないでしょう、抑止力として持つことで戦争を防止する!そうあってほしいものです)

13年8月5日(月)
 今日もまた 介護 かいご に 介護 はと考えさせらる ぐじぐじぐじと

(生活の殆ど全ての面倒を看て貰ってるんですから、
色々あって当たり前ですが、ついつい
考え込んでしまったりします。
まったくもってお恥ずかしい限りです)

13年8月4日(
 暑いとか暑くないとか寒いとか寒くないよで我が家はもめる

(暑いのは当たり前ですが、それをどうコントロールするかで揉めます。
と言いますと人聞きの悪い夫婦喧嘩ととられそうですが、私の6帖の
居室はエアコンから一番遠く、おまけに行き止まりです。一方女房は
エアコンのほぼ真下にいますので、寒い!暑い!がストレートですし
自分でコントロール出来るにも関らず遠慮して我慢してる!と云われ
ると、俺だって!を呑み込んで我慢です。私の居室はエアコンの設置
が出来ない構造ですので、ひたすら我慢ですが、27度で湿度が50
%だと寒くって夏掛け布団に包まって、となりますので相容れません)

13年8月3日(
 入浴前(よくぜん)のバイタルチェックし看護士は数値を告げぬ連れのヘルパーに

胃ろうへの軟膏塗布に事を欠き人差し指を押し込む看護士
(ナース)


上から・腹壁・胃壁・胃腔

(初来訪の男性看護士君がまたまたの珍事をやってくれました。
バイタルをチェックしてその数値をあろう事か同行のヘルパーに
いちいち告げました。ご自分は看護士の立場でバイタルを採って入浴
出来るかどうかを判断するのが仕事の筈ですのに、です。それにも増して
驚いたのは、胃ろうの穴に「薬」を塗り込むのに、人指し指に掬い取って隙間
へその指を差し込もうとしたところで、ヘルパーさんにストップをかけられ指示さ
れた綿棒を手にしてましたが、あの君は本当に看護士ですかねぇ?、大男のごつい指で
あの狭い処へ「薬」をまともに塗れると思ったんでしょうか?。日替わりの看護士さんには
ほとほと困ってますが、事業所事情で「派遣」の看護士さんで、一日限りもありだそうですから
トホホ!です。普段から家庭医や訪看さんに管理されてる患者に必要な制度でしょうか、疑問です。)

13年8月2日(金)
 鈴虫の初音を聴きし真夜中に澱む空気のおもかりしこと

(28度2分に湿度60%と蒸し暑い真夜中に鳴きました!、鈴虫君の初鳴きです。
勿論ガラガラ声のへたっくそでしたが、今日になったらそれらしい声を聞
かせてくれましたので、五月蠅いほどに集くのはもうすぐでしょう)

13年8月1日(木)
 夏なのに夏らしくなき夏にゐて盛夏を恋ひぬ八月朔日

(夏なのか梅雨なのかその末期なのか?と悩む程に不順な日が続いてますが、
どうやら先が見えたようで、天気の週間予報表ではこの日曜日あたりから、
雲の無いギンギラのお陽さまで埋まっています。本格的な夏の到来ですよ)

13年7月31日(水)
 七月も今日でおわるに友人の川柳入選(のら)ぬ朝日新聞(しんぶん)を閉ず

(今日こそはと「声欄」を開きましたが残念!。
どうしたものか、大スランプに陥ってしまっています。
こうなる前は、それこそ10指に入るほどの
常連で、時事問題を軽妙洒脱に詠んで楽しませてくれ
てましたのに、1月8日を最後に載りません。
私の短歌と違って、彼の川柳は本物だけに不思議です)

13年7月30日(火)
 明けやらぬ梅雨の末期かあちこちでゲリラ豪雨の暴れてござる

何時になったら梅雨が明けるんでしょうか?、って
どっかへ訊いてみたくなるような酷い天気が続いています。

「戻り梅雨」とも云ってるようですが、濁流による大洪水被害が
報じられています。梅雨末期にはよくある現象ですが、東北地方を除く
各地は、もうとっくに梅雨は明けた、と発表されてるだけに腑に落ちませんが
今年の偏西風は本土上で南に湾曲してるのを見て納得、後2,3日もすれば太平洋上
にあって出番を待ってる高気圧が、関東を覆うようになり本格的な夏が訪れることでしょう)

13年7月29日(月)
 遅れてか一足はやくか女房は吾の魂(たま)つれてご先祖詣りに

(今日あたりは新暦のお盆と旧歴のお盆のちょうど中間点です。
新の盆を祭る私のお袋の処へは、この15日に行ってくれて
今日は、彼女の実家へ私の魂を連れて行ってくれました。
本来ならお盆にでしょうが、その頃は可愛い!可愛い!
孫が来てる筈ですので、今の内にとの魂胆のようです)

13年7月28日(
 日曜を失念してて<笑点>を見損ずるとは俺も呆けたか

(6時からの「海外ネット」を視たくって、NHKを点けっ放しにしてた
ものですから、日曜をすっかり忘れていました。まあ来週も笑点は放送
するんでしょうからいいんですが、少々ショックを感じてます。でも、
「海外ネット」はしっかりと視ましたので呆けは別にして良しとしましょう)

13年7月27日(
 入浴のナースはほざく股間見て<オムツしてるとこうなりますね>

(私が一番嫌いなオムツを、訪問入浴のスタッフとして初めて来た看護師?が、
「してる」と決めつけました。
脱衣する時に手伝ったり見たりしてた筈
でしたのに、です。寝たきり老人イコール垂れ流し、を柱にしての
看護?を旨としてたんでしょうが、呆れると共に怒り心頭です。
勿論!意思表示は、口が利け、スピーチバルブを外してる
時は、口ぱくと云うコミュニケーション手段があって
充分事足りてますし、ALS患者の五感は死ぬま
で健常だと承知してますが、病院や施設では
看介護の都合でオムツを着けられるとか。
情けないことにこの夏は、オムツは
されて?ないのに、皮膚障害が
酷くなったり良くなったり
を繰り返して嫌〜な思
いをし続けてます)

13年7月26日(金)
 折角の光が丘公園(ひかりがおか)はギンギンの真夏陽のなか草いきれ満つ

鋭き陽よりのがれ飛び込む森なかは蝉の鳴き音に満ち満ちてをり

除湿せし冷房暮らしのおいらには光が丘公園
(ひかりがおか)はただただ暑し

(箱入り爺さんにとっては少々辛い外遊でした。
車椅子に貼り着いた背中が汗でびっしょり!、姿勢のせいか
息が大きく吸えない事も相まって、ゆっくりと何時ものコースを
ひと巡りしただけで帰ってきてしまいました。そんな光が丘公園で
したが、巣立ち間もない「大鷹」二羽に遇えたのは収穫でした)

13年7月25日(木)
 一口にヘルパーさんと括れどもなぜかまちまち仕事っぷりは

ヘルパーは老若男女と多彩にてなさる仕事も多種多様なり


(同じ人間でありながらですが、だからこそ、であるとも思います)

13年7月24日(水)
 日本の臍に住みゐて想ひ馳す西の猛暑に北の大雨

蒸し暑いだけの真夏の東京に乾いた暑さと日照りを乞ひぬ


(子供達が夏休みに入ったと云うのに変な夏が続いています。
西はカンカン照りの真夏日や猛暑日に見舞われ、北は梅雨真っ盛り
で、梅雨前線と「やませ」の影響を受けて雨と低温に見舞われています。
一方東京では、戻り梅雨なのか、梅雨が明けてなかったのかどんよりとした
蒸し暑さが続いてますが、利根川水系のダム付近に雨が少ないと、19年ぶりに
午前9時から10%の取水制限を始めました。ベッドに臥せてても夏は夏らしくあれです)

13年7月23日(火)
 雷鳴の轟き しき降る雨をよぶ梅雨前線復活せしや

(関東地方が「梅雨明けしたとみられる」と発表されたのが7月6日、本来なら
「梅雨明け10日」と云って、カンカン照りの夏空が続くものですが、今年は
日照時間の短い日の連続で梅雨明けどころか梅雨最中?と思われるような毎日
ですが、それもそのはず、もうとっくに消滅してる筈の梅雨前線が、日本海上
をうろうろした後に東進をしましたので、東京でも時折激しい雨が降る天気に
なっています。明日からは雨空となって気温もぐっと下がるとか、こんなのを
戻り梅雨と云うんでしょうが、ど〜ん!とした太平洋高気圧の張り出しが待たれます)

13年7月22日(月)
 世間では蒲焼うなぎと喧しき土用丑の日テレビに咽る

女房は匂いがちょっとと顔しかめ蒲焼を食む吾を看るためと


(テレビを点けっ放しにしてるもので、今日は朝から、稚魚の激減による鰻の高騰と、
それ故に儲からないと嘆く店主、鰻重をお店で食べ、スーパーで買う人々の
様子等々の同じものを、何度も見せられて少々どころか、大いに食傷
してましたのに、頼んでも食べなかった蒲焼を、疲れてるから
と女房が買ってきたのには驚きました。がそれどころか
半身を食べたと云うんですから信じられませんが、
私の面倒を看るのに余程疲れてるんでしょう
これで元気が出るんでしら易いものです)

13年7月21日(
 諦めかそれとも白けか参院選、低投票率をなんと読まむや

参院のねじれの解消許せしは投票した国民
(たみ)か棄権せし国民(たみ)

覚悟めされ自民、公明両党の独裁政治の始まりてすぞ


(第23回参院選の投票率(選挙区)が発表されました。全国平均は52,61%で、
前回2010年の
57,92%5,31ポイント下回り、過去3番目の低さでした。)

13年7月20日(
 白鵬の暴走止めるブレーキか意地をばみせん稀勢の里ああ

(既に白鵬の優勝が決まってて、
観る方にとっては面白味に欠ける
14日目でしたが、唯一!白鵬の連勝
ストッパーの異名を持つ稀勢の里が、その
名の通りに白鵬の44連勝を阻んで見せました。
3年前には64連勝を阻んだりしたのにこの一年は
全く勝てないでいたんですから、勝負事は不思議てすね。
でも、稀勢の里って力士は下位力士にああも弱いんでしょう)

13年7月19日(金)
 一日をNTTめにパソコンを捕られ欠伸す不貞腐れつつ

あれやこれああだこうだも効果なくモジュラー交換なして復活

三日間パソコンどのに囚われてイライライラとイライライラと

これでもうOKですよと帰りゆく業者の声にほっと安堵す


(パソコンのメールとネットが繋がらなかったり、突然切れたりしだしてイライラのし通しでしたが、
NTT相談室の指示通りにやって一時は復活するんですが、電話を切った途端に切れたりと訳の分か
らぬ状態に音をあげてリモートサポートでパソコン内の設定を2度やり直して貰いましたが、駄目!
そして今日!、業を煮やした相談員さんが、業者を派遣してくれ一通り見た結果が、
モジュラー
劣化!、折角だからと新品に付け替えた処でOK!。最初から業者を寄越してくれれば、こんなにも
大変な思いをしなくっても、と思いますがどうしてでしょうね?。少々どころか、大いに疲れました)
(モジュラー・モジュラー‐ケーブル、電話回線に接続するためのケーブル。
両端にモジュラージャックを備える。電話機、ファクシミリ、モデムなどの接続に使われる。 )

13年7月18日(木)
 ひょっこりと訪れくれし旧友は赤銅色の髭面凛々しく

お爺ちゃんになりましたよと愛孫
(まなまご)を待ち受け画面に見せてにっこり

(家事都合で平塚の実家へ引き上げてから疎遠になってましたが、
今日ひょっこりと来てくれました。生憎先約がありました
のでゆっくりとはゆかずあたふたと話し合って帰って
ゆきました。事業は大差なく順調で、長男さんは
お父さんになって、私は必然的にお爺ちゃん
になりました、とケータイの証拠写真を
ニッコニコ顔で見せてくれましたが、
去年、心筋梗塞で死に損なって、
と云いながら5sも肥った、
そうですから心配です)

13年7月17日(水)
 メールまたネットまでもが繋がらずおいらのパソコン ワープロと化す

女房はおいらのお守のみならず不調つづきのパソコンまで診る

SOS!NTTのサポートを受けつつ復活さすが我が妻 
(スリスリ)

(このところ、パソコンの調子が悪くってと、云いますかメールとネットが、
時々繋がらなくなったり切断したりで、「日ごと日ごとに」へのアップが
夜中になったりしてましたので、NTTのサポートセンターへお願いしま
したところモデムかもとのことで交換、それでも駄目でしたので、電話で
指示を聴きながら復活出来ましたが完全ではなく、不安なスタートです。)

13年7月16日(火)
 なにゆえにこうまで腹が立つのやら開いて見たし己の腹を

(実際に開いて見たら!起き上がり小法師のように、
腹の底に重〜い重い重石がどっかと鎮座ましました、
なんてことありっこないですよねぇ)

13年7月15日(
 盆なるにご先祖詣でを女房にたくし臥せゐる俺は何様

(戦時中に銃弾ならぬ結核に負けて、小っちゃな息子三人を遺して
38歳で彼の世へ逝ってしまった親父に、たまには次男坊
である私の家へ来てくれるようにと頼んだところ、
お前の家にはお袋(妻)が居ないから行かないよ!って一蹴されました。
と云うわけで、女房がお袋の処へお線香あげに行ってくれました)

13年7月14日(
 余りにも高温記録(しる)すアメダスの転置をなせばただの暑さに

突出す練馬の暑さを自慢げにテレビに視し去年
(こぞ)この夏はなし

(練馬の夏の暑さ数値(気温)の高さが、埼玉の「熊谷」に肩を並べる程でテレビで
報道されるものですから、良く話題になってもいましたが、練馬のアメダスは
西武池袋線の江古田駅から徒歩で5分程の処に在る「武蔵大学」の構内に
去年までありました。素人の私が見てもこれではと思える程の環境
で、南に背の高い古木が壁を造り、西は古木と校舎が西日を遮り
東北には植え込みの壁を設えてありましたので、風通し
が悪い為に熱が籠っての高温記録だったようで、転置
した「石神井台」での今夏は、私がテレビで見た
限りですが1回だけです。これで全国的に名を
馳せた「練馬は暑い処」の汚名は返上です。
だからと云って暑さから解放される訳では
ありませんが、数字に一喜一憂する
ようなことは無くなりそうです)

13年7月13日(
 ぽつぽつと中元品の届きいて猛暑にうだる迎え盆なり

(今日13日の東京は迎え盆です。
東京全域と隣接県の一部と横浜、静岡旧市街地、熊本、鶴岡、函館、
金沢旧市街地などが新暦のお盆だそうですが、定かではありません。
何でも「新暦と旧暦の切り替え」がお盆の日程を変えたようですが、
夏休みを前にですから、張り切ってらっしゃるのはお寺さんだけで
しょうね。三連休でもありますし)

13年7月12日(金)
 鋭き陽射す光が丘公園(ひかりがおか)に初蝉を聴きつつゆくに人影のなく

(もう少しで猛暑日になんなんとするすこぶる付きの暑さの中、
あの光が丘公園へ気晴らしに行ってきました。
暑いさ中の公園は、通行人を除くと全くと云っていい程人影
がありませんでした。森の中へ入ればひんやり感に
包まれて外のあの熱気が嘘のようですが、どうしたものか
蝉の声が殆どなく、鳴いててもニイニイゼミ
のか弱い声が所々で聞こえる程度、それもそのはず今年の
真夏は大フライングスタートでしたので、蝉達も
うっかりしてたか、羽化できるまで育ってなかったかでしょうね)

13年7月11日(木)
 吸引の講習につぎ実技ゆへ<痰>を溜めろとあこぎなことを

(またまたの新入りヘルパーさんです。このところ嬉しい悲鳴の連続ですが、
各事業所がバックアップ要員をと「痰吸引」と「胃ろう」の講習を受けて
くれています。この後私の身体で練習しテストを受けてOKとなります。
よって、講師先生をお願いしてる練馬医師会訪問看護センターの所長さん
には、一方ならぬお世話をかけることになって平身低頭、恐縮の限りですが
この御恩に報いるのは、ただ一つヘルパーさんが止める事なく、私を看取る
までの長期間を努めて下さることに尽きると思いますが、こればっかりは?)

