富士登山日記



中年?夫婦の、それも共に初心者の私57歳、女房54歳の
8月15日に河口湖口より日帰りで登ってきました

これは、山歩きはそこそこ富士登山は初体験の私共夫婦の登山日記です。これを読んで下る
貴方はもう登りましたか?もし未だでしたら是非是非、これを参考になさって挑戦して下さい。
あの山頂に立った時、ましてや剣が峰(3.776m)に登り着いた時は、達成感も手伝ってか言
葉には表せない程の感動を覚えたものです。この喜びを貴方と共有出来ればと思います。

「今年こそは富士山に登ろうよ!」と衆議一決。とは言うものの、身近にいる人達の話は殆ど
が失敗談、天候が悪くって中途から引き返した、夜行登山が寒くて辛かった、人が一杯で登れ
ず中途でご来光を見て引き返した、二度と行きたくない、というものばかり。どうしよう?初心者
がひと様のお手を借りないで、確実に安全で快適な富士登山をするにはどうすればいいの
か?と、色々調べてみました。結論はこうです。日中登山の日帰り、時期は気候の比較的安定
する、梅雨明け後の10日間又は旧盆を挟んだ一週間、と定め検討しましたが、梅雨明けは年
によってまちまちで、日時が決め難いため、今回はパスとし、残るお盆休みの一週間の内、確
実に晴れると予報の出た日に行く事として、支度を整え、その時を待ちました。


富士登山日記
「明日は晴れ、安定した夏の高気圧に被われるでしょう」との予報を聴いて、「よしッ!明日だ
ッ!」と、かなりのハイテンション。支度を整え早めにベッドに入るもなかなか寝付けず、結局熟
睡することなく(後で述べますが睡眠不足は応えます、賢明な貴方は充分に睡眠はとって下さ
い)2時に起き出して2時半出発、愛車を駆って中央高速をまっしぐら、心配した混雑、渋滞も
無く実に快適、むしろ単調な奔りに眠気を覚えたほど、やがて大月ジャンクションから河口湖
線に入って暫く奔ると、明けやらぬ夏空のほぼ正面に、目指す富士が雄大な姿を見せてくれま
した、武者震い一発、眠気も吹っ飛んで無事に河口湖口到着。ここで高速を降り、富士スバル
ライン料金所を目指します、但し現在は、マイカーの通行は規制中、当然進入禁止です。泣く
泣く?交通誘導員の指示に従って入り口付近の駐車場(無料)へ車を入れました。逸る気持ち
を抑え、登山靴を履き、身支度を整えてシャトルバス発着場へ。ここで勉強不足を悔やむこと
にになろうとは露知らず。始発は5:30、所要時間は40分、と言う事は、ん???五合目で高
所慣らしの時間を考えると登り始めが7時頃になる計算、どうしよう?女房と相談してるところ
へ、何時の間にかタクシー会社の制服姿のおじさんが3人、こちらの顔を覗き込むように、「待
つのは時間の無駄、タクシーで登りましょう」と有難い?助け舟、まんまとはまってタクシーの客
となりました。ところがこれが大変、一生懸命に走ってくれましたので、耳がチーン、
標高2,305mの五合目に到達した時は、まるで富士の頂上へ立った感じ、
目指す頂上は遥かの彼方の筈ですのに。


五合目から見上げる富士山頂上

快晴、無風、見上げる富士は、遠くから見るものとは全くの異質、
あそこが頂上?蒼い空にドテッと寝て?いる姿に少々がっかり、
手を伸ばせば届くほどに感じます。見に来たんじゃぁない登りに来たんだと、
萎えそうな自分に気合を入れ直したものです。

五合目の広場には人影はまばらどうやら皆さんはもうとっくに出発された様子、
下って来る人もこの時間では未だ。ここでたっぷりと時間を過ごすことは
事前に勉強済み、高所に身体を慣らす為です。まずは、小御岳(こみたけ)神社で登山の安全
を祈願し、途中のコンビニで調達した、軽い朝食を摂った後暫く付近を散策。大きなレストハウ
ス、郵便局、外貨両替所等々があります。此処で妻が金剛杖を購入、白木で八角形の杖の下
方に、「富士山」「五合目」と焼印が捺してあります、一合登るごとに山小屋で捺して貰うと言う
寸法です、果たして!頂上の焼印を貰ってくることが出来るでしょうか?


イザッ!出発!
 