13年7月10日(水)
 猛暑ゆへ水を断つなと云はるるに除湿されたる部屋に蟄居(ちっきょ)

(東京は今日で四日連続の猛暑日となりました。
梅雨明け以来、連日猛暑、猛暑と喧しい限りです。
加え、熱中症に罹る人の数が記録的で、死亡者も連日
出てると報じています。当然私も、24時間に1700cc
を摂取して万全を期してる積りですが、それとは逆に空気中の
湿気を、エアコンで除去することで猛暑を凌いでますが、喉が乾い
たなあ?的感覚が無いんですよ!。口も喉も本来の仕事はしてません。)

13年7月9日(火)
 これでよし横綱候補の稀勢の里、土にまみれて臍(ほぞ)をかみゐる

横綱はお飾りでなく 心 技 体 兼備し優勝してこそのもの

優勝を一度もなさぬ稀勢の里
(おおぜき)を横綱にとは暑さに狂れしか

(今行われている大相撲名古屋場所に於いて、注目を浴びている大関稀勢の里が、三日目の今日
早くも平幕の栃煌山に黒星を喫してしまいました。未だ一度も優勝をしたこともない大関が
横綱だなんてご冗談が過ぎます。和製横綱待望論は相撲協会や横綱審議委員からも出てるよう
ですが、栃煌山には今日で三連敗です。横綱昇進には二場所連続優勝乃至は準優勝と謳ってる
んですから、横綱白鵬が衰えるのを待ってる間に宿敵である栃煌山を克服する事だと思います。
と偉そうな事を云う私とて、和製横綱をと願うところですが、負けては休場、を繰り返した挙
句に引退!等と云う不様な横綱は見たくないが本音です。そう云う意味で日馬富士が心配です)

13年7月8日(月)
 頼まれて投票なせとは失礼な、○○党よ愚弄なさるな

頼まれて投票するほど阿呆じゃなし、○○党よゆえに嫌いじゃ


(各種選挙の度に、二つの○○党選挙事務所から投票依頼の電話が掛かってきます。
両方共に私の持ってる意見、意思とは相容れないものですから迷惑です。
大の大人を捉まえての事ですから、随分と馬鹿にした話です。
車で送迎します、とは熱心な事ですが代理人が記入
し郵便で投票する制度をご存知ないとは?
少々いや、大いに勉強不足ですぞ)

13年7月7日(
 眠たくて眠くて眠くて眠たくてALSを忘れて眠る

(このところ、どうしたものか矢鱈と眠いんです。
栄養のカロリーも薬の種類も量も全く変化なしですし、
血中の酸素量もしかり、なのに眠いんです。
夜の睡眠もバタン!キュー状態で、中途で起きるのも2回どまり、
なのにパソコンを打ちながら何時の間にか眠っちゃったりしてます。
いったいどうなっちゃったんでしょうね)

13年7月6日(
 唐突に梅雨が明けたと気象庁、なにをさように急ぐや汝(うぬ)

(いやはやなんとも驚きました。関東甲信地方は梅雨明けだそうです。
昨日まで、明日からは晴れて気温は真夏日以上になる!との予報で、
梅雨が明けるかもとは一言も云ってなかったものですから驚きです。
それにしても早い!5月29日の入りもそうでしたが、七夕まえの
梅雨明けだなんてちょっと覚えがありません。この間39日、日数
的には平年値よりちょっと少なかったようですが、梅雨前線が消滅
してのそれと違って、今日現在日本海上に健在で一部は東北地方に
掛かってますので、若し!南下してきたら?と心配してますが、本
心は、東京の水瓶を満水にしてからにしてくれればいいのに、です)

13年7月5日(金)
 今われは食事を摂りつつパソコンを打つ手休まず吸引さるる

(私の日常茶飯事です。今、パソコンでこの添え書きを書きながら、
身体の左側からは、夕飯を「胃ろう」を通して摂取中なのに加わえて、
気切からはネブライザで作った薬液の霧を吸い込んで作った、柔らかい
痰を、吸引して貰ってもいます。それも殆ど毎回のように胸押しをしての吸引
ですから大変ですが、これだけの事を同時にこなすんですから皆さん驚いてます)

13年7月4日(木)
 衆参の捻じれ解消選挙を、に、そうはさせじと野党の遠吠え

声高に改憲叫ぶ安部首相アベノミクスを旗印にして

国政を自公に託すかはたはまた野党の大言壮語に託すか

初となるネット選挙に反応す三割の君らよ投票をせよ


(第23回参院選が公示され、選挙区271人、比例代表162人の計433人による争いが確定しました。
候補者数は、選挙区の改選73議席に対する競争率は3,7倍。比例を含む全体の改選121議席
に対する競争率は3,6倍となりました。
投票は21日()です。今回の選挙からネットに
よる選挙運動が始まりました。
アンケートによりますと、約30%が利用すると
回答しています。この数字を見る限り、投票に行かない!と言われてる若者
層に当て嵌まるように読めます。若しこの30%が投票したら?きっと
現在とは違う政治体制に、等と考えると、少々怖いものがありますが)

13年7月3日(水)
 加齢です、眼底出血してます、を笑い飛ばせし妻の強がり

(私の専属ヘルパー殿が、高齢者の定期健康診察を受けた結果、
特段に悪い処は無いので薬だけは欠かさずに服み続けるよう、
に安堵したところで、眼の調子が悪いからと眼科で診て貰った
ところ、眼底出血がありますので、2ヶ月後にもう一度来て下
さい!後の症状は加齢によるものです!、と何度も言われた!
と少々お冠でしたが、持ち前の明るさで早速!私、眼底出血だ
から、亭主の面倒は看られませんからと私を脅してくれました。
その実、眼底出血は何らかの疾病を持ってますので、心配です。
を聴いてくれ、明日には掛かり付け医の処へ行ってくれるようです)

13年7月2日(火)
 何が如何なっているのかここへきて介護師ラッシュに嬉しい悲鳴

(ほんの半年前に120以上の事業所へ「お願い電話」をした時は、
ALSを口にしただけで尽く断わられたのが嘘のようです。
今は、新しい3事業所が参加してくれて、計17名の
ヘルパーさんが私の面倒を看てくれています。
有難いことですが、何時迄も続きますように、が私の願いです)

13年7月1日(月)
 富士山(ふじやま)の開きしけふの目出度くて仰ぐ人らや登る人らや

守るべきはマナーに装備とルールなり、弾丸登山は愚の骨頂ぞ

富士山を秀麗富嶽と崇めるに世界文化遺産
(せかいいさん)となりて耀ふ


祝・世界文化遺産登録・河口湖畔より

(富士山が世界文化遺産に登録されるや否や、多大な注目を集めていますが、
今日7月1日の「山開き」と共に沢山の人々が、ご来光を求めて登ったよう
です。がしかし富士山の八合目より上は雲に覆われた向こうに、その在り処
が判る程度だったようです。富士山のような独立峰は360度の眺望か楽し
めますので、ご来光に拘るよりは天気の良い日を選んで登り、お鉢巡りを
なさればと思います。尚、3776mの本当の頂上は、お鉢の縁、測候所前です)
(尚、
富士登山を計画中の方は・表紙の「富士登山日記」をご参考にどうぞ)

13年6月30日(
 ダム群の梅雨も終盤、水無月の三十日(みそか)に願う雨よ降れ降れ

(関東地方が梅雨に入った!と発表されたのが5月の29日でしたが、皮肉なことに
雨どころかお日様いっぱい!の日が11日も続いて、東京に雨が降りだしたのが
今月の11日、以来梅雨らしい天気が続いてましたが、数日前からまたまた
の晴れベースです。この間練馬では180ミリ程の雨が降ったようで
そこそこ潤いましたが、肝心のダムの貯水量は平均すると50%
に近付いているようで、今後のことを考えると心配です)

13年6月29日(
 食べられぬおいらの側に立つ人がテレビ視ながら美味しそうねと

(こんなこと言ってくれるの、だ〜れだ!
音を消して、一心不乱?に書きものをしてるのに、です。
療養歴15年ともなると、手の打ちようも無い程にひねくれちゃいました)

13年6月28日(金)
 なにゆえにこうまで眠い気がつけば眠っていたらし前後不覚に

(このところ、どうしたものか矢鱈と眠いんです。
昨日の診察で、主治医に血中ガスでは?と相談しましたら
そんなに立派な話が出来てて何がガスですか!と一笑に付されました。
夜間の眠りも、それこそ前後不覚状態で熟睡してるそうですから不思議です)

13年6月27日(木)
 梅雨晴れに背押さる定期診察でALSのあしたを訊きぬ

饒舌な主治医はかたる治療への目途が立ちしと
iPS

但しです死体をつかう実験で技術的にはとの話です


(梅雨晴れと云うよりは五月晴れの方がピッタリの青空でした。
湿度が低くさらっとした風が頬に心地よく、空の青色が
ベッドに寝て暮らす私の眼を洗ってくれました。)


(そんな今日の定期診察では、珍しく研修医を同席
させた先生が何時にも増して饒舌で、昨日発表された
iPS細胞による眼の治療の話から、私のALSの治療も
と話てくれましたが、患者に細胞を植え込むようになるのは、
眼と違って外から観察出来ないだけに、難しい!との事でした)

13年6月26日(水)
 よくもまあこれほどまでに出るものと喀痰されつつひと日を暮らす

(これさへ無かったらどんなにか楽なことか、と愚痴ったところで詮無いことですが、
朝の目覚めと同時に始まって寝る直前までですから、正直疲れます。
スピーチバルブを着けてれば嘘のように出ないんですが、
息をするのにエネルギーを使うことで苦しいものですからついつい
楽な方へと逃げてしまいます。鼻呼吸は肺までの気道が長くて不純物?を
途中で止めるんでしょうが、気切は気管に直接穴を開けてますので、ばっちい物?が
フィルターを通らずに肺へ入り込むので、そのばっちい物を追い出す為の「痰」のようです)

13年6月25日(火)
 ぼんやりとテレビを見てる吾を叱る親父のごときカミナリの落つ

(さすがの梅雨です。どんよりのみならず、晴れ間からお陽さま
が顔を出したとおもったら黒雲が出て雷様のお出ましです。
勿論!一時でしたが、強い雨も降ったりと当に梅雨です)

13年6月24日(月)
 週明けにスピーチバルブを着けぬまま看護をうける憂鬱なけふ

(何方さんにもあることと思いますが、今日の私がそうでした。
只し私の場合は、スピーチバルブを着けさえしなれば、
おしゃべりしないで済むんですから楽チンです)

13年6月23日(
 都議選は参院選に呑まれしか投票所には人影まばら

郵便に投票託せし都議選の投票率の低さを叱る

半数に満たぬ都民に選ばれし都議らに託す都政を憂ふ


(今日は、東京都議会議員選挙の投開票日でした。
私は、指定した代理人(妻)による郵便投票を既に済ませてましたが、
投票に行った女房によりますと、係の人ばっかりで投票に来てたのは、
私ともう一人の女性だけでこんなの初めて!だったと帰ってきました。
選管発表の19時現在の投票率は、今回が
32.42%で前回が42.68%
約10%も少ない数字です。これに8時迄のと、期日前投票分を足すんで
しょうが、前回の確定投票率の
54.49には届かずに50%を割りそうです。
これでいいんでしょうかねぇ?、議会では1票でも少ないと否決ですよね。)

翌24日・記・確定投票率・前回54.49%10.99%下回る43.50%でした)

13年6月22日(
 富士山が世界文化遺産(せかいいさん)に登録をされるに主は梅雨雲の中


山梨県・大蔵高丸1.775m より撮影

(国連教育科学文化機関(ユネスコ)第37回世界遺産委員会は今日22日、
日本政府が推薦していた「富士山」(山梨、静岡両県)を世界文化遺産に
登録することを決めました。山岳信仰や浮世絵など芸術作品の対象として
日本文化の象徴的存在が高く評価されたようですが、三保ノ松原も含めた
登録だそうですから、関係者のみならず日本国民挙っての慶事となりました。
但し、早速この7月から入山料を任意ながら1000円を徴収するようですし、
来年からは7000円をと穏やかならぬ数字が囁かれていますので、
この夏の入山者数に興味しんしんです。
昔から
・富士山に登る阿呆に登らぬ阿呆・と言いますが、
2回登った私は、
天気に恵まれて無事に頂上を極めた人は「登らぬ阿呆」と、
他方、
悪天候に虐められて涙を呑んだ人は「登る阿呆」と云うんでしょうね。)

13年6月21日(金)
 梅雨さなか夏至とよばるる日の暮れて雨音耳に夢路に入りぬ

(夏至と云えば一年中で一番昼が長い時期ですが、
日本の大部分は梅雨の盛期でもあります。
晴れてカンカン照ってれば、暮れなずむ今頃の
様子を堪能できるんですが、どんよりとした
厚い梅雨雲に覆われてては、鬱陶しいだけですね)

13年6月20日(木)
 鈴虫の鳴き音におどろき耳すますに古扇風機の軋む音なり

(突然!ベッドに居る私の耳にチリリリリーチリリリリーと
鈴虫の鳴き音が聞こえてきました。傍に居たヘルパーさんも
「鳴きましたねぇ?」ですが、孵化して今日で2週間ほどです。
そんな筈ないと耳を澄まして聴いたところ、さっきスイッチを入れ
た扇風機の方からでした。どうやら首振りのある角度になったところ
て、こすれてチリリリリーの音が出てるようですが、暫くすると鳴らな
くなりますので発火の心配はなさそうですが、驚く程鈴虫に似てましたよ)

13年6月19日(水)
 台風四号(たいふう)の進路予報をむなうちに散歩日にらむ晴れ男吾は

(梅雨前線が日本海から東進してるのに合わせるように、台風4号が北上中です。
予報によりますと、九州に近付く頃から進路を東に変えて熱帯低気圧と
なり関東沖に停滞するとの事です。それが何時になるかが問題で、
金曜に外出を組んでる晴れ男としては・・・でも駄目でしょ)

13年6月18日(火)
 介護事業所(じぎょうしょ)がALSの機関紙にお客を募る広告出すとは

介護事業所
(じぎょうしょ)のその扱ひに憤り断ちし三社が揃ひも揃ひて

完全な売り手市場で何なさる襟をば正す事が先でしょ


(いやはやなんとも驚きました!。
私の病気ALSの協会が発行してる機関紙「JALSA」に、
余りにも酷い対応に我慢出来ずに、こちらから断わった!
3事業所が「広告」を出されました、
それも2回に渡ってです。
今の介護業界は完全な売り手市場です、中でもALS患者のような
被介護者は介護者に選ばれた者しか介護をして貰えないのが現状です。
それでさえ
、私の近隣の120事業所へ電話を架けまくったけど、ALS
と聞いただけでヘルパーが居ません!、と断わられた揚句のバスと電車を乗り
継いで1時間半かかる域外事業所への依頼でした。
その結果がこちらからのお断り。
なのに何故?広告を出してまで、利用者を募られるんでしょうか?私には解ってますだ
けに今日の歌?となりました。がこれ以上の事を書けないもどかしさを判ってやって下さい)
(尚、介護依頼は全てをケアマネージャーさんが、やってくれています。)

13年6月17日(月)
 どっぷりと梅雨につかりて憂鬱でスピーチバルブを着けずにひと日

(梅雨はどこいったぁ!とか空梅雨だ!とか賑やかでしたが、
ここえきて、どうやら梅雨らしい鬱陶しい天気が続くようになりました。
クーラーに弱い私にとってのジメジメは辛いものがあります)

13年6月16日(
 父の日を娘夫婦ゆ贈られしフラワーアレンジが教えてくれし

(今日の父の日を完全に忘れてました。
母の日と違ってテレビでも目にしなかったものですから・・・。
なんか?こそばゆいものですねぇ。)

13年6月15日(
 女房に全てを託す療養と云ふ名の暮らしも十と四年目

(全てと云っても、限度内でと云う事ですが、世話をかけてます。
当に想定外の人生ですが、世話をかけるようになって、
もう14年目に入りました。ああ!已んぬる哉)

13年6月14日(金)
 訪問入浴(にゅうよく)に付いてこられし看護婦の不様な手技に今日もまた泣く

(いやはやなんとも参りました!。入浴後に、気切に入ってるカニューレと肌との隙間を
清潔にするのに、濡らしたガーゼで拭くんですが、カニューレを指の分だけ持ち上げて
拭こうとされたんで、カフ(カニューレを気管内に固定する風船状の物)が動いてゲー
ゲー!。今日が初めての看護婦?ですから覚悟はしてましたが、背中を拭かずにパジャマ
を着せて押しつけるは、首周りの清拭に蒸しタオルを押しつけるだけなので、しっかり
拭いて!と頼むと、皮膚大丈夫ですか?ですって!。そんな心配するんならカニューレ
の扱いぐらい勉強して来て欲しいものです。今後も当分は日替わりだそうです、あ〜あ)

13年6月13日(木)
 虚しさも憂ひも現(うつつ)せめてもの夢であればと臥せるに疲れ

(きょうは、おつかれもーどです。)

13年6月12日(水)
 切除せし肉芽の止血に手こずりし医師は奔らる電気メスをと

直ぐ来ると傷口押さへを託さるる女房は励む身動ぎもせず

電気メス
(メス)を手に息せき切りつつ止血せし医師の笑顔に安堵をみたり

(気切のカニューレ交換をと、抜いて気管内を覗かれた先生が
「ちょっと大きいから取りましょう」とハサミで切り取って直ぐ!
止血シートを押しつけましたが、一向に止まらないので「焼きましょう」
と女房に「ここを押さえてて」と電気メスを取りにクリニックへと急がれました。
勿論!看護師さんも居ましたが、こちらは気管内に溜まった痰と血液の吸引係をしな
がら先生の再訪を待ちましたが、電気メスでチリチリチリと焼いたらあっと云う間にOK。
それにしても、先生には随分と頑張って貰いましたが、2ヶ月振りで大きく育っててくれました)

13年6月11日(火)
 梅雨なれば弱気の虫が蠢きておいらの五体を蝕みはじむ

(やっと梅雨らしくなりました。
が、ベッドに棲みついてる「弱気の虫」が蠢きだして、
私めにもちょっかいを出し始めました)

13年6月10日(月)
 手術後の病院暮らしで呆けるなと友を弄(いじ)りに妻は嬉々とし

(女房の友人(女性82歳)が、何年も「胃癌」を大事?にしてたんですが、
この度遂にお医者様から「内視鏡で採るだけだから」と諭されて金曜日に
手術を受けました。が、10日程の入院で「呆ける」患者さんがいらっしゃ
るとかで、親族、友人に来て貰って賑やかに過ごして下さい。とのお告げが
あったからと、女房が呼ばれて行ってきましたが、楽譜を前に両イヤホーンで
歌の練習をしてたとか。社交ダンスとカラオケを趣味にしてて至って元気、ボーイ
フレンドも居るぐらいですから呆けとは縁遠い感じですが、お歳がお歳だけに先生が
心配なさったものと思います。それにしてもたった10日でとは驚きですし怖い事です)

13年6月9日(
 孵化をせし鈴虫あまた蠢くにキモチワルーイ!と女房の悲鳴

その妻の扶養家族となりしそは涼しき鳴き音をいずれ返さん


(今年も沢山の鈴虫が卵から孵りました。飼育係長が大嫌いな時季です。
なんでも、あの細かいのがうじゃうじゃと蠢いてるのを見ると、身の毛が
よだつんだそうですが、そうかと云ってほっぽり出すわけでもなく、甲斐がい
しく世話をやいてくれています。早ければ8月初めには鳴きだしますので楽しみです)

13年6月8日(
 空梅雨か梅雨の晴れ間か梅雨晴れかいやいや梅雨は未だにござる

(今日の梅雨前線は、二つにチョン切れて列島の遥か南海上に在って暇そうにしています。
その列島上には高気圧がでん!と居座ってて、前線の北上を拒んでいます。
これではどう見ても「梅雨」とは言い難い気圧配置ですので、
空梅雨も、梅雨の晴れ間も、梅雨晴れも、無い!、
「皐月晴れ」がピッタリ!のようです)

13年6月7日(金)
 晴れるとのおいらの予報が当たりし日、散歩に出でて宝くじ買ふ

(気象庁の予報では、7日金曜日だけポツンと傘マークが付いてて、
ほんとかいな?と見守ってたところ、5日には梅雨前線が横たわる
気圧配置を指し示して、雨が降る!でしたが、私の経験からくる感が
降らない!と云ってるのを信じ「外出援助」をキャンセルしないで今日
を迎えたところ、出発と同時に晴れて青空いっぱい!。流石の「晴れ男」は
よ〜し!このツキを逃す手はない!と池袋まで足を伸ばして買入れてきました。)
(尚、買ったのは・
一等1億円の・「ドリームジャンボ宝くじ」です。)

13年6月6日(木)
 排痰をするためおいらは生きるのか宿命とは云へ日がな一日

(気管に穴を開けて空気を無防備に吸い込んでいるものですから、
悪さをする輩をも取り込んでしまうようで、それらを排出
しようと頑張ってくれてるのが「痰」です。無色透明
のもので肺疾患とは関係のない生理的なものです
が、その量の多さにほとほと閉口しています。
そこで頼りにしてるのが
カフアシスト=空気の圧力で肺や気管にある痰を吸引し易くする。
ネブライザー=薬を霧状にして鼻や口から吸い込み易くする。

を日に一回づつ使って、
吸引をして貰ってますが、す
っきりしてるのはほんの僅かで、
直ぐまたゴロゴロです。一つ!スピ
ーチバルブを着けてれば話も出来ますし、
痰も嘘のように出ないのでいいんですが、息苦
しいのがどうにも我慢出来なくて、上記のとおりです)

13年6月5日(水)
 早食いをなして頻脈、動悸めに苦しむ愚かを今日も又もや

(喰い意地が張ってる訳ではないんですが、
こんなことが時々あって、辛い時間を過ごす事になります)

13年6月4日(火)
 虫歯の日なれども虫歯これ無くて二十七本暇を託(かこ)ちぬ

治療せし虫歯と云えど自歯なれば思いっ切りの歯軋りをなす


(今日は「虫歯の日」なんだそうですが、なんでわざわざ虫歯を
アピールする日を定めるんでしょうかねぇ。「虫歯」は日頃の丹精
で防げるものですから、「虫歯予防デー」とも呼んでたそうですが、今
年から「歯と口の健康週間」が採用されたんだそうですからよしとします。
そういう私の歯は、40代にガリガリと虫に齧られ遂に1本を抜かれてしまい
ましたが、27本が健在で食事ならぬ、悔し涙の歯軋り専用になってしまいました)

13年6月3日(月)
 西伊豆に遊んだ積もりに海鮮の料理を鱈ふく食べた積もりに

高速を飛ばし露天風呂
(ろてん)に憩いつつ富士山(ふじ)を肴に酒酌む夢も

(ご存知のとおり、歌のような事は夢のまた夢、それこそその夢さへも見られない
のが現状です。そこで楽しむのが、積もり旅行、と 夢旅行 これなら私に
だって出来ますし、夢にも見ることが出来ます。なんとも情けない話ですが)

13年6月2日(
 やはりかと晴天あおぎほくそ笑む、気象庁さん梅雨明けですか?

梅雨明けと見紛ふばかりの晴天がつづく予報にほらと膝打つ

フライングなさりましたね気象庁さんあの梅雨入りをなんと繕う


(関東が梅雨入りしたと発表されたのが例年より10日早い5月29日でしたが、
降ったのはその夜から翌朝までの4,5ミリだけ、加わえ向こう一週間の
予報ではギンギラのお天道様のオンパレードです。これでは梅雨の
中休みどころてはありません。皮肉なことにこの晴天が去る
頃は、梅雨入りの平年日あたりです。やっぱりなぁ!
(28日と29日をご参照下さい)と見てます)

13年6月1日(
 外にビル隣に改装工事あり家内(やうち)に掃除機うなる寧日

(西隣に10階建てのビル、お隣りさんは改装工事の真っ最中で
騒音まみれのところへ、ヘルパーさんが頑張ってくれましたの
で、掃除機の呻り音が約2時間、鳴ったり止んだりと苦しめて
くれましたが、来週からは一階に在るコンビニが改装工事を始
めますので、心配です。でも今日は、何事も無く過ごせました)

13年5月31日(金)
 五月雨にみがかれたるや燦燦の陽に照る緑は光が丘に



(今日は自他共に認める?「晴れ男」の外出日でした。
一昨日の予報では雨、降った時の段取りまで決めてました
のに、朝からカンカン照り。雨に洗われた青空と緑は見事でした)

13年5月30日(木)

 歌に詠むことなどなくて暮れゆくもメールの一通書きし寧日

(気温は低め、外は雨が降ったり止んだりの典型的な梅雨模様です。
電話一本かかってこない、静かな一日がゆっくりと暮れてゆきました)

13年5月29日(水)
 遅れてはならじと入りし東京の空の低きを梅雨雲の占む

十日ほどフライングせし梅雨入りに戸惑ふ五月も残すを二日


(きょう午前、関東甲信地方の梅雨入りの発表がありました。
平年より10日も早く、統計史上3番目の早さだそうですから当にフライングです。
只し、これはあくまでも「速報値」だそうで、夏が終わってから必要に応じて
見直され、本物の「確定値」を発表されることになるようですので、今日
の梅雨入りも、「やっぱり違った」という可能性は充分あるようです)

13年5月28日(火)
 はやばやと梅雨入りしとふ声とどく五月の青空おしやるやうに

(例年になく早く、ぞくぞくと梅雨入りをしています。
昨日(27日)は九州南部、九州北部、四国、中国地方で、
今日(28日)は近畿、東海地方が梅雨入りしました。
明日は関東甲信地方も梅雨入りしそうと報じています。
不思議なのは天気図上に梅雨前線が何処にも無い事です。
日本列島を挟んで東海上に大きな高気圧がどっしりと居座り、
西の大陸高気圧との間に二つ目の低気圧があってゆっくりと北上
しての雨模様だと思いますが、不思議な梅雨入り宣言です。

果たして取り消し!なんてことにならなければいいんですが)

13年5月27日(月)
 四人(よったり)の七十歳(ななじゅう)おばばが集ふ日は亭主を託し妻はそそくさ

(お勤め時代の同期生4人が「なかよしこよし」と銘打って、年に2回集まって
おしゃべりや食事を楽しんでくるようですが、日程が決まるや否や、着てゆく物が
無い!とか、頭をどうしようとか実に喧しいことです。まるで恋人にでも逢いに行くよ
うな騒ぎですが、皆さんとの時間は余程楽しいとみえて、そそくさと出掛けていきました)

13年5月26日(
 九十と七歳になるお袋に励まされたるけふの重たき

(今日はお袋の調子が良さそうなので、これから行くぞ〜の後に
ニコニコ顔で現れて、どうかね?。随分と小さくなりましたが会話
は成り立ちますし煙草もスパスパ!、さっきの事を忘れるのはご愛嬌と
して、此方も忘れればいいことで嬉しい限りです。そんなお袋が帰り際に、女房に
このひとを宜しくね!の後で、無言で手を触ってくれますが、これが事の他ドスンときます)

13年5月25日(
 パパとなりお嫁と赤児と納まりし写真が届くあのむーちゃんの

その昔抱いてあやして写真に撮りしあのむーちゃんがパパの顔して


(いやぁー感無量です。お祖母ちゃんにあたる方ご夫婦には懇意にして戴いてますが、
この度、むーちゃんと呼んでた長男さんに、待望久しい跡取り君が誕生しました。
もうこれで、むーちゃんと呼べなくなりそうで、ちょっとだけ寂しい感じですが、
目出度くお父さんになられたんですから、我が事のように嬉しゅうございます。)

13年5月24日(金)
 俺がもし先に逝けばを遮りて私が先よと女房(にょうぼ)の反乱

(どちらさんでも同じようなことが・・・・・?
いや家だけかな・・・・・?、今日のつまらん諍いです。)

13年5月23日(木)
 煩い!と怒りてみたとてお隣さんちゃくちゃく進む改装工事は

壁ひとつ隣の騒音凄まじく耳に身体に改装工事め


(お互いさまと云ってしまえばそれまでですが、いやはや大変です。
借り手も買い手もなくての改装工事、水周り以外の全てを取り掃って
新規に部屋割をし、内装も今流のものにして新婚さんでも飛びつくような
部屋にするとのこと。その工事の騒音が鉄筋を伝って聞こえるのみならず身体
にまて伝ってきて正直落ち着きません。マンションの宿命でしょうがベッドですからねぇ)