  6時15分登山道へ、最初は緩やかな下り、??、快調です、辺りを見回す余裕とともに
ペースも早め、これが後になって高山病を誘発する要因となろうとは、初心者の私が
知る由もありません。1キロほどの下りは、プロローグと思えば実に心憎いまでの
演出ですが、意識的にゆっくり歩くのが賢明です。やがて、泉ヶ滝という場所から
登り道が始まり、吉田口登山道と合流する六合目(標高2.390m)に到着。
ここには「富士山安全指導センター」があり、係員が安全な登山のための
パンフレットを配布しています。
早速「雲海荘」で焼印を捺して貰い(200円)長居は無用と先を急ぎます。
ここから山頂までは吉田口登山道と呼ぶことが多いようです。


見上げるとこんな感じです

六合目からは登り専用の整備されたジグザグの砂礫の道が続きます、
背の低い高山植物も這いつくばるようにあちこちにあります、振り返ると、
下界?は霞んでぼんやりではありますが、山中湖とその周辺から河口湖や西湖、御坂山塊、
遠く八ケ岳や南アルプス、奥秩父の連山などが一望です太陽の光りはことのほか強くジリジリ
という感じ、汗です、立ち止っては拭き、立ち止っては拭き、足の運びが重くなってきました。女
房はと見ると、ゆっくりではありますが、確実に歩を進めています。彼女は杖一本だからなぁー
と、自分の背にある荷物を恨めしく思いながらも一歩一歩と歩を進め、やっとの感じで七合目
(標高2.700m)、「日の出館」で焼印を貰いながらの小休止。の積もりが、急に疲れを覚えて
大休止になってしまうとは、どうやら寝不足が効いてきたよう、加え此処まで一滴の水も飲まず
にきて脱水気味?夢中で飲むのを忘れていました。約30分を過ごして気分一新
(体力でないところが情けないところですが)で出発。




2600m

雲が追いかけてきます

ここからは急な岩場になります。ゴツゴツした溶岩の上を、手で支持しながら登る箇所もあるの
で手袋が必要です、軍手がいいでしょう。鎖もありますが貧弱(失礼!)な作りを見る限り登山
道のガイドラインのようです。体重をかけて引っ張るなどは事故のもとです、当てにしないで自
分の足で登りましょう。此処で一つ教訓?を。岩場ですから段差がまちまちです、元気に任せ
て大股で登らないこと、出来るだけ段差の少ない所を選んで登りましょう。私は此処で気分が
悪くなって、約2時間の大休止をする事になってしまいました。
どう表現すればいいんでしょう、兎に角気分が悪いんです、頭が痛み、軽い吐き気に襲われフ
ラフラ、足は一歩も出せないという感じになり遂にダウン、情けない姿で横になってしまいまし
た。ヤッパリなッ!前々日にへら鮒釣りで3時間しか寝てないのに、昨晩はウトウト程度、睡眠
不足のつけが一気にきてしまいました。それに比して女房は元気溌剌、この時ばかりは見直し
ました。「止めて降りる?」から「此処で待ってて!独りで登って来るから」になって正気にもどり
ました。「置いて行かれちゃぁ男が廃り」ます。25分ほど寝たようです、その後弁当を食べ、
水は飲めるだけ飲んで残りを捨て
(1リットル×3=重い)荷軽?(身には飲食物分の重みが)になりました。

ヨシッ!行こう!靴紐を締め直して再出発、不思議な事に実に足が軽いんです、
息も楽です、五合目を出発した時よりです。このあたりは山小屋の密集地です、
七合目には救護所(開設期間:7月下旬〜8月下旬)もあります足運びが楽になって、
周囲を見渡す余裕もでてきました、眼下には雲の影がゆっくりと移動してゆきます、
大きく背の高い入道雲が富士に寄り掛かってもいます、富士山は独立峰ですから
遮る物がありません大パノラマです。

太子館が見えてきたら標高3.000mを越えて八合目に到着です。
ここで女房は太子館のトイレ(チップ制100円を置いてきたとか)を
利用しました、雨水利用の水洗で綺麗だそうです。

3000mは雲?の中

3100mまだ晴れません

3200mまだ雲の中

やがて岩稜の登山道から砂礫の滑りやすい道へと変わります。 歩幅を
小さく、段差を避けて余分なエネルギーを使わないように心がけます。


やっと抜けました

やがて、富士山ホテルの脇を通って、本八合目(標高3.350m)の八合目
トモエ館、江戸屋のある地点で須走口を登って来た人々と合流しました。
急に混雑して須走口から来た人達は怪訝顔です。このあたりの山小屋では荷物を
一時預って(有料)くれますが、不要な物は既に有りません、そのまま通過です。
ここから山頂までは約70分と聞きました、高地の為に個人差が大きくなる個所、
登る人もですが腰かけて休んでる人のなんと多いこと。トモエ館と江戸屋の間の
登山道を進んで八合五勺、御来光館が山頂までの最後の休憩ポイントです。
ここから山頂までは落石注意の看板が目に付きます、
お互い充分に注意しましょう。