13年5月22日(水)
 次々と訪ひくれし人々に日頃の憂さを語るに辛し

次々と訊かるるままに語りしはノンフィクションの療養暮らし


(今日は、保健所の保健師さんを筆頭に、4人もの方々がいらっして
私の様子を訊かれたし、私もお話しました。
何時もの事ですが辛いものがあります
当然、ここえのアップは憚れる内容であることは間違いありません。
でも今日は、明るい話もあって今後が楽しみです。)

13年5月21日(火)
 ヘルパーの交替劇の幕おりてほっと安堵す時の待たるる

(何時ものことで、慣れて貰えるまでの、辛抱です。)

13年5月20日(月)
 闘病記を書き始めしにそのあまり愚痴の羅列に嫌気が差しぬ

(そろそろって訳ではありませんが、ぼける迄にはと書き始めましたが、
その書き出しから「なんで俺がこんな病気に・・・」ですからねぇ
どのように書けば・・・・・で、もう躓いてしまいました。)

13年5月19日(
 おとうちゃんが居ればと嘆く女房はおいらの介護に疲れてござる

(私は現にこうして居るんですが、健常で頼りになる私は居ない!、
どころか、手の掛かる私が居るんですから、疲れて当たり前でしょう。
皆んな私が・・・と今だに諦めがつかないらしくって、お気の毒なことです)

13年5月18日(
 口文字をトンチンカンと読む人に身柄あずけて辛さに耐える

(頼む事はほぼ決まってて、その事柄も多くても4音に治まる単語で
お願いするんですが、これが通じません。どころか、誤解されたのを
確認しないままに即!行動に移されますのでイラッ!としてしまいます。
スピーチバルブを着ければ何でも無い事ですが「暑い」の一言を伝える為に
「スピーチ」を読みとって貰って着けたところで「暑い」ですから大騒ぎです。
私がどのような状態、状況にあるかを観察して貰えれば、自ずから答は・・・と
思いますが、これがなかなか大変なようで、私のみならずヘルパーさんも大汗です)

13年5月17日(金)
 先週も浴後の血圧けふの其(そ)と寸分違(たが)はぬ数字に怒(いか)

だいたいでいいとのたまふ看護婦?の示す血圧100と60


(いやはや驚きました!。)
(訪問入浴のメンバーとして、先週初めて訪れた若い看護婦さんが今日もきましたが、
先週の血圧測定及びその数字に疑問をもってたものですから、しっかりと様子を
伺ってたところ、腕に巻いたゴム製の袋?への加圧が緩く、数字も知らせては
くれなかったものですから、訊いたところ先週と全く同じ
100と60です
「あんなにゆるゆるで、しっかりした数字がとれるんですか?」と訊いた
ところ
「だいだいでいいんですよ」にカッ!となって折角の血圧が上が
ってしまいました。休日を除いた毎日、2ないし1回は訪看さんが計
ってくれてますが、このような数字を聞いたことはありません。
事業所の方針なのか?は訊きそびれましたが、何んのために
看護師を同行させてるのか?を事業所に訊きたいものです。
そう言えば去る何年も前に
「80位と130位です」
云ってのけた、呆れた!看護婦?さんも居ましたねぇ)

13年5月16日(木)
 円安と株高に沸く日の本に年金食みて暮らす寧日

(アベノミクスが何んぼのものか知りませんが、
安倍政権になって半年弱で、円は対ドル価格が102円と約3割安くなり、
株に至っては日経平均株価が15000円と約倍にもなってしまいました。
世間では3本の矢(大胆な金融 政策・機動的な財政政策・民間投資を喚起する成長戦略)
効果と囃してますが、こんなに簡単に出来る事が何故?野田政権で出来なかったんでしょう?。
お蔭さんで私も、と云いたいところですが、残念ながら引退した身です、指を咥えて見ています)

13年5月15日(水)
 そそくさとカニューレ交換なし医師は急患の待つ家へと跳び出(で)

(私宅へ入る直前にSOSが入ったようですが、取り敢えず私のカニューレ
交換だけはと、あっと云う間に遣り終えて、ではと跳び出して行かれました。
なんでも、昨日から脱水気味で震えが止まらないとかで熱中症かも、とのこと。
5月にして熱中症です、それも家中に居てですから皆さんも充分お気を付け下さい)

13年5月14日(火)
 薫風に乗りくる騒音(おと)はお隣に伸びゆくビルの吐き出す槌音

(締め切ってると蒸し暑いので、窓を開け放つと風に乗って騒音が入ってきました。
今、4m道路を挟んだ西側に、10階建てのマンションを造りつつありますが、
南側に在る4階建ての小学校舎に跳ね返って「こだま」となってますので、余計に
煩く感じられますので、折角の薫風を楽しむことなく早々と締め切ってしまいました)

13年5月13日(月)
 二日目にしてガラガラの国技館は日馬富士負け沸き挙がりたり

(昨日、初日の勝ち方が、立ち合いで体を左に開いて上手を取り、隠岐の海の出足を
利用して押し出すという、およそ横綱らしくない相撲でしたので、危惧して
ましたが案の定、今日は早速!平幕の妙義龍に、引いたところを押し
出されて金星を提供してしまいました。初日と二日目の横綱と
大関陣で黒星を喫したのは日馬富士だけですので今後が
心配ですが、ガラガラの場内が沸いたんですから、
よしとしましょうか?。それにしても情け
ないのが新小結の隠岐の海!、期待
されてるのに2連敗ですから)

13年5月12日(
 山菜を揚げる香りに友らの笑顔、堪能せし日はコーヒーの香をも

(友人二人がきてくれて、積もる話に花が・・・とまではゆかずに、
声が出し難くい車椅子からベッドへ戻って計6時間、食べて、呑んで
は友人と女房で、私はもっぱら香りを楽しみました。友人っていいものです)

13年5月11日(
 売りに出(で)し四○三号室(よんまるさんごう)買い手なくオープンルームと化して久しき

(北隣りの部屋が借り手が付かないままに、もう何年も締め切ってひっそりとしてましたが、
この度ついに売りに出されました。バルブの頃に6200万円で手に入れた夫婦が、
出産を機に離婚して、3人全員が出ていかれてからずっとこの状態でしたが、
この度遂に売りに出ました。地の利、環境は抜群ですが、西窓しか無く
その西側には、10階建てのビルが西陽を遮ると云う悪条件では
無理もない話ですが、ドアを開け閉めするバタン!バタン!
が耳障りです。なのに売れない!2600万でしょうね)

13年5月10日(金)
 介護業界(ぎょうかい)を離れ久しき彼の女(ひと)に溜まりし澱をぶち蒔くベッドで

(被介護生活に入った当初から、面倒を看て貰ってた人ですが、ご家庭の事情で
介護事業から手を引かれたことを機に、介護を通してのお付き合いは当然無く
なったにも拘らず、時々来ては私を励ましてくれてました。今日は、私と女房
の誕生日祝いを兼ねて様子を見に来てくれました。話題は、ヘルパーさんは?
から始まって、ヘルパーさんに終わると云う楽しくない話に終始しましたが、
思いの丈をぶちまけられた彼女は、内部事情を良くご存知なだけに頼もしい存在です)

13年5月9日(木)
 見学の看護学生の眼を絶ちてなすお通じの心地好きこと

(尾籠な歌及び添え書きです。療養日記ですので、ご勘弁を)

(気切してベッド上でするようになってからですから、
もう丸3年ですが、求められるままに、どうぞ!と来て
貰ってました。本来の目的は「実習」ですが、
学生さん自ら
が見学と仰る通りに見学されるのに、
何時も抵抗を感じてました
ので、思い切って!今年度はお断りしてしまいました。将来は看護師
さんになられるとは云え、若いお嬢さんの眼を意識するな、と己に言い聞
かせるのは無理でした。なんせ、母親の手から離れてこの方、ずっと個室で用
を足してきました。贅沢云うな!と怒られそうですが、その他は今迄通り続行です)

13年5月8日(水)
 しみじみと被介護暮らしの過酷さを噛み締めにつつ弱音を吐きぬ

(日記です。独り言です。ノーコメントです。)

13年5月7日(火)
 何時ものが来ないがなどと臥す我の様子尋ねく義姉(あね)も病みゐる

(蕎麦屋時代から続けてる季節の贈り物ですが、今年は女房殿が
忘れてた!いや!忙しくって大幅に遅れた、とかで松戸に住む義姉
から、私に何かあったんじゃあない?かと心配の第一声だったようです
が、こんなことは忘れないんだからぁ!とぶつぶつ言い乍早速発送してました)

13年5月6日(
 あれ程に迷惑メールが届きしにピタリと止みぬゴールデンウィークに

(多い日には120通、通常で7、80通の迷惑メールが届いてて
文字通りに迷惑してましたが、ゴールデンウィークに入った途端
嘘のように来なくなって清々しています。考えるに、迷惑メール
って悪戯じゃなくって「仕事」でやってるんですねぇ、呆れた!。
明日からが思いやられますが、「桜台通信」で公開してますので
致し方ありませんが、ポツンポツンと消すのは厄介なものです。)

13年5月5日(
 じじばばが溢れ子供が年毎に減りゆく日本に我はしぶとく

出来るものだった子供を現在は創るとのたまひ少子を嘆く


(今日は子供の日です。私が云うまでもなく、その大事
な子供たちの数が急激に減り続けているようです。
その逆に、私を含めた高齢者は増え続けてる
そうで、肩身の狭いことこの上なしです。
未婚、晩婚、晩産イコール少子化で、
グラフにすると完全な逆三角形
だとか。ここは、森まさこ
少子化対策大臣に一肌
脱いで貰いたく思い
ますが、余程の
努力と、予算
を遣って戴
かないと、
と祈るよ
うです)

13年5月4日(
 燦燦の春陽を浴びて薫風に背押さる夢をベッドに見たり

(ゴールデンウィークも残すを2日となりました。
テレビニュースで見るものは・・・・・・ばかりで。
健常だった頃を想い出したりして・・・歯軋りしてました。
いい歳して、とお笑い下さい、でも!いい夢を見る事ができました)

13年5月3日(
 癌に臥す夫君ををいて我れを看るヘルパーさんの明るさ眩し

(40代後半?いやいや50代に手が届いてるかなぁと思しき新ヘルパーさんです。
10年前に発病なさって今では言葉も出せなくなった旦那さんを、ご自宅で看病
なさりながら、介護ヘルパーとして働き始めて半年ですはっはっはっ!と明るい
笑顔が弾けていますが、何時迄もあの明るさが続きますようにと、祈るようです)

13年5月2日(木)
 けふひと日苛立ち怒り哀しみて楽しみ捨てる笑ひと共に

(なんともはや、毎度のことだけに・・・・・諦めればいいのに
ぐだぐだぐだぐだが邪魔して・・・・・こんな歌しかできません)

13年5月1日(水)
 連休は来ませぬからと帰りゆくナースの背中をいつまでも追ふ

(ゴールデンウィークの後半は明後日から始まりますが、週に2回来てくれてる
看護婦さんから戴いた言葉です。4日間のお休み、皆さん各々にレジャーを楽しま
れる事でしょうが、土日が入ってますので、私の生活に大きな変化はありません)

13年4月30日(火)
 初体験ですと震えしヘルパーの吸引、胃ろうはもはや手の内

(あれ程緊張して、頭が真っ白ですよ!、と怖じ気付いてたヘルパーさんも、
回を重ねるごとに慣れてきて、外から見てても安心出来る状況になってきました。
中にはあとひと踏ん張りの人もいますが、もう大丈夫と云うところまでこぎつけました)

13年4月29日(
 臥せをれば熱のこもりて汗をかく
晩春
(はる)の温(あつ)さにダウンジャケット(ダウン)脱ぎ捨つ

(布団の重ね掛けは文字通り重くて辛いものですから、ダウンジャケットを着て
24時間を過ごしてましたが、このところの温さに汗を掻くようになって、
熱が籠ると身体中が痒く大騒ぎになりましたので、今日!思い切って脱ぎました)

13年4月28日(
 咽にむせ大丈夫かと訊かれしに大丈夫じゃないと応へぬやっと

(このような時にかける言葉は、私をふくめた万人が「大丈夫?」
だろうと思いますが、かけられた方は大丈夫じゃないから大騒ぎを
してるんで、私のようなへそ曲がりは「じゃない!」と応えたりします。
ところが口パクだと全くといい程通じないので大変です。が何とかなります)

13年4月27日(
 そうろりと黄金週間始まりてニュースは旅行、旅行、旅行と

(今年のゴールデンウィークは中に3日の休みが入って完全に二分されています。
そのせいでしょうか,そこそこ人出はあったようですが、大ラッシュにはならな
かったようで目出度し目出度しでした。問題はお天気です、どこまで信用して
いいのか眉つばものですが、中休みの3日間だけが崩れるんだそうですよ)

13年4月26日(金)
 訪問入浴(にゅうよく)の慣れ親しみし看護婦の暇乞ひきく湯あがりの身は

(またです。折角なれてスムースに入浴出来るようになって、
喜んでたのは勿論!、この状態が何時までも続きます
ようにと祈るような気持ちでいましたのに、今日!
突然!病院勤めをする事に決めましたので、と
別れの挨拶をされました。ヘルパーさんも
そうですが看護婦さんは殆どの人が、
腰掛けで働いてるそうで、この
事態は常態化してますので
辛いものがあります)

13年4月25日(木)
 疲れた!を連発せし妻煎餅を食べて復活あの賑やかなそに

(火曜の夜の大騒ぎとその後も殆ど眠れなかった(本人談)
ところへ、昨日は朝から雑用に追われ昼食らしきものを食べた
のが6時頃。そのままテーブルに突っ伏してましたが、疲れたから
もう寝ます、と自分の部屋へ入ったものの、暫くして疲れ過ぎてて眠れ
ない!からとのそりと出てきて、疲れた!ああ疲れた!の連発、そのあとが
この歌です。ポリポリバリバリと煎餅を食べる美味そうな音の後に、さあやるぞ!
と復活の狼煙を挙げました。が独りのうえに肉、魚は殆ど口にしないんですから心配です)

13年4月24日(水)
 真夜中の“アッ!入っちゃった!゛に覚醒し“気管に紙が゛に慌てふためく

胸を押し吸引なして胸を押しカフマシーンにて追ひ出し図る

疲れはて寝支度ととのふ女房の゛あった“に安堵し眠りにおちぬ


(昨晩と云っても2時過ぎでした。咽ての苦しさをひととおり手当してくれた女房が、
“アッ!入っちゃった!゛とすっとんきょうな声を真剣な顔で挙げました。
気切の穴とカニューレとの隙間から吹き出す物を、Yガーゼ(リード)で吸い取って
ますが、汚れてたのを交換した際に、角の部分が8ミリ程破れてカニューレ
の中に吸い込まれた!との大騒ぎでした。胸押しで吐き挙げて吸引し、カフマシーン
で吐き出そうと頑張っても出てきません。不思議なのは全く咽ない事、でも
もう疲れたから寝ようよと時計を見たら5時を廻ってました。そこで女房のあった!
の声、私の寝支度をしてて右首の根方にへばり付いてるのを見付け落着でした)

13年4月23日(火)
 史上初「吸引」「胃ろう」の手技テストに合格のがししヘルパーよ嗚呼

(なぜ?どうして?まさか?うっそぅ!ほんと?。
こんな事があったと風の便りに聞きました。
嘘のようなほんとうの話、だそうです)

13年4月22日(月)
 手折りこし蒲公英二輪リビングに綿毛となりて春風まちぬ



(庭にへばりつくように咲いてたタンポポを、二輪ちぎってきて
一輪挿しに挿しておいたところ、花茎が伸びると同時に綿毛が開いて
ご覧のとおりです。家の中へ種を蒔いても芽が出る筈ないんですけど、窓か
ら吹き込んだ強い春風に吹き飛ばされてしまいました。それにしても自然は偉い!
我が日本では少子化騒動が喧しい折りですのに、自然界のタンポポはその心配不要ですね)

13年4月21日(
 「笑点」のばかバカしさに不覚にも相好くずし女房(にょうぼ)に笑はる

(「笑点」は、日本テレビで毎週日曜5時半から放送されている演芸バラエティ番組です。
今年で放送開始47周年を迎えた、日本を代表する長寿番組ですが、私も好きで大相撲
放送がある時以外は欠かさず観てます。中でも「大喜利」ファンで、よくもあんなに
間髪を入れずに答が出るものと感心したり、いやいやあれは事前にお題を知らされてて
前もって考えることもでき、舞台の空気や状況によってアドリブで色付けをしてるんだ。
などと思ったりしながら楽しんでますが、今日の、出る杭は打たれる、で司会の歌丸が
頭を叩きに出てきたところで顔だけで笑ったのを、女房が見てて「笑ってるぅ」でした。
考えるまでもなく、笑いませんねぇ、せいぜいニヤッとする程度、声を出して腹の底
から笑ったのは何時だったんでしょうか?、残念ながら忘れてしまいました。)

13年4月20日(
彼の女
(ひと)のメールに溢るる慶びは初孫抱きしその手で打たる

(お姉ちゃんと慕い、ちゃんづけで呼び合って50数年。
その彼女に、唯一無かった「お宝」がこの18日に生まれた。
との嬉しいメールが届きました。それも家業を継ぐに相応しい男の子、
待望久しいどころか、一日千秋の思いで皆さんがこの日を待たれた事でしょう。
同時に、でれでれのお祖父ちゃん、お祖母ちゃんも誕生したんですからお目出度い事です)

13年4月19日(金)
 食べなくも六十一・六キロに増えし体重如何(いかん)とせんや

メタボとかぽんぽこ狸と揶揄されし腹に注ぎぬ人工栄養


(このところ、主治医を筆頭に私をご存知の皆さんから、太ったんじゃぁ?の
声を聞くようになりましたのて、地域包括支援センター迄体重を計りに
行ってきてその結果に驚きました。生涯で2番目に重い数字でした。
1200キロカロリープラス1本のヤクルトとアクエリアスを
600ccぽっきりで10ヶ月前より3キロも太りました。
24時間をベッドでの生活とは云え、自分では、体力
も頭も目一杯使ってると思ってますので心外です)

13年4月18日(木)
 ひと日われメールもネットも繋がらぬパソコン前にポツンと独り

(3週間前にも一度あったんですが、あの時は3時間ほどて勝手に復活して
くれましたのに今日はいけません、女房が帰って来るまで動けませんので
我慢です。何時になりますやら?ですが今日中にアップ出来ますように。)

13年4月17日(水)
 身構えてその時待つに何事もなきまま終わる地震警報

三宅島震度5強津波なし、ほっと安堵す練馬に臥せゐ


(暫く見たり聞いたりしなかった「緊急地震警報」に、おっ!と身構えた直後に
ゴトゴトゴトと三度揺れ?ただけで治まりました。が震源地は三宅島近海で、
震源の深さは約20キロ、地震のマグニチュードは6,2と推定される。
と発表されましたが、朝から震度3クラスが連発してましたのて、
これを最後っぺに治まってくれよ!と祈るような気持ちです)

13年4月16日(火)
 ヘルパーの移籍ばなしを慇懃(いんぎん)になさる介護事業所長(しょちょう)に笑顔を返す

(どうぞ、笑顔 をご判読下さいますように。)
(時間切れで、詳細は書けません)

13年4月15日(月)
 排痰を促さんとのネブライザーに止め処なく其は追い出されしか

(ネブライザーは、薬を霧状にして鼻や口から薬を吸い込むことで痰を軟らかくする
役や、気管支を拡張する薬などを、気管支や肺へ直接作用させ、排痰を促す機器です。
私の先生は
、痰を作って追い出す!と仰るとこみると薬に何か盛ってあるんでしょうね。
それを裏付けるように、それはそれは驚くほど出て、約1時間ほどを吸引に大騒ぎです)

13年4月14日(
 寡黙なる兄貴の洩らす溜息に応えられなき己を叱る

(私の兄貴は96歳のお袋と暮らしてて、自分の趣味を皆さんにもと開いた
鋳金教室の世話役をやる一方で、工業高校の講師を務めたりしてますので、
忙しくてお袋を独りぼっちにする事が多いと、嘆きぎみに話してましたが、
私がこんなですから如何ともし難く、お袋は勿論ですが兄貴不幸もしてます)

13年4月13日(
 真夜中に泊まり勤務の女房とあしたのことなど話て白む

(私が咽たことから始まったあれこれですっかり目が覚めてしまい、なんだかんだと
話し合ってる内に夜が明けてしまい、もうひと眠りをと呼吸器を着けたら7時でした)
(この歌での・あした・は=近い将来のことです)

13年4月12日(金)
 羞恥心を多弁にかくし洗はるる訪問入浴楽しみにつつ

(今更ぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!なんて笑われそうですが)

13年4月11日(木)
 嬉しくも感動もなき誕生日、悔いつつ「後期高齢者」となる

(この度、区役所から「後期高齢者」用の受給者証を届けてくれました。
私はALSを背負ってますので、特に影響はないようですが、
健常だったら「後期高齢者」なんて拒否するんですが)

13年4月10日(水)
 臥せゐるになにゆえこうも忙しない短歌(うた)詠む暇さへなくてこの歌

(ヘルパーさんの手で8時かっきりに呼吸器を外されて覚醒(起床でないところがミソです)
水、ヤクルト、薬、人工栄養を胃に入れ終わったのが9時ちょっと過ぎ、この間はテレビ
の情報番組を視ながら過ごし、続いての歯磨き、髭剃り、顔拭きが終わったのが10時丁度。
ここでヘルパーさんが交替して、新聞を読む体制を整えてくれ、看護婦さんが来てくれる
11時迄じっくりと読み、終えたところで清拭その他に1時間、やっとパソコンを立ち上げ
メールチェックを終えたところへ来客、お帰りと入れ替えに看護婦さんと訪問医の定期診察
が終わったのが4時、ここで二度目のパソコンタイム、と云っても5時迄の40分程をした
ところで、拘縮予防のマッサージをうとうとしながら受け、終わって解放されたのが6時前。
いやはや大変な一日でした。これからこれをアップしますが、眠りにつくのは1時前後です)

13年4月9日(火)
 口ぱくの「寒い」を聞いたヘルパーは毛布を剥がし背中をむける

(口ぱくのサムイをアツイと読み間違えたんでしょうが、
確認するでもなく真逆の事をされたんじゃぁたまりません。
簡単に読み取れないでしょうから確認してから動いて下さいと
お願いしてるんですが、新入りさんの中には同じ事を何度言っても
判って貰えず、スピーチバルブを着けてやっと!ですからお互い大変です)

13年4月8日(月)
 ぽとぽとと人工栄養落しつつテレビに映る料理目で食(は)

(なんとも情けない歌ですが、これが現実です。
日本料理屋さんなどで口にする数々の料理は、目にも美味しいと云われますが、
私のそれはそんなんじゃぁなくって、食べたつもりでお腹を満たしています)

13年4月7日(
 顔面を蒸しタオルにて拭かれゐて亀田興毅の土下座見逃す

(プロボクシンクWBA世界バンタム級タイトルマッチ。チャンピオンの亀田興毅選手が
同級8位の挑戦者パノムルンレック・カイヤンハーダオジム(29=タイ)と対戦、
2−1の判定で6度目の防衛に成功しましたが、その内容たるや実にお粗末で、
ロープを背にして12Rを逃げ回るのみ、アンチ亀田三兄弟派の私にとっ
てはなんとも後味の悪い結果でした。それにもまして腹の立つのは、
インタビュウーに、「申し訳ない。あかんかった」と謝った
のに加えリング上で土下座までしたんですから、これは
完全なミスジャッジですね。良くあることですが)

13年4月6日(
 春なれば三寒四温のみならず嵐襲ひくサクラ吹雪の

(今日の嵐は予報ほどではなく、アッ!と云う間に治まりましたが、
7時前の気象情報では、これから明朝にかけて低気圧が発達して、
もうひと荒れするようで、用心するように、と呼び掛けています。
それにしても、今春の「花散らしの風」は度を超してて、情緒も
へったくれもありません。この分だと今盛りの八重桜も終わりでしょうか?。)

13年4月5日(金)
 散りのこる桜であれば新緑と青空あってこその輝き



(光が丘公園の今日の様子です。春を絵に描いたような・・・ですね。
今回から、連れ出してくれる事業所が替わりましたが、
何の問題も起きずに3時間半を楽しんできました)

13年4月4日(木)
 女房は出掛けるたびに百円のショップで遊びガラクタも買う

(木曜は女房の定休日でフリーですのでどこえやらお出掛けになります。
西武線のどっかの駅界隈へ行ってるようですが、近所に大きな「100円ショップ」が
在るとかですっかり嵌ってるようです。時間の許す限り遊んで?くる
ようですが、便利な物や珍しい物等々も買ってきますが、時にはゴミを買ってもきます。
私だったら絶対!に池袋の「東急ハンズ」で遊びます、楽しいですよ)

13年4月3日(水)
 患者家ゆ風邪を貰ひし訪問医師(せんせい)をお大事にとぞ送る玄関に

(何時もどおりの3時過ぎにいらっしゃった先生が、大仰なトンビマスクで顔を覆って
「訪問先の患者さんの風邪を貰っちゃいました」
と声に張りがありません。今日はカニューレの交換日でしたので、
「交換だけで帰ります」
の言葉どおりに、肉芽の検索?もなしで交換だけでそそくさとお帰りになりました。)
(風邪イコール肺炎・は、ALS患者にとっては命取りです)

13年4月2日(火)
 金婚を祝すと贈られし時計が刻む老々介護の日々を噛み締む

(思い掛けない贈り物の電波式柱時計が、今時では珍しい振り子式で、
チクタクチクタクの音も無く正確な時を刻んでくれています。
毎正時になると軽やかなメロディーが流れるんですが、実にお利口
さんで、灯りを消して眠りにつくとメロディーもお休みです。
この先、私の療養生活にずっと付き合って見ててくれる事と想います)

13年4月1日(月)
 嘘をつき嘘をつかれて楽しめる人間(ひと)になりたしエイプリルフール

(嘘も方便・とはいいますが、本来の(ある目的を達するための便宜上の手段)としての嘘、
なら許せますが、己の所業を知られないが為の嘘は、救いようがありません。
「四月バカ」での、いっぱい喰わされた!位に止めてほしいものです)

13年3月31日(
 百歳の柴田トヨなる嫗(おみな)の詠みし詩をかみしめて噛み締めて読む

(おみな)云ふ倅が随所に詠まれいて母なるお人の「業(ごう)」を想ひ知る

(友人が、先頃101歳で天寿を全うされた「柴田トヨ」さんが遺した
詩集「くじけないで」と「百歳」の詩を毎日一編づつ送ってくれてますが、
(ご厚意に、有難うだけでちゃっかり甘えています。)
これが実に判り易くって、成る程、そうか、ふんふん、と、すんなりと心に収まります。
なんでも、息子さんに奨められて90歳から詠み始めたようですが、「くじけないで」
は150万部のベストセラーとなったとか。最期まで独り暮らしを貫かれたようですが、
結婚して別居してる60歳をゆうに超してるでしょう息子さんの事が随所に詠まれてて、
「母親」の息子に対する愛情の篤さに驚嘆するばかりです。)
(尚この歌での「業」は・理性によって制御できない心の働き。を言います)

13年3月30日(
 誰ひとり釣りにも山にも花見にも誘ってくれぬ春を臥せゐる

(春は「のっこみ」のへら鮒釣り、或いは芽吹いたばかりの新緑に包まれての山歩き、
本名の花見の宴だけは、健常時でさへ縁がないままに好きな事を遣ってました。
ちょっぴり寂しい春に、お得意?のぼやき短歌です。)

13年3月29日(金)
 咲きいそぎ巷間(ちまた)をサクラ色に染む然しもの桜花(はな)も散り始めたり

(都心部で咲き始めたのが16日(土)で、
満開になったと発表されたのが22日の金曜日。
その間2週間、随分と頑張ってくれましたが、昨日
辺りから散り始めましたのでもう後数日の楽しみでしょう)

13年3月28日(木)
 患者われ定期診察受けにきて主治医の執筆(かか)れし本売り込まる

治ります、治しましょう、ぞと書きあれば購って読みます病友
(とも)にも奨め

(何か変わった事は?に、お蔭さんで順調です。太ったんじゃない?に
1200キロカロリーでは寝てても頭遣ってますから太りません、この腹
は呑気症で膨れてるだけです、と反撃したところで、いい物見せてあげようか、
とオチャメぶり満開で、1年半がかりで執筆された学術書を、私の前の主治医だった
女子医大神経内科の岩田誠前教授の推薦文を添えて、見せてくれましたがALSのみならず
神経難病全てを網羅した感じでタジタジでした。驚く程売れてるとニコニコ顔でした。)
(「神経内科学ノート: 国試から臨床まで」 佐々木彰一・3990円)
(です。若しご興味がおありでしたら、お買い上げ下さい)

13年3月27日(水)
 外部との回線不調にネット、メール繋がらぬまま手をこまねいて

快復をしたとおもへばまた切断
(き)れてひと日の暮れしイライライラと

(これがアップ出来るかは不明ですが、取り敢えず送ってみます。
原因が何処にあるのかが判らないままにイラついてました。
若しアップ出来なかったら・・・・・困りました!)