不思議なほど元気です 

 3400m快適です


3500m 微かに鳥居が

いよいよ九合目の鳥居が目に飛び込んできます、頂上?後で勘違いと知ってがっかり。ピーク
時(週末、お盆休み)の早朝午前1時頃からご来光を山頂で、という人たちが一斉に山小屋か
ら出発するため、八合付近から上はものすごいラッシュとなり、渋滞して前に進めないほどです
(この事からして、自分のペースで登れる日中をお勧めします)

3600m

3700mもう一息です

いよいよ胸突き八丁、最後の石壇状の20mの急坂を登りきった処が山頂


ついに登頂。時は14時30分、標高3.720mの山頂に立ちました。
とは言うものの、此処は何処?が先ずの感想です。

吉田口(河口湖口)山頂には東北奥宮(久須志神社)が鎮座まします。
70才以上の登山者は記念品を戴けるとか。
山小屋が4軒並び、賑やかです、兎に角沢山の登山者で賑わっています。
沢山の登山者が思い思いの過ごし方をして、富士山頂を満喫しています。
私共夫婦は、先ず久須志神社にお参りをし、金剛杖に最後の登頂記念の
御朱印(何故か焼印ではありません300円)を頂いて満願成就。

ここで一つ薀蓄?を。
賢明な貴方は既にお気づきのことと思いますが、今居る富士山頂の標高は3.720mです、
本来富士山は3.776mと言われていますね、そうです、富士の最高地点は「剣が峰」です。
お鉢巡りをしますと一際高い所へ登ることになりますが、そこには、あの丸いドーム
(現在は撤去されてありません)で有名な「測候所」があり、道を挟んで反対側に三角点と
「日本最高峰富士山剣が峰三七七六米」と刻んだ石碑があります。私は富士山に
登ったらここを訪れてこそ頂上を極めた事になると思います。
富士山山頂の火口壁部分を一周することをお鉢巡り(おはちめぐり)といいますが、
火口の直径は約600m、一般の登山者が歩く距離は約3キロ。平均的な脚力で
1時間半位かかると言われています。但し、霧、雨、強風などの悪天候の場合は
絶対に止めましょう、危険なのは勿論、面白くない事この上もありません。
尚、基本的には時計回りだそうですが、右回りですと馬の背と言われる急斜面を
剣が峰直前で登ることになります、大変滑り易くスパイクが欲しい程の登りを避ける
意味でも私は左回りをお勧めします。

途端に空腹感を覚えて山小屋へ、800円也のラーメンをススリ、
冷たい水を飲んで充電完了、お鉢巡り以降用の「水」も買い込んで、
さぁー行くぞッ!「お鉢巡り」に出発です。

3時05分出発!


道は火口を左てに見ながら続きます、急登は殆どありませんが全体が
ダラダラとした登りです。赤茶けた火口のスケールは目を見張るものがあります



火口底まで約200mの高低差があり、万年雪も見られます。
春にはスキーで滑走する人もいるそうです、行きは快適でしょうが
帰りの登りは大変でしょうねぇ。
それにしても、息の苦しいこと、ちょっとした登りが酷く応えます、周りには
人っ子一人居ません、この景色全部が私達夫婦のものだと思うと実に愉快です。
と言いながらちょいと不安にもなりました、どうしたんだろうね?
あんなに沢山の人が居たのに何処へ行ったんだろうね?
と話しながら歩を進めます。


三叉路付近の人影の小さいこと


着いた所が広々とした二段火口の上部。沢山のサインが見られます、石を積んで
文字を描いています、○○ワンダーフォーゲル部などと読み取れるものもあります。
写真の三叉路部分に女房がバンザイしてますが、
スケールの大きさがお分かりかと思います。


ドームが見えます
ちょいとした登りです、あとひと頑張りです。

待望の剣が峰。遂に日本一の富士山の頂上に立ちました。

日本最高峰富士山頂剣が峰3.776米 の碑

控えめでしたが二人でバンザイをした事は言うまでもありません。
早速記念撮影(この為に担いできた三脚の重かったこと)をして、


現況が発表されています。 気圧に注意!