13年3月26日(火)
 春なれば嬉しき便りに小躍りす新看護師に高校生また

(春は芽吹きの季です。
自然界は勿論、人間社会においても「新」の付く人々が各方面で誕生してるようです。
私の処へも、看護師免許を取ってこの4月から働く病院も決まったお嬢さんと、
狙った公立高校へ見事合格して、遊びまくってる少年からの嬉しい便りが
届き、共に喜んでるところです。皆さんの処もきっと同じでしょうね)

13年3月25日(月)
 満開ときいたとたんの桜(はな)冷えに病院ゆきの木曜にらむ

(東京都心部は22日にソメイヨシノが満開になったと発表しましたので、
28日(木)の病院(新宿区)行き序での花見は諦めてましたが、この分だと
満満開の桜に逢えるんじゃあないかと、期待してますが、どうやら雨のようですね)

13年3月24日(
 早々と優勝決めし白鵬の足下(そっか)にしずむ日馬富士ああ

全勝で優勝決めし横綱を見上げてもがく大関陣よ

若しかして和製横綱誕生かお故郷
(くに)そだちの隠岐の海関

(大阪春場所千秋楽結びの一番でも日馬富士に勝った横綱白鵬が、15番全てを白星で飾り、
あの大鵬を抜いて歴代最多となる9度目の全勝優勝を決めました。私としては相手関係が
左右する記録だと思いますので、諸手を挙げて\(^o^)/は出来ません。その根拠となる
のが、白鵬以下の日馬富士、大関陣の不甲斐無さです。勝ち越しに汲々として大関の座を
護るのがやっとで、優勝争いにも絡んでないんですから、白鵬に優勝を献上してるともと
れます。そして日馬富士、横綱になって9勝6敗2度と全勝1度の酷いお調子相撲です。
これでは早速、横綱審議委員会から引退勧告が出ても然るべきだと私は思います。)

(そんな今場所に、私の故郷、島根の隠岐の島出身の「隠岐の海」が11勝
を挙げて敢闘賞を受けました。期待すること大ですが、噂によると根
っからの稽古嫌いで、色々の理由を付けては休むとか、まともに
稽古をすれば大成する器だそうですから、期待したいと思います)

13年3月23日(
 (つま)を去年(こぞ)亡くされたとふ介護士の“独りは淋しい”をつくづくと聴く

(今日はお彼岸の明けでした。お中日と違ってお墓詣りのニュースは全く流さなかったようですが、
ヘルパーさんが、私あした休みなので八王子に居る彼氏に逢いに行くんですよ!、を追及?
したら、去年亡くなって今日が命日なんです、って。寂しくって寂しくて寂しいですよ。
お子さんも無く19年一緒だった犬も大震災の年に死んじゃって、本当に独りぼっち
は寂しいですよ、だから長生きして下さいよ!はありませんでしたが・・・・・)
(我が身に置き換えると、複雑です。考えこんじゃいました)

13年3月22日(金)
 満開の桜をめざし踏み出すに車椅子めのパンクに泣きぬ

青空に浮かびし月を背景に咲きみつ桜の春に酔ひたり




(よっしゃ!出発!と動き出したとたんにギッギー!パンクです。
スワッと私をベッドへ戻して自転車屋さんへひとっ走り、待つ事40分。
丁度2時!1時間遅れの出発では、光が丘は無理とのことで石神井川沿いの桜
を見てきましたが、ご覧の通りで今一!、かえって往復した千川通り沿いの桜並木の
方がほぼ満開で、透けるような白い月が真っ青な空に浮かんでたことも相まって見事でした)

13年3月21日(木)
臥せをれば三十一文字
(みそひともじ)をいじくりて日がな一日あそびにふける

(短歌で綴る闘病日記などとかっこつけてますが、その実は「もどき短歌」です。
それでさえ毎日となると歌題に困って、何時間もパソコンと睨めっこをしてしまいます。
なにしろ24時間をベッドに貼り付いてるんですから・・・などと言い訳です。
用事があったりして、夜の8時9時になっても出来ない時は正直あせります)

13年3月20日(
 桜咲くたより届きしあしたには狭庭にあそびしメジロの消えぬ

(暇さへあれば、と云うより生きんが為に食べてるんでしょうがよく食べます。
ミカン、蜂蜜、牛脂を、あればあるだけ食べてしまいます。
それも桜が咲くまでの冬の5ヶ月間だけ、仲間を連れてきて食べて行きます。
そんな今年も桜が咲き始め、たとたんにメジロとスズメが来なくなりました)

13年3月19日(火)
 願はくばカフアシストの力借り胸裡(きょうり)に溜まりしものを捨てたし

(カフアシストとは、肺に溜まった痰を圧縮空気の噴出力を利用して外へ
排出する医療機器です。その効果は今一ですが殆ど毎日一回は使っています。
但し今日の歌は、痰ではなくもやもやしたもので、療養生活で溜まった「澱」です)


 胸裡(むねうち)に溜まりしものを吐き出しぬカフアシストの力を借りて

13年3月18日(月)
 先週と先々週とその前のプランどおりに月曜は往く

(このところ激しいヘルパーさんの交替騒動があって落ち着かない毎日を過ごしていますが、
新しく入ってくれたヘルパーさんの殆どが週一回ひとコマだけですので、慣れて独り
立ちされるには未だ未だ日にちが掛かりそうです。それに引き替え今日の月曜
は慣れ切った二人でやってくれますので、女房も安心して出掛けて行きます)

13年3月17日(
 臥せをれば彼岸の入りに想ひ馳す彼の地を一度訪ねたきもの

(彼岸の入りですが、情けないことに墓参りにさへ行けません。
誰かさんが千の風になって、と歌ってますが、宇宙を漂ってるんでしょうか。
だとしたら・・・お墓へ行かなくっても罰は当たらないでしょうね)

13年3月16日(
 桜どのあなたは偉い!咲き初めておいらの散歩に花添えくるるや

満開の桜愛でつつそぞろゆく夢叶ひさう二十二日には




(気象庁は16日、東京でソメイヨシノが開花したと宣言しました。
同庁職員が16日午前、靖国神社にある標本木で、花が5輪以上開いているのを確認したとか。
それにしてもです、平年と比べて10日、昨年よりも15日早いとは驚きです。
順調なら来週末頃には満開になるでしょうから、金曜日の散歩は桜三昧になりそうです)

13年3月15日(金)
 介護鬱などと呼ばるる病などどこ吹く風と妻の鼻息

(眠い!疲れた!が口癖になったようで、朝に晩に連発しながらも、
私に関する諸々の事案に、私がやらないで誰がやるの!
と云わんばかりに取り組んでくれています。)

13年3月14日(木)
 パソコンを手足と暮らし疲れし目、癒さんと点す目ぐすり清(すが)

(暇さへあれば、じゃなくって、パソコンが出来ない時間以外はパソコンを
睨んでますので、目が疲れて当たり前でしょうが、カラーの飛蚊症らしき
ものが出たりして、老眼鏡のピントが合わなくなって、イラついたりして
ますが、病院へ行くほどでもないやと取り敢えず目薬のお世話になってます)

13年3月13日(水)
 春あらし吹き荒(すさ)ぶけふ福岡にソメイヨシノの咲くとの便り

(最大20mを超すような春の嵐が、一日中どころか夜に入っても吹き荒れています。
雨がなくカラカラに乾いてますので、砂嵐状態があちこちで見られたようです。
そんな今日、福岡でこの春一番のソメイヨシノ開花宣言が出されました。
観測史上最速の開花との事ですが、きつい寒さが緩む間も無く突然
のように来た夏日に、尻を叩かれて咲いてしまったんでしょう)

13年3月12日(火)
 介護士は吸引、胃ろう、のテスト受けにっこり微笑む自信ありげに

目出度くも試験をパスされ今日からは晴れておいらのヘルパーとなる


(痰の吸引と胃ろうからの栄養注入は「医療行為」であるが為に、
原則!医療職の仕事なので、家族以外は遣ってはいけません!との
縛りがあって、それでは在宅療養が出来ないからと、この度の法改正と
なりました。今日のお一人が4人目です、後6人皆さん積極的です。ガンバ!)

13年3月11日(月)
 巡りこし三・一一被災地に読経の流れ木霊となりぬ

遅々としてすすまぬ復興いたずらに荒野に瓦礫を累々と積む

けふひと日犠牲者、遺族、被災者に寄り添ひにつつ涙にくれぬ


(あれから丸2年です。各地で追悼の会等々が執り行われたようですが、
被災地、特に住宅地の復興は全くと云っていいほど手付かず状態で、
ガランとした広っぱのまま。次の巨大津波を考えると、住宅を建てて
住むには余程の勇気が要るやに思います。ほんと〜にお気の毒です)

13年3月10日(
 春さなか弥生の十日に吹く風は夏日のそれよ嗚呼バカ陽気

(朝から暖かい南の強い風が吹き込んで気温が急上昇、練馬では28,8℃の
夏日になったと発表しました。なんでも観測史上最速のバカ陽気となった
ようですが、その後寒冷前線が通過して急速に気温が下がりつつありますが、
今晩の最低気温は3℃と、その差25℃以上は新記録でしょうね、呆れます)

13年3月9日(
 内々示とは云え息子はオーストラリア(かいがい)へ飛ばさる話は消えたと笑ふ

笑ひしは息子以上に臥す我とそを看る女房も安堵の笑顔


(鬱になって、日本へ引き揚げる事になった先輩の後を埋めることになりそうと、
戦々恐々としてた親子でしたが、この度、他の人に決まったからとの、内示で
はなく本決まりになったとの話があった!、と電話をくれました。単身赴任で
英語はからっきしときてるんですから本人も嫁さんも大変だった事でしょうが、
それ以上に困ったなあは、何かと頼ってる私ら夫婦でしたが。ほっとしました)

13年3月8日(金)
 何もかも想いどおりにゆかなくていらいらイラッ!と夜更けても尚

(こんな日もあらぁ〜な!と達観できればと思うんですが。
この性分は、死ななきゃ、いや死んでも直らない!でしょうね)

13年3月7日(木)
 ガチガチに固まり受けしテストでも合格なさるヘルパー不足に

ヘルパーは胃ろう、吸引テスト受け晴れておいらの介護しくるる


(今日は二人のヘルパーさんがテストを受け、見事?に合格しました。
と云っても基本的に忠実な作業が出来てるか、を二回続けての試験。
技術的なことは回数を重ねることで身に着きますので、頑張って下さい)

13年3月6日(水)
 身構えてカニューレ交換待つ間にも胃ろうのそれを想ひ出し病む

(カニューレ交換に来られた先生と、
先日の胃ろう交換の嫌〜な話をしましたが、
次回からは、私の希望に副った紹介状を書きます、を戴きました)

13年3月5日(火)
 十人の新規参入ヘルパーの習熟を待つ日々の喧騒

見学に始まり同行.実修.と.講習.テストに我も疲れし


(いやはや大騒ぎです。
週に7コマ、外出を入れると8コマで、時間にすると延べ29時間半を、
3事業所の10人のヘルパーさんが、入ってくれることになり、現在は
同行、実習、独り立ちの修練と、看護師さんの講習、テストまで辿り
着き、目出度く合格者もでましたのであとひと踏ん張りとなりました)

13年3月4日(月)
 終はりなき喀痰作業に疲れしは我のみならずヘルパーもまた

(例えそれが宿命であろうとも、これさえなければ、どんなにか・・・と考えてしまいます。
喉(気管)に穴を開けての呼吸ですから、鼻から入って鼻腔を通る空気と違って、
ばっちい物を吸い込むことで、それを肺の外に運び出す自然現象?でしょうが、
その回数たるや、勘弁してよ!状態。先生に訴えても宿命です!で終わり。)
(つくづく想います、これさえ無かったら!と)

13年3月3日(
 契約を急かす介護事業所(じぎょうしょ)は何なさる我の介護を学ばぬままに

(新規に参入してくれることになった介護事業所さんが、同行研修に一回来ただけで、
独り立ちするからと契約を交わしに来られました。およそ信じられない展開ですが、
週明け早々には予定されてますので余程の自信が、とは思いつつも、痰の吸引と
胃ろう経由の人工栄養注入と云う医療行為があるうえに、ゴチャごちゃと細かい
仕事がありますだけに、ちょっとどころか大いに心配ですが、乞われるままに
介護契約を交わしました。正直!その日のその時間が来てくれるな!が本音です)

13年3月2日(
 母の座を忘れ娘は独り来て同期会へとそそと出掛けぬ

嬉々として語らふ母と娘子
(むすめご)は日頃の苦労を笑ひ飛ばせり

(仙台に住む娘が、結婚前に勤めていた会社の「同期会」に出席するために、
子供二人と旦那を残して帰省?してきました。母と娘、女同士だから
でしょうか、何時もの4人一緒の時と違って話が弾んで実に楽し
そうなひと時を過ごした後に、二人で出掛けてゆきました)

13年3月1日(金)
 猛り吹く春一番に慄きて庭木を見遣る弥生一日(ついたち)

(関東地方にも待望の春一番が吹きました。
その関東地方の昨年は春一番は吹かず仕舞いのまま
本格的な春となりましたので、二年振りの「春一番」となり、
その分可愛げのない南の強風が吹き、気温も桜の頃の18度となった。
と気象庁が発表しました。でも、未だ未だ油断は出来ません)

13年2月28日(木)
 開花日を聞いてのことか南風吹いて桜の尻をたたきぬ

(昨日の今日です、南風が吹いて一気に春が来たような一日でした。
どっかで、来月の25日には桜が咲き始める、との予想が出たのを聞いたんでしょうか?。
東京では最高気温が桜が咲き始める頃の16度にもなって、きっと冬眠から覚めた事でしょう)

13年2月27日(水)
 厳寒に桜の開花予想出る、早目に咲くとの嬉しい便り

(今年の東京の桜(ソメイヨシノ)開花予想が発表されました。
早目と云っても、例年が3月26日の一日早い、25日だそうです。
さあ!そうと決まれば、お花見の予定日を・・・・・はちょっと気が早そうですね)

13年2月26日(火)
 金婚を祝ひくれゐし電波時計は療養暮らしをコツコツ刻む

(ここで宣伝しちゃった?もんですから、皆さんの知るところとなり、
この度、お祝いにと壁掛け型の立派な電波時計を戴きました。
振り子の動きを見てると、これからの人生を示唆してくれてるようです)

13年2月25日(月)
 吸引と経菅栄養 教習(おそわ)りて結果試さるヘルパーさんは

合格にほっと息吐くヘルパーの笑顔が消えぬことを祈りぬ


(この度、新規に参入してくれた4事業所の計11人のヘルパーさんの内、
1名は研修中途で早々と脱落されましたので、残り?の10名が研修を受け
たりこれからだったりですが、今日の私の身体を使っての実地テストで目出度く
合格者第一号が誕生しました。あとは実践で両方の技術を磨いて貰うことになります)

13年2月24日(
 数万のドラマ生(な)れしや冬晴れに愚息も走りし東京マラソン

優勝はケニヤ選手と戦前に分かりて東京マラソン
(まらそん)お祭り騒ぎ

都心部を疾走
(か)けて走りて歩いて食べて中止(や)めて拾はる救援バスに

(3万6千人が参加(出場ではありません)した東京マラソン2013を、朝の9時から3時迄
しっかりと見せて貰いましたが、ケニヤの4分台の記録を持つ選手4人が相手では
為す術もなく、戦う前から勝負あった!。案の定3分もの大差をつけられて
前田和浩選手が4位に入るのがやっとでした。嗚呼!已んぬる哉。
テレビで見る限りですが、参加することが目的とばかりに
皆さん、精一杯!楽しんでらっしゃるようでした。)

13年2月23日(
 妻の居ぬ住いに独り新入りのヘルパーさんとおずおずとゐる

(この2月から来てくれてるヘルパーさんに、
もう独りでも大丈夫でしょ!。
と、女房が所用で出掛けてしまいましたので、
上がり症で、ちょっとおっちょこちょいで、その上
口ぱくが、全くと云っていいほど通じないこともあって
少々ながら心配でしたが、痰の吸引に手こずっただけに、過ごせました)

13年2月22日(金)
 ユリの木の根方に佇み見上ぐるに光が丘公園(ひかりがおか)は冬晴れの下

寝袋にくるまり車 椅子に乗り冬枯れ林の散策路ゆく

野鴨らの遊ぶ池の面さはがしくマガモ、カルガモ、オナガガモさへ


(光が丘公園は快晴にして無風、1時間半の散策を楽しんできました)

13年2月21日(木)
 歯をみがく歯ぎしりするため。髭を剃る、臥せるも無精は吾が意に添はぬ

(と云っても自分で遣る訳じゃなくって、ヘルパーさん頼みです)

13年2月20日(水)
 浅春のあしたに咲(ひら)きし白梅のひとつ愛でるやメジロはキスを



(梅がほぼ満開となって、私宅を訪問される人々の目を楽しませてくれるのは
勿論ですが、一日中ミカンと蜂蜜をついばんでるメジロたちも、生の蜜の方
が美味しいとばかりに花の一つ一つに嘴を差し入れて味わっているようです。
感心するのは、花粉を交配するという仕事で御礼をしてる事、自然の凄さですね)

13年2月19日(火)
 氷雨また、水雪、みぞれ、ぼたん雪、しき降る街に春まだとおき

(陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となりぬ、などと云われる「雨水」は昨18日でした。
空から降るものが雪から雨に替わる頃、深く積もった雪も融け始める。とか、
春一番が吹き、九州南部ではうぐいすの鳴き声が聞こえ始める。頃とか
云われますが、ここ練馬の今日は歌に詠んだとおりの一日でした)

13年2月18日(月)
 これからは前むき生きると誓いしに日ごと短歌に本心を詠む

(それが何であるかは、非公開とし自分の中に仕舞っています。)

13年2月17日(
 空っ風に吹かれぜーぜー荒い息を吐(つ)きつつ老い母われを見舞い来(く)

御歳の九十六なるお袋は吾の詠進歌をたっしゃに読みぬ


(気管支にも肺にも問題が無い!との診断を貰ってるにも関わらず、冷たい
風にあたると途端にぜーぜー始まって、屋内に入ると直ぐに治まるとのこと。
なのに息子である私の様子を見ようと、わざわざ来てくました、ことは逆ですね。
それにしても、驚いたのは、今年の「歌会始」に詠進(投稿)した歌
「仁王立ちなせる横綱白鵬と君が代謳ふテレビ桟敷に」
をすらすらとリズムよく読みあげたのには、流石お袋だと感心しました。)

13年2月16日(土)

 半世紀、五十年、また 金婚 と囃すものなく静かに暮るる

病み臥せる我れを介護す女房と顔を見合せ半世紀とは

数えたる娘の歳に一足して初めて気付く金婚なるを

嬉しくも目出度くもなし金婚の記念日臥せて迎えるさだめ

ひとの云う終わり佳ければ何とやら、行く末睨むも変わり映えなし


(驚きました!満五十年で金婚記念日でした。
のにぼやいてしまいました )

13年2月15日(金)
 ALS(なんびょう)を背負ふ生活(たつき)にゆくりなく涙のあふれ止める術なし

(私が流す涙を大別すると、嬉しいそれと 哀しいそれに 怒りの涙。
たま〜に異物が入って痛さに流すことがありますが、これは番外です。
ALSの所為にはしたくないんですが、情動を抑え難くなってる事は事実です)

13年2月14日(木)
 これが若しチョコレートならと邪(よこし)まなことなど頭に女房を見やる



(メル友からのプレゼントです。
口からの飲食が出来ないのを知っててのこれでしょうから、
随分と気を遣ってくれたものと、感謝とともに嬉しく戴きました)

13年2月13日(水)
 かそけきも光の春をリビングにねまりていただく寒さの底に

(明け方から降りだしたみぞれ雪が、予報に違わず朝には止んで晴れ、
ガラス越しに差し込む光は当に春のそれ、如月の寒さも今が底だと
想うと辛抱できようというものです、が!未だ流感は暴れてるようですね)

13年2月12日(火)
 吸引と胃ろう操作の研修に八つの眼(まなこ)が我れを囲みぬ

熱心に指導をする看護師
(ひと)、熱心にそを覚えんと汗するヘルパー(ひと)

(来月から入ってくれるように、とお願い
してますのでここへきてピッチが上がってきました。
今日は、2事業所の4人さんが看護師さんから基本的なことを
教わり、現に働いてくれてるヘルパーさんに、手ほどきを受けたりしながら
2時間に亘って手技の練習をして帰られました。次回は全体の流れを先輩に習います)

13年2月11日(
 聞こえるか忙しくメジロが啼いてるの,餌にありつきはしゃいでるのさ

食うために生きてるのかよメジロらは蜜柑ついばむのべつ幕なく




(何羽きてるのかは不明ですが、一日にミカン2個を食べてゆきます)

13年2月10日(
 身の周り整理をなしてその日待つひと日ひと日を噛み締めながら

(どうしても内向きになってしまいます)

13年2月9日(
 原爆を平和のためと受け止めし我がニッポンは原発に泣く

(賛否両論ありましょうが。アメリカが広島と長崎に投下した原爆が、本土決戦までをも
決意して、徹底的に叩かれていた日本に白旗を揚げさせた功績?は大と私は考えてます。
若し若し!あのまま続けていたら?、
北方四島のみならず北海道さえもソ連に侵攻されて・・・考えるだにおぞましい事です。

結果!今の日本が在る訳ですが、その日本は今
大震災後の事故で「原発」排除の憂き目にあっています。資源も食材も外国に頼ってる
日本は、技術を売って、なんぼの国ですが、大リストラ時に人材と共に技術が流出して
韓国、中国に取って代わられて臍を噛んでいますが、そればかりか、北方四島はロシア
に、竹島は韓国に、そして現在は中国が尖閣諸島を虎視眈眈と狙っています。
戦争は絶対に嫌ですが、北朝鮮が核兵器を開発したとの情報などがあって不安ですね)
(歌から脱線してしまいました)

13年2月8日(金)
 空っかぜは雑木林に枯れ葉舞ふつむじ風がた魅せつつ去りぬ

葉裏にて常緑樹林は北風の形を描く光が丘公園
(ひかりがおか)


池にはオナガカモの群が

(酷い北風でした。それも越後連山の向こう側へ、大雪を降らせて身軽になった空っ風ですから、
その冷たさったら、ベッドで温々と暮らしてる私にとっては超ド級の寒さでした。
陽当りの良いところは風当たりも良く?って、居たたまれずに雑木林へ逃げ込めば、つむじ風が
枯れ葉を巻き上げながら通り抜けてゆくほどの冷たい風に見舞われて、と少々辛い
散歩でしたが、晴れ渡った青空に感動し、常葉樹林が描く風の形を観察したりと楽しみました)

13年2月7日(木)
 積雪の予報外れしあしたには春一番の予報も外す

(この冬二回目の大雪予報が見事に外れて、昨日は殆どが雨で終わりました。
スコップや長靴を買ったり、履いたり。事前に車のタイヤに巻いたチェーンを
自分では外せないからとJAFへSOSを出された人が沢山います、には呆れ
ましたが、JRが熱物に懲りてか、昨日のダイヤを始発から三割減らしての運行
でしたので、沢山の人々がホームどころか駅の外までも溢れ出す程の大騒ぎでした。
一方今朝の予報では「関東地方に春一番となる強風が吹くかも知れません」と報じて
ましたが!・・・・・、どうやら空振りに終わりそうです。スパコン遣っても難しいようです)

13年2月6日(水)
 麻酔薬を喉に鼻にと噴射され息の詰まりてギブアップせし

胃の中を覗かんがためスコープを入るるにもたつく研修医
(いし)にいらだつ

エイッ!と抜きエエイッ!と押し込みハイ終わり ましたと医師はその場をさりぬ

我はいま一人の研修医
(いし)を育成(そだ)てんと内視鏡操作す時間を耐える

幽門付近
(ゆうもん)に潰瘍ありと研修医(いし)指すに血片だよと医師のつれなし

(懸案の「胃ろう」交換をしてきましたが、予約で行ったにも拘らず前後の受け付けで
嫌になるほど待たされた挙句に、胃カメラを入れる為にとたっぷりの麻酔薬を二度に
亘って噴射され、たにも拘らずマウスピースが大きくて入らないからと、今度は鼻へ
の麻酔薬と止血剤を入れてやっと始まりました。が、息が吸えなくてギブアップ、
スピーチバルブを外してと訴えるも通じず、女房が騒ぎに気がついてくれ
飛び込んできてバルブを外してくれたので言葉無しでの手術でした)

(そして始まった交換作業てしたが、内視鏡を扱うのは研修医さん、左がつっかえて入
らないらしく、右に移って遣り始めましたが一向に入っていかないところへ、本来の
先生が現れて、問題域を通過したところで研修医に渡し、やおら「胃ろう」交換作業
を始められ、ものの5分ほどでハイ終わりました!。それからが大変!研修医さんが、
十二指腸まで入って引き返してきたところで、幽門付近に潰瘍があります!それを見
た先生が一声「血片だよ!」。私は内視鏡医師の育成に貢献したんだと己を慰めています)

13年2月5日(火)
 あしたにはインフルエンザの巣窟へ行かねばならぬ「胃ろう」を交換(かえ)

(ノロウイルスが暴れてるからと、2月に伸ばして貰ったら今度はインフルエンザです。
今がピークと報じてると云う事は、病院内はウイルスが「おしくらまんじゅう」
状態だと思うと穏やかではありません。かと云ってキャンセルは出来ません。
こうなった以上は、ワクチンを信じ、蛮勇を奮って行くと覚悟しました)

13年2月4日(月)
 臥せおればノロウイルス(のろ)を恐れて今はまたインフルエンザに脅えて暮らす

(去年の暮れ頃からノロウイルスの被害が報道されるようになって、
訪問診療の先生から、看護師、ヘルパーさんはもとより外から来られた
皆さんには、市販されてる塩素系の漂白剤を薄めた消毒液で、手洗いをして
貰うようにとのご指示を今も励行して事無きを得ています。そしてインフルエンザ、
この冬は、A香港型が猛威を揮って今がピークだとか、ワクチンは中り!もう少しの用心です)

13年2月3日(
 節分に無病息災願ひつつ豆撒く笑顔に肖りたしや

鬼と呼ぶ災いありて節分に豆で追ひ遣る平和の愛し


(もう節分です。各地の神社仏閣では鬼やらいの豆撒きが、
各界の有名人を迎えて行われたとテレビニュースで報じてました。
が、本来の豆撒きは、年男がと決まってた筈ですが、ここ近年は若い女性
迄もが裃姿で豆を撒くんですから、鬼が逃げるどころか楽しんでるんじゃあない
でしょうか?。などと云いたくなるほど、イベント化して有難たみに欠けるようです。)

13年2月2日(
 眼の前が真っ暗にとはこのことかパソコンモニター闇にねまりぬ

エスオーエスを息子にだせば三十Km
(さんじゅう)を走りシャワーを浴びてるところ

とは云へど息子はすは!と駆けつけて新モニターに交換しくれし


(3時前でした、突然モニターが真っ暗になって手の出しようが無くなって茫然。
あれこれやっても駄目なので、息子に修理を頼んだところ、東京マラソンに
向けての練習で30Kmを走って休んでる、から・・・・・とは云いましたが
分かった直ぐ行く!と1時間後には来てくれて、原因はモニターだからと新品
を買いに走って、取り付け、設定もしてくれましたので、今日の歌になりました。
直ったのが10時半、すんでのところで穴が空くところでしたが、有難う!です)

13年2月1日(金)
 軽快なメロディー流れて風呂の沸き入浴スタッフ待つ間の吸引

(私の入浴は週一回金曜日の5時から、訪問入浴事業所から男女3人のスタッフが、
組み立て式のバスタブをリビングへ持ち込んで、我が家の風呂の湯をポンプ
で満たし、排水しながら洗ってくれますが、給水をした後でスピーチ
バルブ装着の為に,徹底的に痰の吸引をしてその時に備えます)

13年1月31日(木)
 女房を係長にと祭りあげわれの療養管理をたのむ

ストレスと介護疲れと寝不足を歌いとばすと妻は出掛けぬ


(2回の泊まり(×7時間)を加えて、月に124時間を担当してくれてるんですが、
訪問医師をはじめとして看護師、ケアマネその他諸々の訪問者への対応等々に
加え、介護関係の管理をもやってくれますので、私は係長と呼んでますが、
大袈裟に云えば、家に居る時は何らかの形で私に関わってくれてます。
なんせ歳ですから、肉体的は勿論!精神的にも疲れてると思います)

13年1月30日(水)
 病み臥(こや)る日ごと日ごとの愛しくて遠くを見やる夜更けにひとり

(ALSですとの診断告知を戴いた大学病院の教授から、
18年間頑張られた患者さんに、症状が良く似てますので、
長生きできますよ!と変な励ましのお言葉を戴いてから、もう
14年になろうとしています。と云う事は・・・・・あと4年もあります。
但し、その患者さんは、最後まで自発呼吸だったそうで、今の私とは?)