ここで面白いことを一つ
飲み終わった空のペットボトルの蓋をシッカリと閉めて、下山しましょう。
面白い現象が見られます、子供さんならずともへぇーですよ。


測候所展望台より、雲海の大パノラマ、逆光が眩しすぎて

測候所の展望台に登りました。見渡す限りの雲海です、折からの強い夏の陽をうけて
ギラギラと輝いています。ここにも人は居ません、この大パノラマを二人占め。
この時は下りのことなど全く頭にありません。



充分に堪能して時計を見ると4時10分、さぁーそろそろ行こうかと呑気なものです。
歩き始めて直ぐに立ちはだかったのが馬の背と言われる急坂です、
女房が「怖いッ!無理!」と立ち止まって動きません。
ここは登りもでしょうが、下りも難所です。金剛杖の片方を私が持ち、
滑らないように支えながらやっとこさで降り切りました。


左上白いドーム(現在はありません)の在る所が剣が峰


この後は浅間大社奥宮、富士山頂郵便局(赤いポスト)の前を通り



銀明水(山頂なのに地下水が沸く不思議)、大日岳を経て
河口湖口の下山道口に着いたのが4時50分。
周りには人がチラホラと居るだけ、山小屋も閉まっています。
トイレを使って、さぁ下山!どうやら頂上で時間を使い過ぎたようです。

5時丁度の出発!

下山方向です

ここで注意することは、必ず下山道を降ります、登ってきた道を降りる人がたまに
いらっしゃいますが、下り難いし、登ってくる人の邪魔になります。絶対に間違えない事、
案内板を確認しながら元来た「河口湖口」へ降りられる道へ進んで下さい、
間違えますととんでもない所へ降りてしまうことになりますし、途中で気が付いても
下山道を逆に登るのはこれまた至難の業です。
くれぐれも注意しましょう。 


この辺りは砂礫状態で快適です、鼻歌が出るぐらい

下界に目をやると、富士の影が伸びています、いわゆる影富士です。
一日中好天に恵まれて最後には影富士のお見送りとは豪勢です。


影富士

日中あちこちで見られた入道雲はもう何処にもありません、降りて行く方向に雲は無く、
薄い霞が一面を被っています、静です、下界の喧騒は全くと言っていいほど聞こえて
きません。ここの下山道はブルドーザーが通れるように整備され、砕かれた火山礫を
敷き詰めた九十九折れが、何処までも、何処までも、気が遠くなるほど続いています。
地盤をブルが通れるように踏み固めてありますので、敷き詰めた火山礫がコロとなって
大変滑り易くなっています。案の定ここで女房が大ブレーキです。
石車を踏んでズルズルドテンッ!その度に靴に砂礫が入って履き直し、
履き慣れた物と、編み上げの浅い方の靴を履いてきたのが失敗でした。
ここは足首を守る意味も兼ねて編み上げの深い靴を履くべきだったと気がついた時は
時既に遅し、貴重な教訓を得ました。何度転んだでしょうか、不思議なことに怪我を
しません、擦り傷程度です。そうこうしている内に日が落ちました、段々暗くなってきました、
まさかと、懐中電灯も、ヘッドランプも持って来ていません。下界には電気の光りが
煌めきだしています。遠くでは打ち上げ花火が小さく(10円玉位)ですが綺麗です、
打ち上げ花火を上から見下ろすなんて初めての経験です。音が全く聞こえない不思議な
光景です。早く早くと気は焦るんですが、暗くなってきて足許がおぼつきません、一歩一歩
確かめながらの下山となってしまいました。立ち止まって思案にくれ空を仰ぐと、星です、
満天の星、手を伸ばすと届きそうなほどの星です。この星空は星明りとなって、辺りを
ぼんやりですが照らしてくれています。私のように都会地に住む者にとっては貴重な体験を
させて貰いました。上からライトの光りが降りてきます。
これだッ!「お願いします」「いいですよ、一緒に行きましょう」暫くは付いて行くんですが、
またまた女房がズルズルドテンッ!、まさか待って下さいとも言えずまたまた闇の中。
これを2.3度も繰り返したでしょうか、特に、沢を横切る部分に造られている落石除けの
シェルターには閉口しました。全くの闇です、殆ど手探り状態、ここばかりは手を繋いで
歩きました、やがて六合目に到着。やれやれです、ここからは、夜行登山の人々が延々と
続いて登って来ましたので、充分明るくて転ぶ事もなく順調でしたが、あと一歩に例の登りが
待ち受けていました。行きはダラダラ下りですが、帰りは逆に登りになります、下ることに
慣れた足がたったこれきしの登りに悲鳴をあげます。ほうほうの態でやっとこさ、とは、
こんなことを言うんでしょうね。8時10分、五合目のバスターミナルへ辿り着いた時は
流石に安堵の溜息。本来ならここでビールで乾杯ですが、110km程のドライブが待って
いますここはグッと堪えて。8時20分、下りのシャトルバスに身を委ねました。
途端に二人共眠りに落ちていたことは到着時に起こされて初めて気がつきました。
駐車場に待っていたマイカーに荷を降ろし、登山靴を脱いだ時の充実感、とても、とても、
言葉には言い表せない程のものでした。どうぞ、この喜びを貴方も味わって下さい。