13年1月29日(火)
 ヘルパーの交代劇の凄まじくほっと息つく間もなく現在(いま)

先輩ヘルパー
(せんぱい)の仕事を見詰む真剣な四つの眼(まなこ)に本気をみたり

(ヘルパーさんの交代は前任者の仕事を見ることから始まりますが、
今日がそれでした。
来てくれる殆どの人が、「痰の吸引」と「胃ろうでの栄養注入」は未経験です。
よって見ただけで尻込みされる方もいますが、そんな方は極まれで、今日のお二方も
質問しながら真剣にメモを執ってましたので、きっとやってくれるものと期待しています)

13年1月28日(月)
 三度目の一・二八巡りきて飲まず喰わずで生きてる不思議

食べるとふ楽しみ奪はれ胃袋に人工栄養
(えいよう)入れる作業を睨む

(あれから3年です。気切手術を受けるにおいての説明では、声が出なくなる!
のみで、食べられなくなるので今の内に食べときなさい!は無いままに手術を
受けたところ、禁食は相変わらずで点滴のみ。酷く落ち込んで何もかもが嫌に
なってたところへの「胃ろう」造設ばなし。ここでも誤嚥しないように、との
説明があり、誤嚥しなければ食べてもいいんですか?に、よしましょうよ!。
実際に食べてみたところ、喉に在るカニューレが邪魔をして呑み込み難くくて、
時間も掛かるし、介助する人も大変そうだし、ええいっ!面倒だ止めよう!
となって三年経ちました。味もそっけも匂いさへも無い!世界に生きています)

13年1月27日(
 国技館内(かんない)にモンゴル国旗の打ち振られ君が代をきく大相撲嗚呼

日馬富士、十両、幕下各力士モンゴルより来
(き)優勝さらう

ロボコップ高見盛の引退を千秋楽に聞く寂しさよ


(大相撲の初場所は、西横綱日馬富士の全勝優勝で幕を閉じました。
そればかりか、十両は貴ノ岩が、幕下は鬼嵐と何れもがモンゴル出身力士です。
これでいいんでしょうか?8勝6敗の大関鶴竜を7勝7敗の大関琴奨菊に
当てればどのような結果が出るか?は、皆さんご承知のとおり、負け
ると角番となる琴奨菊が勝ち、大関互助会目出度し目出度しです。
その一方で、十両で低迷してた高見盛が遂に幕下陥落が決定的
となって、引退を表明しました。あの時間一杯のパフォー
マンスは勿論ですが、勝って胸を張り、負けると
うな垂れて花道を引き揚げる姿は、沢山の
ファンを虜にしてただけに残念です。
それにしても白鵬の相撲は変です)

13年1月26日(
 病み臥せて人の手借りて生くれども自尊心これ我のものなり

(独り言です・・・ノーコメントとさせて下さい)

13年1月25日(金)
 冬晴れに無風とくれば絶好の散歩日和をベッドに過ごす

こうなるを承知の上でヘルパーを断はるおいらを如何とせんや


(私の外出は吸引作業を伴いますので、二人のヘルパーさんに連れて行って貰ってますが、
この度、訳あって一人のヘルパーさんをお断りしましたので、必然的に今日の散歩は
中止となり、部屋で一時を、車椅子に乗って外の好天を窓越しに見ながら楽しみました)

13年1月24日(木)
 彼の女(ひと)の うひうひしさや初メール、読むに嬉しき活字の満ちる

(iPadからの送信、とのことですが、恐らくご自分で打たれたんでしょう、
嬉しい言葉の詰まったメールが届きました)

13年1月23日(水)
 肉芽焼き採血なしてカニューレを交換なせば痛み募りし

宿命といはるるものに悩まさる身柄預ける訪問医師
(いし)の眩しき

(今日は胃ろうの「肉芽」を薬品で焼き採って、来月6日の「胃ろう交換」の
為に感染と一般検査用の血液の採取をし、カニューレの定期交換をして貰えました。
その為の用具一式を詰め込んだ大きなカバン二つを持っての往診なだけに頭が下がります。
これで常習的な痛みから解放されればいいんですが、今はバッファリンで痛みを押さえています)

13年1月22日(火)
 入れ替はり立ち替はりして十人のヘルパーは見学(みる)われの介護を

この内の幾人
(いくたり)さんのヘルパーがわれの介護を引き受け賜(たま)ふや

(突然舞い込んできた、4事業所の計10人のヘルパーさんの参入騒ぎです。
騒ぎとは穏やかならざる表現ですが、去年の6月から、鉦や太鼓を叩いて
120以上の事業所へお願い電話をした時は、全く反応が無く、致し方な
く圏外の三鷹から来て貰ったヘルパーは、遅刻を平気でなさる方で、介護
の限界を理由に手を退いたのを機に、この度の騒ぎが始まりました。
正直いって驚きましたが、特に二事業所からの一度に4人ものヘルパーを、
には今迄一度も無かったことだけに、驚くと共に心配もしたりしています)

13年1月21日(月)
 三度目の一・二一巡りきてあの日の苦しき覚悟を睨む

生か死か決断せまられ選びしがベッドを背負ひてぼやく暮らしぞ

若しもだよあの日気切を拒否したら今頃おいらは千の風かも


(光陰矢のごとし、とはよく言ったものでもう3回目の「気切」記念日がやってきました。
あれから3年、心ある介護事業所、ヘルパーさんのご理解を得てなんとか乗り越えて
きましたが、この間随分と苦しい思いをしましただけに、悩みもし今もしてます)

13年1月20日(
 清拭に体温とらるや身振るいにくしゃみ連発大寒の朝

(皮肉なもので大寒の今日は快晴無風、寒さも心なしか緩んだようですが、寒いこと
には変わりなく、清拭後にくる「冷え」に、毛布を一枚余分に被って体温の上昇を
図りますが、ほっ!とするまでに2、3時間も掛かるんですから、困ったものです)

13年1月19日(
 この十年愛する女房が傍にいて介護と呼ばるるデート楽しむ

(ブラックユーモア短歌です・・・ご判読下さいますように)

13年1月18日(金)
 吾を支へくるる人らの集ひきて討論延々「担当者会議」は

(新規に介護事業所が参加し、ヘルパーを派遣してくれることになりましたので、
お決まりの「担当者会議」が各事業所のサービス提供責任者その他の出席を
得て我が家で開かれました。ところが、は変ですが今回は、沢山の提案、
ご意見が出てケアマネさんが予定した時間を大幅にオーバーしての
お開きとなりました。私の願いは只一つ定着して下さい!です)

13年1月17日(木)
 十五年ぶりに三万人(さんまん)割るとの報。とは云へ自死せし人らを想ふ

蛮勇をなどとは云ふまいそれぞれに死が最善と選びし道ぞ
合掌

(去年の全国の自殺者数は11年から2885人減の2万7766人と
なり、1997年以来15年ぶりに3万人を下回った、と発表されました。
その2万7766人の中には、洗脳で手懐けた手下どもを使って、好き勝手な事
をやった挙句に死者、不明者を多数だし、逮捕され留置場で自殺した角田美代子も入っ
ていますので一概には云えませんが、皆さんがそれぞれに深〜い深い理由あっての事でしょう)

13年1月16日(水)
 仁王ちなせる横綱白鵬と君が代謳ふテレビ桟敷に

(今日、皇居正殿・松の間で執り行われた「歌会始の儀」に応募した私の「詠進歌」です。
お題は
 「」 でした。
初の投稿でしたが、1万8千余首中の10首ですから大変な狭き門です。
当然!落選ですが、私にとっては記念すべき一首となりました。)

13年1月15日(火)
 冬にして天気予報は孫娘(まご)の住む寒さ厳しき仙台をまず視る

(天気予報は殆どNHKですが、天気図を見る時は先ず仙台からが癖になってます)

(一方、私の住む東京では昨日の雪が溶けずに残って、都心部の首都高でも長時間の
通行止めのほか、数々の障害のために物流にも影響が出てると報じ、車がスリップで
立ち往生してる様子や、歩行者がスッテンコロリと転ぶ笑えない様子も度々放送してま
した。雪に弱い都会のひとコマですが、毎度のことでは済まされない問題を提起してます)

13年1月14日(
 初雪は成人の日に降り積みて祝福なすや覆ひ隠すや



(今年の初雪は練馬の我が庭で、13センチも積もるというドカ雪となりました。
ニュースで視る限りですが、振り袖にブーツを履いて雪が降りしきる中を、
成人式場へ歩く集団を祝福してるのか?、覆い隠そうとしてるのか?
何もこんな日に、と思いますが、従来どおりに15日だったら、
真っ青なニッポン晴れが祝福してくれることと思います)

13年1月13日(
 言ひ訳と責任転嫁に終始する青年ヘルパーの明日を憂ひぬ

(介護士の資格を取った翌日から、 
私の処へ来てくれてる青年ヘルパー君・・・・・ですが)

13年1月12日(
 息をするたびに痛みし胃ろう奴の肉芽の焼去を受けてまどろむ

(昨晩またまた痛みだして、女房の手当を受けた後に痛み止めを服んで、
やっと治まったのが5時半頃、一気に眠りに堕ちたようですが、7時過ぎ
に目が覚めてしまいましたので、8時を待って訪問医に処置を依頼し、薬品で
の焼去をしてくれましたので、嘘のように痛みがとれて思いっ切り息を吸えるよう
になったところで、マッサージ中は勿論、パソコンをしてる筈の時間も眠ったようです)

13年1月11日(金)
 冬枯れの光が丘公園(ひかりがおか)は野鳥らの遊園地ごと啼き声にみつ

(耳が千切れそうなほど寒いから、覚悟して出掛けた方がいいですよ!
を聞いて、着込んだ身体を寝袋で包んで車椅子に乗せてもらい、雲が一つ
も無い真っ青な空を見上げつつ、光が丘公園目指して歩き始めて、なるほど!。
光が丘は当に冬枯れ、広葉樹林はすっかり裸になって、枝々を渡る野鳥たちの姿を
楽しませてくれました。その数たるや驚くほどでメジロ、シジュウカラ、ヤマガラその他
沢山の小野鳥が飛び交って啼いてましたが、種類までは私の目では確かめられず仕舞いでした。
空気は凛としてても重装備のせいか、風に吹かれたり日陰に居ない限りは快適な散策でした)

13年1月10日(木)
 胃ろう奴(め)の痛みに眠りを奪われて冬のひと日をうつうつ暮らす

(去年の暮れに、胃ろうへチューブを繋ぐ際に「目が悪いから」と云って、憚らない
男性ヘルパーさんに、痛い!痛い!って云ってるにも拘らず、ギューギューと
力まかせに押し込まれたのを機に、痛むようになり出血も僅かながら続いてて
昨晩はそれが治まらないままに、熟睡できず憂鬱な朝を迎えてしまいました。
そう云えばあのヘルパーさん耳も遠いと云ってましたねぇ、責任転嫁の典型
ですが、その後直ぐに辞めたところをみると、責任の在り処を承知してて
逃げ出したんでしょうが、彼は介護事業所の経営者を名乗ってましたねえ?)

13年1月9日(水)
 おめでとう!初診察の訪問医はふっくらなさってご機嫌いかが?と

不整脈といらいらいらに悩みつも元気に正月迎えました!と


(今年初の往診日で、たっぷりとお休みになってふっくらとなさった先生が、
12日ぶりに来て下さり、カニューレの交換もして順調ですね!でチョン!。
何時まで続くか全くもって見当もつかない15年目の療養生活がスタートしました)

13年1月8日(火)
 戸惑ひぬ三事業所の十人のヘルパーさんを派遣しますに

吾のケアを見学もせず遣りますと嬉しいことを事業所さんは


(正月早々に入ってきた朗報?です。驚きました!。
3事業所の10人のヘルパーさんが、介護に入ることを条件に、義務付けられてる痰の吸引と
「胃ろう」の研修を受けたい、と申し出てくれました。先ずは担当看護師の指導、研修を
受け、実地研修を経た上で試験をクリアーして初めてお国が指定する講習を受ける
日を待つことになるようですが、10人が時を同じくして手を挙けてくれた事
は画期的なことで嬉しいことではあるんですが、実地研修は私の生身を
使ってのことですから一時に10人は幾らなんでも無理です。
痰の吸引は痰が溜まって初めての作業ですし、胃ろう
に至っては飲み食いですから、決められた回数、
量を入れてますので、そのチャンスは極
限られてます。と云う事で調整を
ケアマネにお願いしました。
果たしてどうなります
やら?心配です。)

13年1月7日(月)
 来訪者みな口々におめでとう!今日は七草松の内なり

(やっと正月休みが明け、今日の月曜から平常どおりに動き出したはずですが、
工事とか建築現場等では未だのようで、近所の建築現場もシートに囲まれて
ひっそりとしています。それもその筈未だ七草です、明日以降になれば
「おめでとう」も消えて学校も始まり、活気に満ちることでしょう)

13年1月6日(
 またくるねぇ!あっけらかんと帰りゆく孫娘(まご)の背中をいつまでも追う

(今回は4泊5日でしたが、2日の夜来て今日の昼前には帰ってゆきました。
この間、ディズニィーランドや歌舞伎観賞と大きな本屋さんと、孫娘云う
ところの社会勉強をしてニッコニコ顔で、またくるねぇ!と次を約束して
帰ってしまいました。潮が退いたような寂しさですが、明日は学校だとか)

13年1月5日(
 孫娘(まご)二人交えし朝餉の楽しげに笑ひ声さへ食してござる

食事とは生きるが為にあらざりて楽しむ為にあるとおぼえし


(孫一家4人の食事風景ならぬ声や音が、ベッドに臥せる私の耳にも届きます。
極々当たり前のありふれた風景ですが、二人だけのそれも私は「胃ろう」に
人工栄養を流し込むだけの、一方女房は独りポツンと寂しげに食事を摂るだ
けの暮らしですから、今の我が家には無い声,音に触れてこの歌を詠みました)

13年1月4日(金)
 どっぷりと正月四日の初風呂につかり洗はる若きらの手に

(私の入浴は毎金曜日の5時からと決まってて、盆も暮れも正月も
こちらからキャンセルしない限り時間きっかりに来てくれています。
と云う事で初の金曜日だった今日が今年の初風呂となりました。)

13年1月3日(木)
 何事もなく三が日の暮れたるに吾の不整脈は現在(いま)も止まざり

(早いものですね。今日で正月三が日が終わってしまいました。
さあ!と腕を捲くったって4日だけでまたぞろ土日の連休です。
が不思議なことに、その年末年始は毎年のことながら「事件、事故」
が全く報じられていません。私は、起きてない!からと判断してますが
国民の皆さんが、挙って目出度い正月気分に浸って過ごしてるんでしょう。
とは云え私の不整脈は、相変わらずで、始まる、治まるを繰り返す
ことで気分が悪くなったり治まったりの苦難を強いられています)
(勿論!原因は分かっています。)

13年1月2日(水)
 じじばばが待てど暮らせど来ぬ孫娘(まご)はおおばばちゃんちで遊んでるのと

来るたびに背比べをする孫娘
(まご)二人ばばは日ごとに縮むというに

(先ずはおおばばの処へ挨拶をしてからの来訪でしたので、夜に入ってからでしたが
例によって背比べです。今回は下の子の成長ぶりに目を見張るじじばばでした。)

箱根(やま)登る三人(みたり)の競りに汗にぎり二人の棄権に涙(なだ)す駅伝

(今日の箱根駅伝は、快晴ながら強風が災いしたのか、低体温症と脱水症で
2校のランナーがリタイアするというハプニングに見舞われました。
これで来年のシード権を失い、明日の復路には参加できますが、
記録は「参考」となり順位は付きません。このショックは
メンバー全てが負うことになりますが、レースを壊し
て仕舞った当の選手は、その責任を今後背負って
ゆくんでしょうが辛い選手生活だと思います)


13年1月1日(
 聞きなれし声に起こされ おめでとう 元旦早々ヘルパーさんの 
    
金色にあたりを染めし旭日はビルの谷間を昇りく元旦

屠蘇のなくましてや御節料理
(おせち)など口にせぬ二度めの正月楽しからずや

昨年を疎遠にありし方々の息災を知る賀状一枚
(ひとつ)

何をする意欲も涌かぬ元日はテレビを視聴
(み)ながすばかりに暮れし



(元旦は、何時も通りのヘルパーさんが、何時も通りの8時に私事を投げ打って
来てくれました。お蔭さんで穏やかで静かな新年が始まりました。
きっと今年も、相変わらずの療養生活が続くものと思いますが、
今後ともどうぞ宜しくお越し下さいますようお願いします)


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