 そこで、初心者の私が体験した、「河口湖口」からの登山を、参考にして纏めてみました。

 がんてつ流「日帰り富士登山を楽しく、そして絶対に成功する方法」です。
                   
                 ご参考迄に。
@日中の日帰りをお勧めします。(ご来光は出発点の五合目で拝めます)
A服装・長袖シャツ、汗とり用の下着、帽子、軍手。
B靴 ・山歩きは、靴が命です、履き慣れたものがベストですが、
    新調される場合は、ベテランか専門店に相談しましょう。
    (半サイズ大き目にして、靴下で調整します)
    階段の上り下りもして、徹底的に、履き慣らして下さい。  
   ・登山靴、無ければ、トレッキングシューズで、編み上げが深く
    クルブシの上までのもの下山道には「火山礫」が敷き詰めてあります
    浅い物だと靴の中に石コロが入って、厄介です。
    足首を固定して爪先を保護、捻挫と爪詰めの予防にもなります。
    
C持物・ザック、ヤッケかウインドーブレーカー(天候急変に備えて)
    ステッキ1本(両手にが流行ってますが、岩場では邪魔です)
     (または、金剛杖を買い、合目毎の焼印(有料)を貰い記念品に)
    ヘッドランプ(懐中電灯)下山に手間取った時の為に
    水、弁当2食(体力に合わせて量を、山小屋で買えます)飴玉等
    タオル、マスク(下山時のホコリ避け)ケータイ(いざと言う時に)
    お金(余裕をもって)
D時期・梅雨明け直後から8月20日頃迄
E日時・天気予報(晴れて安定)を優先+ご自分の都合。
    出来れば、週末を避けたほうが何かと都合が良いようです。
F登山口の選定はご自分の脚力とアクセス方法と相談して。
  ・河口湖口・初心者向き、富士スバルラインが有料でマイカーの
   通行規制が有ります。
    (H17年の規制は・7月27日(水)0:00から 8月31日(水)24:00迄)
  ・富士宮口・初心者向き
  ・須走口 ・距離が長く健脚向き
  ・御殿場口・登山口が低く距離が長いので日帰りは脚力自慢の方のみ
G今回は河口湖口五合目を出発点とします。
  ・遠方の方は、前日に麓か、五合目の山小屋で泊まられればいいんで
   すが、日程が突然ですので、空きが有るのを確認してから行動して下さい。
   井上小屋・ 吉田口佐藤小屋・富士山みはらし・小御岳茶屋・
   五合園レストハウス・ 等々があります。 
  ・近場の方は、規制がなければご自分の車で、規制中でしたら、
   タクシー(シャトルバスは始発が遅いので)を利用して、
   日の出前に五合目に到着して、日の出を拝んだ後、朝食を摂ったり
   してゆっくりと時間を過ごし、高地に身体を慣らして下さい。
H富士山頂郵便局・予め用意して登りスタンプを捺して投函
   (暑中、残暑見舞い等々、ちょいとした裏技です) 
   お鉢巡りの途中にあり、2時には閉まります。
I万が一体調を崩して高山病のような症状がでましたら、決して無理を
  なさらないで楽な姿勢で休んで下さい。それでも改善されない場合は
  下山をお勧めします、五合目迄降りれば不思議とよくなるようです。
     
さぁー!出発です、ご来光を拝んだらスタートしましょう。歩幅は小さく、段差は極力低い所を
登り体力の消耗を最小限に留めます。順調にいけば、頂上へは12時前には到着出来ます。
一休みしたら「お鉢巡り」(1時間半位かかります)に出掛けましょう、剣が峰(3.776m)が本当
の頂上です。
暗くなる前に五合目まで降りるには、遅くとも3時には下山を開始してください。下山道を確認し
て間違えない事、充分注意して下さい。道は滑り易い九十九折れが続きます、調子に乗り過ぎ
て転んだりすると思わぬ大怪我をします、ゆっくり行っても明るい内に五合目に帰着できます。
ではでは行ってらっしゃい。貴方の富士登山が楽しいものでありますように

尚、このホームページの内容は、あくまで、私の体験によって収集した
データに基づいています。
本情報に基づく行動によって発生した事故・損害への責任は負いかねますので、
ご了解下さい。


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